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写真展を開催してます

タイトル、突然すぎですね。写真展のことを話す前に、少し書きますね。

プロフィールに少し触れていますが、私は写真を撮っています。前職(団体職員)時代に、業務の都合で一眼レフカメラを持たされたことがきっかけで、写真を始めることになりました。

予算のある大企業であれば、PRなどに使う写真は代理店などを通じてプロに撮ってもらうのでしょうが、地方の中小企業でしたから、写真も文章もすべて自分でやるしかない、という方針でした。一眼レフカメラなんて家電量販店で見かけたことくらいしかないのに、入社2日目に「はい、これね」とNikon D90を渡されました。付いた先輩は翌月に退職が決まっており(聞いてないよ~)、有休消化もしながらの引き継ぎでしたので、1ヶ月ないくらいで先輩は去っていきました。
そんな状況で、当時の上司(部長)は大変顔が広い方で、プロカメラマンをしている知り合いがいるから、二日間だけだけど来てもらおう!と呼んでくださり、写真を撮るということの感覚を体で教わりました。たった二日間でしたが、見違えるように変わった感覚が、今でも思い出せます。

それから、参考書を読んだり、社内にいる大先輩たちに叱咤激励いただいたり、部署内でもあーだこーだ言われたり、とにかくたくさん撮り続けることで、その時々に必要な写真を撮る術を体に染み付けていきました。

勉強のため、また当時は趣味がなかったこともあり、職場で使っているカメラと同じカメラを中古で買い、プライベートでも撮るようになりました。撮っていたものは、当時友人が主催するDJイベントでした。お酒が好き、音楽が好き、ということもあり、よく通うようになっていた小さなバーで、私も何か皆と関われることはないかと考えた末、写真を撮らせてもらうことを思い付きました。主催の友人に話すと、良いとも悪いとも言われなかったので撮り始め(笑)、大人たちが楽しそうに向けてくれる顔を、真剣に音を操る顔を撮るのに夢中になりました。カメラを持っていることで声をかけてもらえることも増え、色んな場所で撮影を頼まれることもありました。遊び場と知り合いがどんどん増えていき、それまでの平凡な毎日に彩りが生まれました。

今見返すとただシャッターを切ってるだけの記録写真
でもこの瞬間が楽しくてたまりませんでした


渋谷の街で遊ぶことが増えてきた頃、友人に連れられていったお店がありました。1~2回行ったくらいではあまり強い印象は残りませんでしたが、そこで出会った人たちによく声をかけてもらえるようになり、いつの間にか通ってる状態になっていました。そのお店の店長と何回目かに訪れたときに誕生日の話をしたところ、なんと同じ!しかも、常連さんにもう一人同じ誕生日の人がいるとのことで話が大変盛り上がり、パーティーにお邪魔するまでになりました。それから毎週のように遊びに行き、彼の入れるぷっくり泡の立つビールを飲むのが楽しみになりました。雑居ビルの中の小さなお店でしたがとても居心地がよく、一人でもよく飲みに行きました。

通うようになったバーCocoonと店主シダくん(右)
その頃も好きで行ってたベトナムの街
だいぶ良い写真が撮れるようになってきていました
仕事現場は畑や田んぼでした

そのお店で出会いし友人たちと夜遊びをし、朝の宮益坂を下りているときに撮った写真(スマホで撮った写真)をSNSに載せると、店主がとても気に入ってくれ、「お店で写真の展示せーへん?」と誘ってくれました。それが六年前です。

朝帰りの楽しそうな友人たち

当時はすべてに自信のない塊でしたので、どうしようか大変悩みましたが、「細かいことは俺に任せてくれたら良いから」と心強い言葉をもらい、思いきってやってみることにしました。人生で初めての写真展です。つい数年前まで一眼レフカメラを持ったこともなかった人間が、いっちょまえに写真展です。
そのお店で撮らせてもらっていた写真を中心に並べただけでしたが、それでも何人もの人が来てくれ、最終日にはパーティーまでさせてもらい、こんなことが人生で訪れるんだなと、ほろ酔いでニヤニヤしてた写真を撮られてしまったほどでした。

ニヤニヤしてる私
この一枚がきっかけになりました

コロナ禍では、職場と自宅の往復を強いられ、父の大病などもあり、夜遊びをしなくなりました。友人たちは環境が変わりつつも日常をうまく楽しんでいるようでしたが、私は楽しめませんでした。逆に、夜遊びをやめたことで健康的になったり、元々気を遣いすぎる性格だったため、人と会うことがなくなったことで負担がなくなったことも事実でした。

それでも撮ることはやめておらず、六月末にはそれまで勤めた団体を辞め、ずっと夢だったベトナムひとり旅に出たわけですが、(詳しくはこちらへ↓)

その夢も「カメラを片手に旅をしたい」というものでした。約2週間、枚数は数えてませんが何百枚、千枚近く撮ったかもしれません。ベトナムの何が好きかの答えを出すために、何枚も何枚も撮り続けました。

無職で、時間がある間にまた写真展やりたいなぁ~なんて前述の店主に話していましたが、いざ時間があるのに勇気が出せず、なかなか決められないでいました。10月のある日、酔った勢いを借りて店主に話すと「もう時間もそんなにないし(開催は)難しくない?」と言われてしまいました。ガーーーンってやつです。でも直後「でも、やるならやろうや。○日なら空いてるからオープニングパーティーだけならできるぞ。それから三週間飾りっぱなしでOK」と、その場で決めてくれました。またしても店主に背中を押してもらう形で展示が決まりました。

決まったものの、あと1ヶ月というところで様々な要因が重なり精神的に落ち込んでしまって5日間寝込んでしまいましたが、底辺まで落ちると、人って勝手に呼吸しようと浮き上がるものなんですね。あっという間に展示初日を迎えました。

ここまでツラツラと書いてきましたが、私の行きつけのお店で、ぷっくり泡の立つビールが飲めるお店で、ベトナムの何が好きかの答えを見つける旅で撮ってきた写真を展示させてもらっています。当時のお店はテナント都合で閉店したので今は違うお店ですが、店主は同じです。
カフェバーなので平日は夕方6時からのお店ですが、お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りくださると嬉しいです。

詳しくはこちらをご覧ください。

https://www.instagram.com/p/C0LEKibhTLb/?igshid=MzRlODBiNWFlZA==

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