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それでも電車を乗り継いで

古本屋でギャルを見掛けた事が無い。ブックオフのような大衆的な古本屋なら話は別だけど、例えば神保町にあるような、はたまた吉祥寺の路地裏にあるような、店員さんが一人だけの、レジの向こうで静かに座って本を読んでいるような古本屋には、いわゆるイケイケのギャルはやって来ない。小説や漫画が好きなギャルだっているはずなのに、写真やアートが好きなギャルだっているはずなのに、そう言う本のバックナンバーや掘り出し物が眠っている、ブックオフよりも渋くてマニアックな品揃えが期待できるあの古本屋には、何故だかギャルはやって来ない。

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