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自分が抱いた感想を正直に伝える(金子)2023/10/12

最近、自分の中で強く意識していることがある。
それは「ここはいいと思う」「ここは違和感を感じる」と自分が抱いた感想を正直に伝える、という至極当たり前なこと。

webサイト制作は基本的に"分業"されていて、それぞれの専門職の人が集まって行われている。ざっくりした登場人物は

  • ディレクター

  • デザイナー

  • エンジニア

  • ライター

他にも営業やPM、システム担当など、さまざまな人たちと仕事を進めるわけだが、以前の私はこういった他の専門職の人たちに対して、自分の意見を伝えずに飲み込んでしまう場面が多かった。

それは、意見が言いにくい雰囲気だからという外的要因ではない。シンプルに私自身の心の持ちようの問題

例えば「デザインのことをよく知らないのに、デザイナーさんに意見を言っても意味ないよな(役に立たない)」といった具合。
いま思うと赤面モノだが、正直に言うとこんなふうに思っていた。

だが、少し前からこの考え方はいろいろな側面でイケていないことに気づいた。

まず第一に、この気持ちの裏側には「トンチンカンなことを言って恥をかきたくない」という何の役にも立たないプライドが腰を据えている
意見を言うことを躊躇っているのは、ただ自分が傷つきたくないだけだということに気づき、それはクライアントに対しても同僚に対しても失礼だなと気づいた。今更。

あとは、そもそも専門的な意見など最初から求められていない。先の例でいうと、別に余白がどうとかあしらいがこうとか色使いがああとかデザイン的な助言など必要ない(語れれば尚よしだが)。

大事なのは1人の人間として感じた「いいと思ったこと」「気になったこと」をその理由とともに素直に伝えることだった。
なぜなら、私が感じるということは他の人も感じるかもしれないからであり、その視点を相手は持っていないかもしれないからだ。

ついでにいうと、ディレクターという立場であるならば、クライアントやプロジェクトへの理解は深いはずであり、つまりはアウトプットを俯瞰して・客観視して意見を伝えられる役割でもある。そんな立場の人が口を紡ぐというのは、ただの職務怠慢なのだ。申し訳ございませんでした。


とまぁ、何を当たり前なことを偉そうに書いているんだという感じだろうが、実は周りのプロフェッショナルに対して、自分の感想や意見を飲み込んでしまっている人は少なくないと思う。

飲み込む気持ちは理解できる。が、少し視点を変えてみると全然飲み込む必要はないということに気づけるかもしれない。そんなきっかけの一つになればと思って実体験を赤裸々に書いてみた。

あ、最後に、言い方や言葉選びは大事。

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