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人が亡くなった後、セックスはいつ再開していいのか(Ⅱ)

「喪中のセックス」

とネット検索すると、知恵袋や相談室にもいくつか投稿が上がっていました。

不謹慎なのは自分だけなのではないか、と落ち込んでいたので、同じ悩みを抱える人がいることに少し安心感を覚えました。

ですが、ネットで意見を求めるというのはこの悩みは、それだけ周りに相談できない内容だということです。

「四十九日を過ぎてからか」「一年は我慢した方がいいのでしょうか」という疑問に対して、「特に決まった期間はない」「夫婦によるんじゃないか」といった回答があります。

また、「自分はそんな気分になれないのに旦那が求めてくる」と嘆くのに対し「人の気持ちを考えない旦那だ」とあります。

そういった回答も勿論間違ってはいませんし、最終判断は人それぞれでしょう。他人に吐き出し共感を得るだけでも気持ちが安らぐものです。

しかし、それだけでは解決しない場合もあります。悩みのレベルにより、根本にある心理を理解して初めて、自分を受け入れることができるのです。

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喪中でもセックスをしたくなると考えられるのは

生存本能

人は死に直面した時に子孫を残そうという本能が働きます。これは太古の昔からある人間の本能なので、抗いようがなく否定するものでもありません。

喪に服した直後に子供ができたという夫婦も中にはいますし、不謹慎だと気にしないのが一番なのでしょう。

孤独感や寂しさを埋めるため

性行為に至る気分的なスイッチは多岐に渡りますが、その一つが孤独感によるものです。

身近な人が亡くなったショックを忘れるため、受け入れるため、人肌の温もりが必要になるのです。

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私の場合は生存本能の方が強いかもしれません。男性機能に直結するものではありますが、

私は性的欲求が男性的であることが多いのと、妊娠希望のため余計に求めてしまうのでしょう。

また、故人は急死だったのですが、夫が突然亡くなってしまうことを想像し、そうでなくとも私たち夫婦は30歳も離れているため、いつまで愛し合えるか分からない。そういった現実を強く再認識したのです。

だからこそ、人が亡くなった直後という状況下で普段よりも性欲が高まったのだと考えています。

セックスは穢れと考えない

恥ずべき行為と捉えがちです。

子供の頃の性教育や道徳観念により、セックスは公にしてはいけない、隠すべきものという認識を持つ人は少なくありません。

そして喪中に快楽を求めることは不道徳で死者を冒涜することになるという考えに発展しているのです。

私は特にそういった思考だからこそ自分の欲を否定していました。


精神が不安定になりやすい状況下、行為をパートナーに無理強いすることは当然ながら良くありません。

本能や孤独感による欲求を理解し、互いの了承があるのであれば、期間を特に決めることなく愛し合って良いでしょう。

故人を偲びながらも、生きている人間が前を向いてセックスライフを送りましょう。

                茉莉伽

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