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置いていく日常

なにかあるかも知れないし、なんにもないかも知れないし。そんな日常の中でふと見つけた出来事や思い浮かびを、ゆるりとここに置いていきます。
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記事一覧

力入れてないです

花粉アレルギーが原因で肺をやらてしまう事があると言う事を知ったのが4、5年前。元々昔から季節の変わり目には弱くて長引く咳も毎年4月辺りになると引きかける風邪が原因だとずっと思っていたのだけど、思えば9月辺りの変わり目の時はそこまで咳は出ていなくて、なるほどそう言う事だったのかとその時見つけた病院に今も長らく通っている。肺は一回炎症を起こすと完全に治るまでに意外と時間が掛かるらしくて、咳は治まっていても炎症はまだ治り切っていないという事が多いにあるらしい。

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タッチパネルに身体を向けて

仕事の帰りに家の近くのバーミヤンに寄ったら隣の4人席にも一人で来ている20代くらいの女性が既に座っていて、向こうの壁際に立て掛けられたタッチパネルを立て掛けたままで人差し指で弄くっていた。と、読んでる分には何の変哲もないこの光景に私は見事に心を掴まれて、まだ顔も見えないその女性の事がそこから気になって気になって仕方なくなって仕舞うのである。

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勿論うんともすんともで

通っていた中学校にちょっと癖のある理科の先生がいて、多分50代くらいだったと思うけど、そのおじさん先生にはちょっとした噂があった。それは、その先生は何やら凄い大発明をして、その特許で何億円と言う大金を手に入れたらしいと言うもの。詳しい事は何一つ分からないまま、それでも何故だか「本当らしい」と言う事だけは濃厚で、結局そのまま誰かが追及する訳でもなくいつの間にかにすっかり忘れてそのまま卒業してしまった。誰が誰から聞いて来たのか、一体何を発明したのか。

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試しに深夜のF1を

YouTubeやSpotifyでぶらぶらと音楽を巡っていると色んな知らないアーティストの色んな知らない曲が次から次へと画面に登場して来て、その中をまたぶらぶらと渡り歩いていると更にどんどん溢れ出て来る。そうやって知らない音楽をはしごしているとたまにとても良い曲に出くわすことがあって、最近の人かと思ったらもう既に10年くらい活動してる人の10年くらい前の曲だったりする。つくづくまだまだ知らない名曲がこの世界には溢れていて、悲しいかなその大体は出会えないまま通り過ぎて、更にその大

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つり革を片手に揺られていたら

駅へ向かう道を歩いていたらちょっと先にある土木屋さんの事務所からお爺さん二人が出てきて自分と同じ進行方向に歩き出した。同じ作業着を着て並んで歩くその後ろ姿は、背丈や体格も、短い白髪頭も、その短い白髪頭の剥げ方も全部一緒で、正面を何とか確認したかったけど結局そのまま追い越す事も出来ずに二人はエレベーターに乗り込んで行ってしまった。果たしてあの二人は後ろ姿の通りの双子だったのか、それとも似ても似つかなかったのか。

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最後はふらっと山にでも入って

腸は第二の脳と呼ばれている。と言う、腸の機能に迫ったアメリカのサイエンス番組をNetflixで見たせいか、それとも歳を取ったからか、多分去年大きな病気をした事も関係あると思うけど、やんわりと健康を気にする足取りになって来ている。と言っても、カレーに入れる具材の数を増やしたり、朝に果物を取り入れたり、お米に十六穀を混ぜて炊いたり、くらいのもんだけど、どうやら肉体的な健康は勿論の事、精神的な健康にも腸のコンディションが大きく影響している事が分かってきているようで、色々と体調に問題

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遥か遠い昔から既にずっとそうだったりする

ラジオで伊集院光さんが、ふと思ったけど何もすること無いのにコンビニの店員さんずっと立ってなくても良くない?、という話をしていたのを聞いて確かにと思っていたら、今度はテレビで千原ジュニアさんが、考えたら何もすることあらへんのに収録中スタッフ全員ずっと立ってなきゃいけないの意味分からんよな、と言っていて、どうやらつい先日のとある番組の収録中、寝不足か体調不良か、スタッフの一人が急に物凄い勢いで床に倒れて大騒ぎになったらしい。それ以降、番組によりけりではあるけどジュニアさんは自分の

