落ち武者姿の演歌歌手
こんにちは歴史探検家、松倉ジョーです。城跡探訪をしていた時の話しです
その町にある城跡は町民のシンボル、心の拠り所と成っており戦国時代に戦いに負け落城しても、今なお人々の心の中にしっかりと生きずいて居る城跡でした
ちょうど私が行った時は落城400年の区切りということで役所の駐車場にて、夏祭りと併せて盛大に記念行事を催しておりました
特設ステージでは祭りとは言え、城の歴史や落城のいきさつ、落城時の悲しい物語などを役所の人が紹介し、昔を偲ぶしっとりとした夜でした
歴史探検家の私としてはとても心地が良く、楽しいだけが祭りじゃない!と心の中で涙ぐんでいたのでしたが…
その後、空気が一変したのです!
町の商工会が呼んだのであろう、ローカルな演歌歌手が派手なお囃子と共に登場し軽快で楽し気な歌を披露し、その後の挨拶で
「皆様~○○城、落成400年おめでとうございま~す!」と叫んだのです!
シーン….野外の祭りがこんなにも静まり返るとは…
「落城」を「落成」と勘違いしているのは誰の目にも明らかなのですが、誰もが怖くて微動だにできませんでした
しんみりした祭りを何とか盛り上げようと彼女なりに考えたのでしょうが
意味が真逆~!
空気の不自然さに気付いた演歌歌手は雰囲気を挽回しようと空回り続け、挙句の果て、エロ漫談風の笑い話まで始めました…
後の事は申し上げますまい。落武者のようにステージを降りた彼女は正に落城の憂き目にあったことでしょう
これも、この町の悲しい歴史?ですかね…
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