片耳難聴になった話② 「耳閉感、耳鳴り、そして女医」
2月23日 すでに耳閉感が起きていた。
耳鳴りはあったが記憶をたどると多分まだ小さい。帰省中の娘と同居の大学生の息子と外食をするが、オーダーを取りに来た、女の子が何言ってるのかまったくわからなかった。再診日は3月2日。
今思えば1週間も待たずに行くべきだったか…
その1週間、耳鳴りは止まることなく頭の中を鳴り響くようになった。
耳閉感はどんどん強くなり、なのに、外部の音が、脳を刺すように響く。
特に、改札のPASMOの音や水の音、とくにトイレの流す音、台所の水の音、シャワーの音はパニックに状態になった。
3月2日 めまいの他に耳閉感と耳鳴りが起きていることを本日の担当の女医に伝えると、すぐに聴力検査が行われた。
「あー確かに少し左は難聴がありますね。
この程度なら漢方で様子見ましょう。」
「いや、先生、すごくつらいんです。
耳鳴りで夜も眠れないし、こんな風になったのも初めてだし。ほんとに辛い。突発性難聴ではないのですか?」
「突発性難聴はもっともっと聴こえないんです!ステロイドやってもいいですけど、これ、効かなかったらもう後やることがないです。やりますか?」
もう、あとやることないって、
ステロイドは発症してはやいうちでないと効かないのではないか?
とにかくこの状態をなんとかしてほしい。
元に戻して欲しい。
頭の中でそんな声が駆け巡る。
女医、体半分反対向いて目を逸らしている。
中年のおばさんの不定愁訴とでも
思っているのか。
「…どうしますか?」
後悔したくない。
「お願いします。」
ステロイド内服治療を1週間やることになった。
「最初のめまいと関連はないのでしょうか?」
女医「あぁ…あるかも」
ちなみにこの女医から、聴力検査について、この程度ってどの程度なのか詳しい説明はない。問診もなければ、直接、耳を診察されることもなかった。
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