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2021年9月の記事一覧

バレンシアに学ぶ4-4-2 (対ビジャレアル)①

バレンシアに学ぶ4-4-2 (対ビジャレアル)①

バレンシアのプレーです。

世界中のどのチームでも抱える悩みの一つに「取捨選択」があります。
練習からショートパスを主体とするプレーを追求するあまりロングボールの質がおろそかになる、さらにはロングボールに対する守備も苦手になる、といった類の悩みです。

バレンシアはロングボールがプレーの全体的な輪郭としてありますが、それでもショートパスのサッカーの質がそこまで低いわけではないように感じます。

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3-4-3のビルドアップ

3-4-3のビルドアップ

今回も私が現場で使ったピッチ図をお見せします。

3-4-3フォーメーションでのGK、DFからのプレーにおいて、前情報の無い相手チームが採択しうるそれぞれのフォーメーションに対して、どのように優位性を持ちやすいのかを簡単に表したもののいくつかになります。

高校サッカーでは「一試合80分しかないから」という抜け道により、FIFAが定める試合間隔を守らずに、公式戦でも連日連戦を行うことができます。

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プロに学ぶ4-3-3(ソシエダ対レバンテ)②

プロに学ぶ4-3-3(ソシエダ対レバンテ)②

ソシエダ対レバンテ、後編です。

前スライドを迎撃型、横スライドを追撃型、と私は評価していますが、ソシエダは迎撃です。
そしてこの手のチームはプレッシングフットボールにおいて勢いを持ちやすく、奪った後の展開も速くなることがよくあります。

観ていて面白いチームです。

※動画中に使用される単語は以下のとおりです。

FW…フォワード
CF…センターフォワード
WG…ウィンガー
MF…ミッドフィール

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プロに学ぶ4-3-3(ソシエダ対レバンテ)①

プロに学ぶ4-3-3(ソシエダ対レバンテ)①

ソシエダ対レバンテの一戦です。

アタッキングサードでのプレー選択には自信と遂行力に大きく左右されるところがありますが、それはビルドアップ時における、相手のユニット間に送る浮き球にも同じことが言えます。

対戦相手とのレベル差にもよりますが、これを標準フォーマットとして取り組むことを好まない指揮官も、このパスを受けることを嫌うプレーヤーも一定の割合でいます。

色々と学びの多い一戦です。

※動画

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