Webディレクターの論理的思考と「問い」へのアプローチについて(阿部)
Webディレクターは論理的思考が求められます。自ら「問い」を立て、また投げかけられた「問い」に答えていく作業の連続です。そこで、今日の日報では、論理的思考でも重要だと考える「問い」の解像度について書いてみようと思います。自分自身がトライしている段階で、まだまだ拙いですが今時点での自分なりの考えや感覚を実験的に記してみます。
以下で書くことは個人的な感覚による内容なので全く参考にならないと思いますので、実のある内容を学ぶならこちらの書籍がおすすめです。
Webディレクターに必要な力
Webサイト構築プロジェクトのディレクターは、顧客の課題やそれが生まれた背景まで含めて広く理解するスキルが必要です。
構築プロジェクトを成功させるには、プロジェクトの核となる「目的」を言葉にして、顧客と合意しなければなりません。
さらに、顧客だけではく構築に関わる社内外のメンバーがプロジェクトの目的を理解し、挫折しそうなときや迷走するタイミングで、改めて言葉で向かう先を指し示す必要があります。
言葉がプロジェクトの推進力を生む
Webディレクターは言葉によってプロジェクトを進めていくといってもいいと思います。関わる人が理解し、納得できる言葉が推進力を生み出します。そして、それには論理的思考による言葉が必要不可欠です。
論理的思考とは?
以下、引用です。
「問い」とは?
これまた、引用です。
課題が目の前にあり、何かに答えなければならないときに、最初に見極めなければならないのは「何に答えを出さなければならないのか」(=問い)を明確にして取り組まなければいけません。ピントがズレた状態では、的外れな言葉で説得力を失っていきます。
さて、「問い」への具体的なアプローチ方法は、冒頭で書いたように書籍をお読みください。ここからは、自分が感覚的に実践していることです。
「時間」と「視点」の軸をずらす
「今、現在」「過去」「未来」の時間軸を行き来する
目の前にある問いや議論の中心になっている課題があるとして、「今、現在」の時間軸だけでみているとどうしても視野が狭くなります。
現実的な視点だけで考えてしまうので、「できていないこと」に対するマイナス要因が目につくようになり、思考が止まってしまいがちです。
また、「今、現在」だけをみていると、なぜこの課題や問いが生まれたかの背景に気づくことができません。
目の前の人はなぜこの課題や問いに悩んでいるのか。いろんな要因や背景、歴史があるはずです。そうした「過去」に目を向けることで、今に至るまでの文脈やストーリーがおぼろげに見えてきます。
この背景が見えてくることで、相手に寄り添った言葉で会話ができるようになり、同じ目線で話をすることができるようになってきます。
しかし、これだけだとまだ注意が必要です。背景を理解し相手の目線に立つことで同調してしまい、客観的な思考ができなくなることがあります。
相手と同じ心理状態になり、相手と同じように悩んでしまうのです。
そこで、客観的な考えを呼び戻すために、今度は「未来」へ時間軸をずらします。「未来」ではどんな姿になっていたいかを改めて思い直すのです。
そもそもの目的はなんであったのか、目の前の人はどんな未来を実現しようと思っているのか。未来から現在を見て、どうしたら思い描く未来までのステップが描けるかを客観的に見直してみるのです。
この現在、過去、未来の3つの時間軸を行き来することで「問い」に対する解像度が自ずと高まっていきます。
相手を中心に関わる人の「視点」に立つ
プロジェクトの課題はシンプルなものだけではありません。複合的な要因が絡み合っています。
そのときに、目の前の人だけにフォーカスしていると全体像が見えてきません。目の前の人を中心に、課題に関わる人、それぞれの意見を聞き、考えを巡らすことが課題の輪郭が見えてきます。
一人の意見ではかなりのバイアスがかかっている可能性があるので、さまざまな視点、切り口で課題を理解する姿勢が必要です。その時は、一次情報を集めることが重要です。
終わりに
まとまりがなく、感覚的な内容で申し訳ないです。
冒頭で書いた「言葉がプロジェクトの推進力を生み、その言葉は論理的思考が生む」を根底で支えるのは、「問い」の解像度の高さです。
迷ったときは、このプロジェクトでは「何の課題に答えを出し、何を目的にしているのか」に立ち返ることが大切です。
プロジェクトが難航しているときは、この本質的に解決しなければいけない問いがディレクターの中でブレてしまい、判断が誤っているからです。
まだまだ未熟な自分なので、常に意識して立ち戻って考えられるようにしていきます。
もっと文章を書くトレーニングもしていかないと…..
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