「キジの物語」
キジは草むらに巣を作り卵を産みます
父が草を刈り機で誤って傷つけてしまいました
普段は人の気配で逃げるものを卵を自らの命で守ろうと、抱いたままうずくまって難を避けようとしたのでしょう
それに気付かずに草を刈っていたので、草刈り機で首を切ってしまったのでした
話を聞き駆け付けた私が見たのは、卵を抱いたまま事切れていたキジとその横でケロッとしている父でした!
少しの怒りとやるせない悲しみに、卵を持ち帰って何とか孵化しないものかと数日間やってみましたが駄目でした
ある日、近所のお爺さんにその話をしたら
👴🏻「そのキジ、喰った?」
😓「いや、食べないよ…」
👴🏻「な〜んだ、じゃ卵、喰った?美味がったしょ!」
😔「いや….」私は話した事を後悔したが
👴🏻「むがしはよぅ、食うもんがながったがらよぅ」
「キジなんかよぅ、ご馳走だべよぅ!」
人の良さそうに笑う爺さんをみていたら、この話の登場人物は誰も悪くない気がして来ました
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