一生恨んでやると心に強く誓うのだ
私の住んでいる街はファミリー層が多い事もあって、駅周りのそう遠くない距離に保育園が何軒もある。午前中に家を出て駅に向かうとその各々の保育園の園児たちが保育士さん達に連れられて散歩をしていて、隣のお友達君と手を繋ぎながらちょこちょこと歩いているその姿が何とも微笑ましい。純粋な興味に身を任せてあっちを指差したりこっちを指差したり、それでも横断報道に差し掛かると先生のお知らせをしっかり聞いて手を上げて渡っていく。中には時々ぐずっている子や、お母さんが恋しくなったのか突然泣き出す子なんかもいて、まだこの世界に一つも足を引っ張られていないその無敵の姿が、懐かしくもあり、羨ましくもあり、何より愛らしい。
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