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全ての理不尽を一身に受けてそれでも全然へこたれない

子供の頃に劇場へ見に行っていた、声が変わる前のドラえもんの映画を最近ずっと見ていて、そしてようやく一通り見終わった。皆こんな声だったなぁ、なんて懐かしさに浸りながら、ワンルームでおじさんが一人涙で毎回目を潤ませて。「大人も泣ける」みたいな謳い文句が子供向けのアニメ映画に使われ始めたのは、確か何年か前のクレヨンしんちゃんの映画がそう言う口コミで話題になってからだった気がするけど、思えば子供の頃に劇場で見ていた時は全く泣いてなんていなくて、ただただワクワクドキドキハラハラしながら全力でスクリーンの向こうの世界に噛り付いていた。考えてみれば、狙って子供を泣かしに行っている子供向けのアニメ映画なんて、ちょっとなんか、夢が無くて嫌だ。

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