休み時間と集中力
昼寝の時間と集中力の関係は知っている人も多いだろう。自分は眠いなーと思ったら、16分から18分寝るととても気持ちよく頭が冴える。
子どもの場合はどうだろうか。
NZの小学校で校長先生と話した時に興味深いことを話していた。時間割についてだ。「1日の流れはどんな感じ?」と聞くと、嬉しそうに話し始めた。
9時ごろに登校する。まず朝の勉強をして、20分の休み時間。続いておやつの時間。また勉強して、昼休みを挟んでお昼ごはん。また勉強、軽く休憩、軽食。最後に勉強して下校。
基本的に「勉強→休み時間→食事」という流れだという。
これには理由があル。体を動かした後に、脳も興奮状態のまま、集中ができるだろうか?それよりも、適度な運動をしたとに座って食事をしながら脳みそに栄養を補給する。その流れで勉強した方がいいに決まっている。午前の軽食ではヨーグルトや果物など糖度の高いものではなく、固形の炭水化物が推奨されているという。
日本の小学校では、バランスも取れていて味も美味しく、栄養価の高い「給食」がある。自分も教員として食べていたが、素晴らしい仕組みだと思う。何より美味しい!
しかし、昼休みの後の午後は、子どもが集中できない時間として時間割を考えていた。
具体的には、算数や道徳よりも、工作や体育を意図的に選んだり、作業系の勉強を入れていた。午後はそういうものだと考えていたが、確かに順番をひっくり返すだけで良さそうだと思った。
「逆だ。確かに理にかなってる!」と伝えると、ニコニコの校長先生は効果も出ているといった。保護者いわく、子どもが家でもご飯を食べる量が増えた。帰宅してお腹が空いたと言わなくなった。教員からも、午後集中できる児童が増えた、朝の軽食で全て食べ切ってしまう子どもが減った(午後は腹ペコ)という。
実は、自分の実習先では保育園から自分で食べる量を考えるように示唆している。多めに持ってきてはいるのだが、「お弁当箱の中全部食べちゃうと、午後のおやつの時に食べるものなくなっちゃうよ」というのだ。保育園では、それでも食べちゃう子が多かったりすると、料理好きな先生が「みんなでクッキーを作ろー」と機転を効かせることがある。いないと、お腹が空いたーと言っても基本的にあげない。まぁクラッカーとかある時は「これしかないから我慢するんだよ。親に少なかったって伝えるけど、これから残しておきなね」と言ってあげるが。
「食育」「自主性」の芽はいろんなところにあって、いろんな育て方があるんだなぁと勉強になる。
あぁー実際に自分の子どもの意見を聞くのが楽しみだなぁ。