1.アセクシャルの私が恋愛に対して思うこと

恋愛は苦労、修行に等しい存在。
もしくは合わない業種のフルタイム勤務。

とにかく苦痛で仕方ない。一度だって人生で経験したくないことだ。

でも苦労をしないと、働いてないと、
世間からは「なんで？」「変な人なんだ」と言われてしまう。

だからみんな精神的に追い詰められても働くんだろう。お金のために、世間体のために。

恋愛もそうだ。
恋愛しないと変な人だと思われる。
世間体のためにはどんなにつらくても経験すべきこと。

だから我慢して人と付き合ったりするアセクシャルは、意外と多いのではないか。

でも実際の世間の評価で違うことがある。

それは働く＝大変なことに対して
恋愛＝幸せなことという認識であること。

私はもともとプライドが高く、アセクシャルとはいえ恋愛経験も手にしたいと思ってしまうタイプだった。
人と付き合うのは多少給料の高いブラック企業に入るようなもの。
これからしんどい思いをたくさんするのか…
そう思っていた。

周りからの言葉は「おめでとう」「今が一番幸せだよ」などなど。

そんなわけない。ブラック企業だぞ？
経験のためとはいえ、自分が選んだ道とはいえ、
こんな絶望の中「おめでとう」の言葉はかなり心を貫いた。

唯一手に入るのは「恋愛ができる一般的な人間」という世間へのパスポート。いや、ビザか？
これがあると今まで立ち入り禁止だった話題や体験を自由に使うことができる。

でもそれだけ。
幸せじゃないのに幸せなふりをして、
気持ち悪い相手への逢瀬を義務付けられる。

プライドが最初から無ければ、こんなこともしなくて良いのに。

とにかく私にとっての恋愛は苦行だ。