2019よいお年を画

2019年の記事を振り返ってみようか(2019年アーカイブ)

こんにちは、茉莉花堂です。
いつも読んでくださってありがとうございます。

さて、今年も残すところあとわずかになりました。今年描いた記事の中から一年間を振り返ってみたいと思います。今年は、皆さんにたくさん読んでいただいたり、気にいっていただけたりした話の中から、自分で描いてて印象深かったものをからめて10個あげてみました。

 以前Upした年末のまとめアーカイブはこちら。
 →2018年2017年その12017年その22016年2015年
 ざっくり過去の記事を読みたい方はこちらをどうぞ。


1.少年の日は過ぎゆく

ちょうど一年くらい前の話になりますね。
ずっと一緒に遊んでいた友達。学年が進んでも遊んでる内容はほとんど変わらずにいたのですが、やっぱり進学ともなると、今まで通りとはいかなくなるものです。進む者と見送る者の切なさを感じて描いたお話です。
まあ、中学生でも小学生でも、年齢関係なくみんなでカードゲームしたりおにごっこしたりして、遊ぶときには遊んでるんですけどね。

2.ウンと言えなくて、夏。

サンサンの夏のイベント&宿題を元に描いたお話です。普段散々「ウン〇」「ウン〇」楽しく言ってるのに、、、と我が子ながら意外な一面を見た思いでした(笑) 最終的には、ウン〇の文字の後に(下品ですみません)とコメントを入れたレポートになりました。発表会もあったのですが、どう伝えたのかな…;;


3.令和沙石集 ~道を執する習ひあはれにこそ~

ニコとサンサンのフィギュアポーズバトルを描いたお話です。
ちょうどニコが沙石集の「歌ゆゑに命を失ふ事」を勉強していた直後に起こったまさかのシンクロニシティ。その道に精通する者だからこそ味わう感嘆と敗北。人間って何百年経っても変わらないんだな、、、と【あはれ】を感じて描きました。
この話はめちゃくちゃ長いし、内容も仮面ライダー電王に絡んだマニアックな話だったのですが、思いのほか多くの方が読んでくださいました。ありがとうございます。最後まで読んでくださったあなたはいい人です。


4.フーフ問答① ~悩みが変化することを人は成長と呼ぶ~

長年抱え込んでいた悩みが解決したのにまた次の悩みを抱えてがっくりしてる自分に対して、オット氏が「がっくりではない、それが成長だ」と諭してくれたというお話。
【成長】というと「グダグタ→しっかり」というイメージがありましたが、「グダグダ→グダグダ」もまた成長なんですね~。前者は目に見えるしカタルシスにあふれているから、目立つし語られがち。でも、リアルな生活では圧倒的に後者の方が多いですよね。仕事も子育ても、プロジェクトが清々と進むことなんてほぼないです。何回やってもそのたびに炎上ですよ。でも、同じじゃないでしょ、と。心が軽くなる気づきを与えてもらいましたね。


5.私を抱きしめて

サンサンの一言シリーズのひとつ。
くっついているとあったかいのは動物みな同じ。「寒いから服を着よう」とはなかなかならないようで。
半そで半パンの同級生の中にがっつり重装備のサンサンがいるという朝の登校風景。帰宅時は毎回汗だくで帰ってきます。


6.それが言えずに苦労している人もいる

ニコの一言シリーズのひとつ。
あまりに率直で大丈夫だろうかと心配になったりするのですが、ニコの一言シリーズがスキだとおっしゃってくださる方々もいらっしゃって、本当にありがたいです。ありがとうございます。励みになっています(ノД`)
「うらやましい」と言えないことでツライ思いを抱える。私などはもうホントに結構あるので、せめて家の中でも言えるのはいいことだなあ~と思います。


7.理想のお母さん

「理想のお母さん」ってどんなですかね。
サンサンが言う「理想」が何をさすのか、サンサンは詳しくは言わなかったのでわかりません。
なので、自分が持っている「理想のお母さん」像について言うと、「理想のお母さん」という単語が持つ背景(育児、教育、料理、掃除片づけ、洗濯、お金の管理、家の設備管理、義実家親戚地域付き合い、夫にやる気を出させる心地よく過ごさせる、などなど)が広すぎて、これらをソツなくこなせる人は世界征服を目指してもいいレベルだと思うんですが、私はそんなレベルと比較して自分にダメ出ししてるんですよね~。不思議ですよね~、ローマ帝国の皇帝と自分を比較してダメ出ししてるのを不思議に感じないの。
サンサンの言葉は、「『ありもしない幻想』とルビ打たれている『理想のお母さん』を見るんじゃなくて、自分のままで目の前のオレを見ろよ」ってことなんだと思うんですよ。

四コママンガはどの話もたくさんの方が読んでくださいました。ありがとうございます。四コマじゃないマンガは字ばっかりで、もはやマンガじゃないようにも思います、、、こちらも読んでくださってありがとうございます、、、。


