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美術館・イン・日本の改革案


美術館が好きだ!

それは、特別な時に行くからだ。常設展とかよりも、わざわざ海外から日本に運ばれてきたような特別展を好んで行く。旅行先での美術館・博物館巡りは欠かせない。なので、わざわざ家から、またはステイ先から遠出して、ちょっとおしゃれなんかしちゃって、事前に下調べなんかしちゃって、チケット予約なんかしちゃって、少し気合いを入れていく場所なのだ。


最近気付いたことがある。

日本の美術館は、厳かすぎる!!!!!

それは、私が特別展ばかり行っているからかもしれない。国立新美術館か西洋美術館しか行かないからかもしれない。美術館好きとは言っているわりにそんなに足を運んでいるわけではないからかもしれない。日本以外の美術館の経験値も少ないからかもしれない。


でも、国内の美術館、特に特別展は、薄暗い照明で、壁の色も暗いワインレッドまたは紺色、ひんやりと落ち着いた雰囲気で、その雰囲気に合わせるように、お客さんも真面目に、静かに、物音ひとつ立たせずに鑑賞に集中する。飲食禁止。写真撮影禁止。トイレにもなかなかありつけない。


ちょっとこれはさすがに息苦しい~~~~~~~!!!!!

私は鑑賞しながらしゃべりたいタイプの人間なので、ヒソヒソヒソヒソしているだけでは物足りない。もっと声を出して、この絵はこうだね、この作者はああだね、と好き放題言いたい。連れがいたら、相手の意見も聞きたい。他のお客さんの話も盗み聞ぎたい。特に今はマスクをしての鑑賞なので、もっと声を出さないと聞こえない。静かな分、子どもたちが泣いたりすると響く。もっとうるさくしていい場になれば、みんな会話から議論が生まれ、人々の仲は深まり、より多くの価値観を知れ、赤ちゃんの泣き声は大人たちの会話にかき消され、全てが上手くいくと思う。音声ガイドが聴こえなくなるとクレームを入れる方々、音量をマックスにしましょう。

展示の方法も、もっと太陽光を感じられるような内装が良い。ずっと暗いと、これこそ心を落ち着かせて、静かな気持ちで鑑賞しなければいけないような雰囲気を作り上げている。もちろん、わざわざ海外から貸し出していただいている貴重な作品を太陽光に晒して、適温で管理せずに痛めてしまった暁には日本の美術館は世界中から出禁になってしまうだろう。他にもいろんな理由があると思う。でもやっぱり、もっとキラキラ明るいところで見たほうが、絵も生きてくる。

写真も撮らせてほしい!これは私がただ単に見返したいだけなのですが…。

あと純粋に、ベンチの数を増やしてほしい。座りたいのはおじいちゃんおばあちゃんだけではない!若者にも座らせてくれ~あとできれば柔らかいソファがいいな…。




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ロンドン、ナショナルギャラリー、内部、天井が良い


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ロンドン、大英博物館、エントランス


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ロンドン、ビクトリア&アルバート博物館、内部


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パリ、ルーブル美術館、内部、有名な絵がずらり


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パリ、ルーブル美術館、中庭的なところ、明るいね


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パリ、オランジュリー美術館、内部、この日は曇りだった気がする


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パリ、オルセー美術館、入ってすぐ、昔は駅として使われていた建物らしい


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ストックホルム、国立博物館、光の入りは少ない方で重厚感のある展示だった


この写真をみて気付いたのですが、私は美術品ひとつひとつはもちろん、美術館そのものの雰囲気が好きなことがわかりました。

それでは。

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