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夏休みの日記2023(2) オープンキャンパス

9月になりました。
サンサンも二学期が始まりました。

夏休みって、子どもが一日中家にいて、それはそれで大変ではありますが、時間の制約がゆるいので、親も楽ですよね。「〇時までに学校に行かなきゃいけない、そのために自分は△時に起きてお弁当作って…」って時間に追われるの、結構キビシイ。
適当に生きる日々が終わってしまって、なんだか寂しいです。

ネコチャン近影

前回、泊りがけで渋川に行ったことを書きましたが、その間、ネコチャンはイチコが面倒を見てくれました。子どもが大きくなると家族総出で出かける機会は少なくなります。が、今回我々が渋川に行くと言ったら、「なんで自分が行けないときに聖地巡礼するんだ!!!」とイチコは怒ってました。我々が思っていた以上にイチコはイニDが好きだったみたいです。
次回はイチコの予定も考慮して聖地巡礼したいと思います。

オープンキャンパスに行ってきた

今回は大学のオープンキャンパスの話。
サンサンの学校では、高校二年生にあがるときに文系に進むか理系に進むか選ばないといけません。
サンサンは理系一択ではあるものの、理系に決めた上で物理・化学・生物・地学のうちどの科目を選ぶかまで決めないといけないので、ある意味「大学に進学するならどの学科を選ぶのか」という、さらに先の進路まで考えておく必要があります。こっちの科目の勉強が楽だから、というような適当な考えで選択すると理系は詰んでしまいます。
サンサンは悩んでいました。
そこで、夏休みの宿題に「大学のオープンキャンパスに行く」という課題も出ていたので、「大学ってどんなところ?」「何が勉強できるの?」を知るために、オープンキャンパスにいくつか参加してみました。

私自身は工学部情報系出身なので、理系の雰囲気やどういった学科があるのか、どんな勉強をするのかなど、ある程度は知っているつもりでした。
が、20年ぶりくらいに訪れた理系大学は、思っていた以上に進化していました。

特に印象的だったのは、医用工学の発展です。
機械システム系の学科を訪問した際、医療や介護の分野が工学としてここまで進出していることに、とても驚きました。
20年前も機械工学系で研究されてたんでしょうかね。私が知らなかっただけかな。
「これ、やってること医学部じゃん!」と思いましたね。
でも、考えてみれば当たり前のことです。胃カメラや検査機器、介護ロボット等の医療機器の開発は、医学と工学両方の知識が必要ですよね。

例えば、病気を解析するシミュレータの開発とか人工軟骨の材料開発とか。ミクロな機械システムが、病気や障害のためにできなかったことをできるように変えてゆく。
今後どんどんニーズが高まるだろう、工学の側から医療や介護にアプローチしてゆく分野に、大きな可能性を感じました。

日本の勉強ヒエラルキーのトップって「医学部」じゃないですか。高校の進路実績でも、医学部に進学した生徒の人数は別カウントで公表されています。
医療に興味があっても、医学部に進学するのは、勉強の難易度や学費の高さから「難しい」って思って、避けてしまう生徒もいるんじゃないかな。
あるいは。
理系に進学する女子生徒に、一番人気があるのが医療系なんですね。医学系薬学系看護系。逆に、機械システム系に進む女子生徒は他の系統(建築、情報、応化等々)に比べて格段に少ない傾向にあります。

そういう、医学部にこだわってる生徒、医学部をあきらめた生徒、機械システムを避けがちな理系志望の女子たちに、医用工学は別の選択肢を提供できると思うんですよね。

私が知らなかっただけかもしれないんですが、医用工学によって理系の新たな未来を感じてしまって、サンサンの進路とは全く無関係に一人で興奮していました。

理系の大学のオープンキャンパスは研究室を開放していることが多く、実際に行われてる研究の話を教授や学生さんから聞けるので、知的好奇心が膨らむこと間違いなし。
自分が進学したい大学に研究したい分野の研究室があるかどうかは、進学後のミスマッチを防ぐ意味でもとても重要なことです。オーキャンにガンガン参加して、自分の進路の可能性を広げよう!

・・・と言っても、もう夏休みも終わっちゃったので、オーキャンないんですけどね。
学園祭で研究室公開を行っている大学もあるので、今後の秋のイベントも要チェックです。

オーキャンの難点をあげると。
コロナ感染の拡大を防ぐために入場制限をしている大学が多くて、WEBで事前予約するケースがほとんどなんですが、後から「行きたいな」と思っても入場人数がすでに上限に達してしまっていて、気軽に訪問できないんですよね。
そこが今後のオーキャンの課題と思いますね。

というわけで、子どもの進路とは全く無関係に別のことで盛り上がる親の話、でした。

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