8.少年は子育ての極意を手に入れた/ピッカピカの六年生

これはそのまんまのお話ですね。サンサンが六年生になって、小さい子の面倒を見る機会が増えました。サンサンはお兄さんへのあこがれが強くて、小さい人たちに頼られるのが嬉しいようです。そんな中で経験した困ったことを自分なりに考えて対処しようとした姿は、親よりえらいな…と。今でも、お世話した一年生から声をかけられることがあるそうです。「〇〇くんがここに来たらボクに教えて!」と…。

9.帰ってきた真夜中の飲み友だち

今年、イチコが成人しました。そういえばイチコが赤ちゃんの頃オット氏と一緒に起きてたな…と思い出して描いたお話です。昼間はほぼ顔を合わせることがなかったので、マンガの通り、タイミングが合うと真夜中に晴れて「父子対面」となります。
あれから20年、イチコはときどき缶チューハイを買って夜に飲んでいるのですが、飲んだ後その辺で寝てしまうところも父親似だなと思います。


10.スマイルがゼロ円なわけがない

「お母さんが働いていた頃、お母さんがこわかった」というサンサンの言葉に衝撃を受けて描いたお話です。
作中でも書いているように、働いていても家族と良好な関係を築いている方はたくさんいて、でもそれは自分と比較できるものではありません。自分が自分のキャパオーバーに気づいてなかったし、自分の感情より大義を優先していたってこと。
「この年齢で再就職は難しいから」「この先お金が必要になるから」「自立しなくちゃ」「せめて稼ぐ人に」。どれもこれも大切な大義だし、他者に説明しやすい。でも、自分のコンディションを自分で整えることの大切さをもっと考えようって思いました。そのために大義を捨てることがあっても、それは逃げじゃないです。
この話は今年一番多くの方々に読んでいただきました。ありがとうございました。


以上、2019年の振り返りでした。
今年も一年おつきあいくださり、ありがとうございました。



記事を書くにあたり、今年の記事をざっと振り返ってみると、

描けませんでしたね。

11月なんて3記事でしたよ。ひどい。

2018年の最後の記事で「本を作りたい」ゆーてまして、これは実際に進めていました。毎年秋頃になるとなんだかんだ落ち着くので、その時期をあてにしていたんですが、逆に秋から忙しくなってしまって、本どころか更新さえできなくなってしまいました。自分の描き方のスタイルの問題なんですけども。

描けない間、かなり焦っていました。でももう、描けない状況に腰を据えたいと思います。焦ったからといって描ける状況になるわけじゃないし。明ける日は来るし。

で、焦っていた理由というのは、今描いている日常マンガを今年度で終わらせるつもりでいたからなんです。
サンサンは来年中学生になりますし、みんな大きくなってネタは今後出てこなさそうだし、子育てと銘打つのもイタイし、マンネリだと思う人もいるだろうし、もう描かなくてもいいんじゃないかと。
だから、描きたいことは全部年度内に描き切ろうと思ってました。

なのにこの状況で、年度内なんて描ききれないじゃん。
ネタあまりまくってんじゃん。
こんな形で幕引きなのかー・・・・。

そもそも、このマンガはなんなんだろう。創作っていえるの?
創作なの?コレ。

そう思ったときにですね、、、
そもそも、このマンガは「日記」であって、「日記」ってやめるって言ってやめるものなんだろうか。読んでくださる人がマンネリだと感じていても、自分にとっては毎日の出来事であって、マンネリだから自分の日常が終わるとかないだろう。他の人にとってはつまらなくてイタイ日常であっても、自分にはリアルに目の前に横たわってる。創作である前に日常だろう。定点カメラで世界を映すことに終わりはない。
もっと自由でいい。

描きたくなったらフィクションを描いてもいいし、忙しい疲れたって言ってもいい。自由でいいんだ。私のページなんだから。

そんなことを思いまして。
終わらせる/終わらせない、の判断にこだわることをやめました。

それが、ささやかですが自分の中の変化のひとつです。

もうひとつの変化は、フォロワさんにお目にかかる機会が去年の年末からちょこちょこと続きまして、それに関してはとてもいい一年でした。
初めてお会いするのに初めてではない不思議な感覚がおもしろかったです。
みなさんパワフルで素敵な方々ばかりでした。
あるフォロワさんが「毎回マンガを完成させててえらい」と印象的な言葉をかけてくださいまして、私はそこで初めて、自分がマンガを1本ずつ完成させている事実を知りました。人と会うことで気づくことがたくさんあるんだって、あらためて思いました。
おつきあいくださいましたフォロワさん、チカラをいただきました。ありがとうございました。



ここまで読んでくださった方々、ながーーい記事に最後までおつきあいくださりありがとうございました。
令和最初の大晦日。
よいお年を過ごし下さい。
来年がみなさまにとって良い一年となりますように。

茉莉花堂

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