分人とスポーツ

ここ最近、付き合っている彼女と別れるべきか悩んでいる。

今の彼女は、なんとなくだけどたぶん自分の事を好いてくれていて、その事自体にはすごくありがたいとは思っている。その一方で、どうも彼女といる時の自分がいまいち居心地がよくないと感じている自分がいるというのも確かだ。

自分的な分析では、たぶん彼女は「話しやすい雰囲気」とか「圧のない感じ」とかを気に入ってくれているんだと思う。もちろん、周りから見たらそういうふうに映る自分がいるのは百も承知のつもりだ。
今の職場では、そういう自分のお陰で継続して働くことができているのを十分感じてるし、それを武器にこれまで働くことができているから本当に感謝している。

ただ、それは仕事での出来事であってプライベートになるとどうなのかなー?という疑問はあった。現状、そういう状況に運良く恵まれて付き合っていく中で正直、「やっぱりお金もらってないとやってらんねぇー!」っていうのが正直な感想だ。

もちろん彼女には非はない。そういう自分を気に入ってくれてるのだから。そりゃそうだと思う。
でも肝心の、自分が「そういう自分」を受け入れることができてないというのが、付き合ってみて分かりつつある。本当は、もっとだらしなくて、人の悪口や愚痴も言うし、ボケたりとかもするんだけど、どうも上手くそういう自分を彼女の前で出せないし、出しても「あ〜受け入れてもらっている〜」という感じがしないのだ。

 作家の平野啓一郎さんがよく提唱している、「分人」という考え方がある。ざっくりいうと「あの人といる時の自分が好き!もしくわ嫌い!」みたいな感じで、人と関わる中で人は色んな性格の自分を生きているというものだ。

平野さんの小説をしっかり読んだことないので、これから読んでみようと思っているのだけど、確かに人と関わる中で、「あっこの人の前ではふざけれる」とか「絶対この人の前ではおふざけできない」とか忖度とかそういう意味ではなくてフラットにそう思う瞬間がものすごくある。初対面の会話で一度そう思ったら、だいたいそれは間違いがないというのが経験則で分かっている。

初対面で「この人の前ではふざけれない」→「この人の前ではおふざけして楽しい」みたいな経験が自分に過去あっただろうか? もう少し説明するとふざけたところで【ボケたところで】、多分面白い感じにならないだろうな、、というのが考えなのだけど、そう考えると、フラットに見て【どちらが悪いとかそういう意味ではなくて】相手にもそういう風に思わせてしまうという意味で相手にも責任はあるのだとは思う。でも、結局自分も相手に影響しているのだから、もしかしたら向こうにも気を遣わせてしまうような態度をこちらがとっているのかもしれない。

いずれにしても、今後、自分としてはできる事はとにかく自分の思うやり方で相手を楽しませることだと思っている。その上で、どうしても自分が「この人の前での自分は、、」ってなるのであればもう別れるしかないなぁと思う。

でも別れるにしても、例えば「こんな自分を好きになるこの女は間違ってる!」みたいな(笑)【ちょっと文字にしたらすごい迫力ある(笑)】

憎しみを持って分かれることは絶対しないようにしたい。なぜなら、そういう一面【話しやすい雰囲気】がある自分というのは事実だし、それに対して憎しみを持つと何より自分の事を否定することに繋がってしまうからだ。あくまで、優先順位的にそういう風に思われるのが自分の中では上位ではないという事だ。

といったことをここ何日かものすごい考えている(笑)

でもなんで、そういう風に思われるのが優先順位的に高くないのか考えてみたのだけど、たぶん分人とかを意識せず、常に真面目キャラをやった結果パニック障害的な感じになってしまったからだと思う。要は心と身体が別れる?的な感じで、つまるところ無理をしているという状態だったのだと思う。

分人を意識せず、一貫した自分をずーっと続けているとそりゃ体調壊すはず(笑)😂

そしてなぜそれができたのかを考えてみたのだけど、自分的には高校のときに陸上の長距離をやっていて、【気合い】とか【根性】みたいなものが死ぬほど刷り込まれていたせいだと思う【今でもそれはあるけど、だいぶ純度は落ちたとは思っている】

性格的には、ホントはビビリで人の上に立ってリーダーぶるみたいなことが苦手なくせに、部活に入って一生懸命やっていると、なぜかそういう自分は一旦忘れて、「スポーツ選手っぽい振る舞い」の性格になっていってしまうのだ。【あれほんと不思議】

部活を辞めてからもそれがなかなか抜けなくて、結果、体調を崩すことになったんだと思う。

やっぱり、ほんとの性格とか自分が心地よいと感じる分人とかはすごく大事だと思う。

そういうのを真剣に受け入れて考える時期だなと、ここ最近思うのです。

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