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ハノイのホテルで

ハノイで滞在したホテルは、バルコニー付きでルーフトップバーがあり、ホアンキエム湖に徒歩圏内というのを条件に探した。一泊の料金は一万円くらいは仕方なしと選んだそのホテルは、特別キレイでもないし、特別ご飯が美味しかったわけでもないけど、カーテンの色と大きなベッド、ベッドサイドの灯りとデスク、バイクのクラクションが聞こえるところが良かった。スタッフの人たちも親切だし、ベトナム語も英語も話せない私に簡単な単語を並べて話しかけてくれた。


確か2日目か。朝ごはんも食べずゆっくり眠りたくて部屋の入り口のドアノブに「起こさないでねカード」(これなんて名前なんだっけ?)を下げておこうとしたのだけど、部屋のどこを探しても見当たらなかった。


どうしようかと悩み、出した答えは手書きのメモを貼ることだった。手帳やペンは持っていたし、紙を貼るテープの代わりになるようなものも探せばスーツケースの中にあるだろうと、ドアノブに貼り付けて眠った。(そのメモ書きの写真を撮っておくの忘れた)


翌日、ゆっくり眠って元気が出たところで街へ出ようとロビーまで降りると、オーナーらしきおじさんが「Hey!!!マリコ!今朝は良く眠れたかい?君の手書きのメモを見たよ!とても可愛らしいね!カードがなくて悪いことをしたね!安心してくれ、今日はちゃんと用意しておくよ!で、どこに出掛けるんだい?」みたいなことを矢継ぎ早に話しかけてきて、なんとなくで聞き取れたけど、「Ahaha~😅お恥ずかしい😅少し散歩に出てくるよ😅タクシーはいらないよ😅」くらいしか言えなくて、ああ~こういうときに英語すら出来たなら!とこれまでもこれからも何万回も思うであろうことをこの日も痛感したのであった。


ちなみに、有名な経済学者は「英語なんて話せなくたってAIやらが発達して来てるんだから機械に頼ればいい。それ以外の、人間でしか出来ないところを考えた方がいい」みたいなこと言ってたからまぁそれでもいいか、と思うときもあるけど、やはり、自分の思いを自分の口から伝え、相手の意思をしっかりと受け取りたい気持ちはぬぐえない。


と、ここまで言っておいて、英会話アプリ(課金型)を始めた理由は、海外旅行で難なく会話したい!が動機ではなく、「外国人の彼氏が出来るかもしれないぞ!」というアメリカ映画の観すぎによるものとはまだ友人3人くらいにしか言ってないことである。


この光景がとても好きだった
ざっと降る雨
ルーフトップバーではモヒートを飲んだ
バーテンダーの女の子は日本が好きだと話してくれた

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