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「ジャパンハートはSDGs実現の大切なパートナー」ユニコーン企業 TBMの山﨑敦義氏が語る途上国支援

ジャパンハートは「医療の届かないところに医療を届ける」というミッションを掲げ、25年以上にわたり、ミャンマーやカンボジアなどのアジア、日本国内で医療活動を続けています。

そのジャパンハートを公私で支援する山﨑敦義さんは、枯渇リスクの少ない石灰石を主原料にした新素材LIMEX(ライメックス)で、大注目のユニコーン企業 TBM社の代表取締役CEOを務めています。

今回は、ジャパンハートのミッションに共感する山﨑さんに、ジャパンハートの創立者である吉岡秀人先生との出会いや支援する理由、SDGsへの取り組み、今後のビジョンなどについて詳しくお話を聞きました。

執筆:峯あきら

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経営者の私が受けた「強い衝撃」

―まず、吉岡先生との出会いについて教えてください。

2017年2月に開かれたイベント「ソーシャルビジネスジャパンフォーラム2017」のパネルディスカッションで吉岡先生と初めてお会いしました。そこで、ジャパンハートの活動を聞いて、強い衝撃を受け、先生のファンになりました。

多くの試練を乗り越えてきた経営者の私でも、吉岡先生がされた経験を聞いて、大変な状況を耐えきれるだけの「心の強さ」に感銘を受けました。先生はとんでもなくすごいことを簡単に実現してきたように言いますが、これを20年以上も続けるのは並大抵のことではありません。

フォーラム後に、私から先生にアポイントメントを取らせてもらい、その価値観やビジョンを聞いて勉強させていただきました。

20210907_20190919_TBM山﨑社長と吉岡_cut

―「心の強さ」とは、どういうことでしょうか?

ジャパンハートという組織をゼロから立ち上げて発展させ、志を貫き通している先生を尊敬しています。特に、子どもの未来のために「Dream Train(ミャンマーにある養育施設。エイズで両親を亡くしたり、人身売買の対象になりそうな子どもを保護)」などを設立し、それらの活動を継続しているところが本当にすごいです。

ひとつ試練を乗り越えるだけでも大変なのに、先生はずっと乗り越え続けていて、それを実現する精神力と体力に私は敵わないと思いました。

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▲養育施設Dream Train の子どもたち

―吉岡先生からどんなことを学んだのでしょうか?

吉岡先生は「自分がこう思われたい」や「自分がこうしたい」という自我がなく、社会や未来のために「自分が何をできて、何を残せるか」を常に考えています。自分へのリターンを求めていないんです。この姿がかっこいいです。

色々な経験をされた先生の言霊はとても強く、私の心にグサグサ刺さります。経営者などビジネスの最前線で戦っている人にも勇気を与えるので、多くの人に先生の話を聞いてほしいです。

吉岡先生は「SDGsの伝道師」

―個人としての支援に加えて、LIMEXの製品回収時のポイントの一部を寄付する仕組みなど会社としてもジャパンハートを支援しています。ここまで支援している理由について教えてください。

吉岡先生の考えや挑戦を聞いて、応援したいと思わない人はいないはずです。私は先生の「生の声」を多くの人に届けて、応援できる循環をつくるべきだと思いました。

ジャパンハートがサステナブル(持続可能)になるには、資金が回るだけでなく、そこで働く人が経済的にも精神的にも豊かになる必要があると考えています。「誰もが働きたい」という憧れの場所になるために、私も自分のできることで協力したいと思いました。

吉岡先生に当社で講演していただいたこともあり、社員の多くが先生のファンです。自分たちでは到底できないことをしているので、支援をするのは当然だと思います。誰かがそれを見て、支援の輪が広がれば良いなと思っています。

―吉岡先生の話を聞いて、社員に変化はありましたか?

自分が健康で当たり前の環境がいかにありがたく、幸せかを再認識していました。さらに、そうでない人に何ができるかを真剣に考え、それを代表して実現しているジャパンハートの方々に感謝するようになりました。特に当社では小さい子どもを育てている社員が多く、自分の子どもと重ね合わせて、そう思う人が多かったように思います。

―TBMはSDGsに積極的に取り組んでいます。SDGsの観点でもジャパンハートを注目していますか?

そうですね。最近、日本でもSDGsが注目されていますが、日本にいると17の目標がリアルにイメージできません。どこか遠い国の話だと感じる人が多いのではないでしょうか。

しかし、我われはSDGsをビジネスチャンスだと考えています。吉岡先生はSDGsがまさに直面している途上国の医療や貧困という課題を解決している「SDGsの伝道師」だと思います。

持続可能な開発目標(SDGs:Sustainable Development Goals)とは2015年9月の国連サミットで加盟国の全会一致で採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」に記載された、2030年までに持続可能でよりよい世界を目指す国際目標である。17のゴール・169のターゲットから構成され、地球上の「誰一人取り残さない(leave no one behind)」ことを誓っている。SDGsは発展途上国のみならず、先進国自身が取り組むユニバーサル(普遍的)なものである。
引用 外務省/JAPAN SDGs Action Platform
https://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/sdgs/about/index.html

―山﨑さんがSDGsに注目したきっかけはありますか?

人の役に立ち、グローバルに展開できる事業を進めていくことで世の中にどういうインパクトがあるかを考えた時に、SDGsやサステナビリティの考え方に行き着きました。自分たちのビジネスによって、資源枯渇や気候変動などの社会的課題を解決して、それを広めることで社会的インパクトを与えたいと考えています。

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▲枯渇リスクの少ない石灰石を主原料にした新素材LIMEX(ライメックス)

―今後、ジャパンハートとどのように関わっていきたいでしょうか?

ジャパンハートの活動をさらに広めるために力になりたいと思っています。私の体がもうひとつほしいくらいです(笑)。現状の支援ではまだまだ満足していません。当社がより一層協力して、ジャパンハートの事業がさらに継続的に続くように支えていきたいです。

また、昨年「ふるさと納税」で寄付する仕組みを一緒に作った結果、寄付が集まったと聞いて嬉しいです。こういう取り組みを継続できるといいですね。

―今後の未来に向けて、ジャパンハートに期待すること、TBM社のビジョンを教えてください。

これからもジャパンハートにはグローバルでどんどん活動してほしいです。当社は、ジャパンハートが支援をした国や人たちと一緒になって事業をしたいと以前から思っていましたし、早く実現できる実力をつけたいです。

当社は「感謝」を大切にしていて、人のためになる事業を考えたときにSDGsやサステナビリティの価値観がとても大切になります。ジャパンハートが支援した人にも感謝の気持ちがあり、SDGsやサステナビリティを大事にしているでしょう。そういう人と一緒に社会の役に立つ事業ができたら嬉しいですね。

***ジャパンハート マンスリーサポーター募集中***


世界にはまだまだ貧困に喘ぐ子どもたちがたくさんいます。現在私たちがアクセスできているのは、医療を届けたい患者数の5%にも及びません。今も同じ時間にこの地球で、病気や飢餓に苦しんでいる子どもがいるのです。

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