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中に入ってからの五分くらい

まだ六月だと言うのに既に五月の終わり頃から当たり前の様に25℃を超える日が出て来て、28℃も超えてくると店舗や商業施設の冷房は例に倣ってがんがん冷やしに掛かって来る。今これをこうして書いている喫茶店でも、来る客来る客皆が皆、エアコン弱めてもらう事は出来ますか、とか、移動してもいいですか、と店員さんに尋ねていて、私も流石にそろそろ退散しようと思っている。そしてここで私は声を大にして言いたい(ばれない程度に)。今この日本にある全ての店舗や商業施設よ、エアコンのその温度設定は本当に

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そのまましっかり忘れたままで今まで通りに暮らしていく

いつ何が切っ掛けでそうなったのかは分からないけど、昔からずっとぼんやり頭の片隅に「大人は子供たちの笑顔の為に生きて行かなくちゃいけない」という思いがあって、だからと言ってその為の何かをしている訳でも出来ている訳でもないのだけど、時々この言葉を思い出して立ち止まってみることがある。皆がその気持ちを胸に生きていたら、例えば時々ニュースに出てくるようなしょうもない政治家なんてのも出て来なくなるはずなのになぁなんて思いながら、でもどんなにだらしのない事でも始まりはひょっとすると本当に

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セクシーな見間違いならいくらでも

ダイソーの店内を目的の棚を求めて歩いていたら向こうから黒光りしたドロンジョ様みたいな胸元をした外国の綺麗な女性が歩いて来て、ワオ、と思いながら見ていたらその胸元の黒光りの正体はセクシーなボンテージでも何でもなくてただのでっかいどんぶりだった。内が赤くて側が黒いよくある例のどんぶりをそれこそおっぱいの様に胸元で抱えていて、そのサイズ感だとか位置だとか全体のバランスだとかを見た脳みそが、どうやらちょっと先走ってお手付きをしたご様子。そうだと分かって見てみれば、どんぶりは片方に一個

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顔をうずめてはい終わり

食器洗剤とボディソープを石鹸に変えた。今使っているのが無くなったら洗濯洗剤も液体石鹸を検討中で、シャンプーは既に男性のコーナーにある物じゃなくて女性のコーナーにある物を選んで使っているけど、髪も石鹸にしてみようかとちょっと思っている。汚れを落とし過ぎてるんじゃなかろうか、と言うか、そこまでしなくても本当は落ちてるんじゃなかろうか、とふと思ったのが切っ掛けだけど、そう言う目線で探して見ると、自分が遅すぎたのか、体や頭皮の必要な油分まで落とし過ぎない、みたいな製品が結構あった。や

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そこからテープをひっくり返す

花瓶を買った。握り拳くらいの小さな淡いオレンジの一輪挿し。今まで使っていた同じくらいのサイズの陶器の花瓶もとても良い感じだったけど、たったのちょこんとサイズでも小棚の上に濃いめのグレーがあるのと淡いオレンジのがあるのとで部屋の雰囲気がこんなに変わるとは思わなんだ。ついついちらちらと見てはにやにやして、これはかなりお気に入りかもしれない。 良い買い物をすると、それがどんなに些細な物でも十分心はうきうきする。

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バスローブ膝上ペルシャ猫ワイングラスおじさん

何となくAmazonプライムで日本の映画作品を見ていたらチュッパチャプスを舐め回しているパソコンマニアが出て来て、更にその先も見ていたら今度は悪の親玉がでっかい水槽の中で悠々と泳ぐピラルクに餌をあげていた。 ドラマや映画の中に出てくるキャラクターの印象は、未だに古来からある「いわゆる」なアイテムや服装を使っていたりするから、そう言う場面に出くわす度、これはもうこの先もずっと他に打つ手はないのだろうかと思ってしまう。やさぐれた探偵は何時の時代も草臥れた革ジャンを羽織っているし、

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そこからの井の頭線の最後尾

渋谷から改札を通って井の頭線の最後尾に乗り込んだら外の方から怒鳴り声のような声が聞こえて来て、何事かとちらりと顔は向けたけど犯人を確認するでもないまま視線を戻してポケットからスマホを取り出した。近くにいてその声に反応した何人かの人達もそんな感じの対応で、ちらりと一瞬目を向けただけで直ぐまた自分の時間に戻って行った。と思ったら今度は逆方向から子供の泣き叫ぶ声が聞こえて来て、私を含めた皆がちらりとそっちの方を向くけどやっぱり出処をしっかり確認するわけでもなく、各々再び元の体勢に戻

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