食事制限って激しいストレスでハゲそうと思ってたらハゲた #010 入院3週目

激しい食事制限で気が狂いそうな入院生活。土日には彼女がご飯を作ってくるけども、母上のご飯の味の濃さには勝てないといった感じを伝えると泣かれるみたいな日々。

泣きたいのは僕なんですが、、、と言ってしまいそうになるのをグッと堪えていたのですが、やはりストレスは増えていくばかり。。。
そりゃそうですよね。ダイエットなんかしたことがない男がタバコ、お酒、炭水化物を一切禁じられてしまい、1日の予定はほぼ午前中に終わってしまうという日々を送っているんですから。

しかも、このとき同室に1人すげえモンスターがいたのです。
クチャラー、セクハラジジイというここまでの人物がいるのかというレベルのオジサンが。

食事のときはクチャクチャクチャクチャ。食事中に普通にオナラもこいちゃいます。トイレの便座は上げて立ちション。床にオシッコもたれている。

女性の看護師には肩を揉もうなどと適当なことを言ってセクハラ的な行為を毎日しようとするくせに、男の看護師には見事なまでの塩対応。

同室にいるだけでストレスが溜まる溜まる。
ここまでスゴイやつが来るなんて思っていなかったので、かなりの衝撃もうけましたよね。。。

毎日の食事制限もなんの代わり映えもせずに、ストレスが溜まり、母親にグチると、
「2人で話し合って決めな」とのこと。そりゃそうなのですが、彼女は僕の言うことになんの聞く耳も持たずという感じで、大木を相手に相撲を申し込んでいるような気持ちで毎日を過ごしていました。

彼女も母親に愚痴みたいなことを言っているようで、こちらとしてもストレスがマッハ。
言いたくなる気持ちはわかるけど、我慢しようよみたいな感じ。

その頃、同室にいた僕と同じように抗がん剤と放射線治療を行っていた方は副作用に苦しんでいたようで、

抜け毛&食欲不振といった症状が現れていたようなのですが、その話を聞いていると少しずつ恐怖が増していくような感覚に。
自分は大丈夫と思えば思うほど、副作用が気になってしまい、無意識に触ってしまうようになりました。

丸坊主にせずに、化学療法に臨んでいるので、どこから脱毛が起きるのかもわからない。

「脱毛したらどうしよう」「丸坊主のタイミングはいつだろう」などと坊主へのカウントダウンをセルフでし始めていたのですが、やはり脱毛は見られない。

このときもまだ副作用という副作用は現れてなかったので、舐めていたんですよね。
吐き気や嘔吐もなし、全然平気じゃんと。

その週の金曜日に、放射線を当てているであろう場所からのかゆみが出てきたので、なんとなくポリポリしたあとにツーブロック部分の毛を引っ張ってみると、、、

ゴッソリ。

普通ではありえない量の抜け毛が。

今までも心の中でショックを受けていたとは思いますが、ここまでの副作用を目の当たりにするとショッキング過ぎて、何か言葉を失うんだなと思いました。


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