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希死念慮MAXの夜

昨日は死にたくてたまらない夜だった。

きっかけは何だっただろう。
昨日は小さな「うまくいかない」が積み重なってしまって、生きているのがとてもつらかった。

夫と一緒に布団に入って、話をして、気を紛らわせようとした。
でも、心の痛みが無視できないくらいに大きくなってくる。
私なんて仕事もできないし、夫には心配と迷惑ばかりかけるし、病気もいつ治るかわからないし、もう生きているのがしんどいな。

思考はだんだん、どうやって死のうか、に移っていく。
カッターで手首を切るのは前に怖くて浅い傷しかつけられなかった。包丁ならもっと深い傷をつけられるかな。
ベランダから飛び降りてみようか。
車に乗って、どこか知らない川に落ちてみようか。
その辺にあるお薬をいっぱい飲んでみようか。

頭の片隅ではこれから先の楽しい予定を気にしながらも、私は今すぐいなくなりたくてたまらなかった。
入院した方がいいのかな、とも思った。今まで一度も勧められたことはないけど。
でも、入院すると楽しい予定ができなくなっちゃうなぁ。嫌だなぁ。

どうしたらいいのか、全くわからなかった。

試しに、というのは不適切かもしれないが、両手を自分の首にかけて、思いっきり力を入れてみた。
喉が圧迫されて苦しい。
結局すぐに喉から手を離して、横にいる夫に助けを求めた。

つらくてつらくて、
「死にたい」
「殺して」
と泣きじゃくりながら言った。

夫は私の死にたい気持ちを、否定も肯定もしなかった。
ただ、
「頓服、飲もう」
と言って薬と水を持ってきてくれた。

薬なんかで助かるわけない、と思いながらも、私は夫の言うことに従った。

その後は、子どものように泣きながら、夫の腕に抱かれていた。


気づいたら、朝になっていた。
頭も心も驚くほどすっきりとしていた。
いつもこうだったらいいのに、と思うくらい晴れ晴れした気持ちだった。

「死にたい」は発作みたいなもので、いつくるか、どれくらい大きいかは全く予想できない。

今日は、死にたくならないといいなぁ。
生きているのもつらいけど、死にたいの発作の方が何倍も何倍もつらいから。

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