玄米のフィチンはフィチン酸ではない?

白米は糖質の塊であり、「粕」という言葉のとおり
多くの栄養素が欠如している。

急激に糖が吸収されると体によくないため
ごはんは玄米を健康食としてオススメしている。

玄米は健康に良いのか、悪いのか
といった議論を見かけるがばかばかしい限り。

玄米批判についてはいくつかの理論があるが
よく言われるのが「フィチン酸」と「農薬・放射能」の問題である。
 
まず、フィチン酸。
玄米の胚芽や表皮にはフィチン酸という物質が含まれている?

金属イオンを結合する「キレート作用」により
体内のミネラルを結合させ、排泄してしまうという説がある。
つまり、「玄米を食べるとミネラル不足になるのだと」。

しかし、この「フィチン酸によるミネラル欠乏説」は
ずいぶん古いものであり、また実は玄米に含まれているのは・・・

フィチン酸ではなく、フィチン酸に金属イオンが結合した「フィチン」の形で、玄米の胚芽や表皮に含まれているとわかっている。

すでに「フィチン」は複数のミネラルと結合しているため
体内のミネラルと結合することはなく
体内のミネラルを排出してしまうようなこともない

しかも、フィチンは抗ガン効果、心臓・血管疾患の予防効果などがあることもわかってきている。
 
もうひとつは「農薬・放射能」の問題である。
古代の玄米は農薬など散布されていないが
現代の米には農薬が含まれやすくなっている。

玄米は精米していないので放射能も吸収しやすい食材である。

その一方で、放射能防御としても玄米は
味噌やゴマ塩との相乗効果で有効であるから
最低限、米の産地や育て方を考えられたものを選ぶことが大切。
 
肥料や農薬を使わず、草や虫を敵視しない自然農法で
米を育てる農家は少しずつ増えている。
ぜひ、そういった志の高い農家から米を買おう。

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Rr.Yasunaga|社会毒の科学
みなさんの症状改善や体質改善に少しでも役立ち、食生活改善に生かせれば幸いです。