クレド(OurCredo)の作り方①

今回から5回に渡り、クレドの作り方について記述します。作り方に正攻法のようなマニュアルが存在する訳ではありませんが、私が多くの作成プロジェクトに携わり、”これは失敗する要因”と思えるシーンを多数見て来ましたので、その反面的に必須の事項をご紹介します。

まず1番目は、「作成方針書」の整備です。プロジェクトチャーターと呼ばれたりして海外企業では必ずプロジェクトを始める際に検討される方針のことです。クレド作成の多くの場合、人事部などを中心に各部門から作成メンバーがプロジェクトにアサインされ集合します。そこで何となく目的やゴールが共有されスタートする訳ですが、意外にもそれがきちんと明文化されず進んでいくケースは枚挙に暇がありません。日本人的な「曖昧を排除せず」に進むシーンを数多く見て来ました。

方針書には以下の項目の明示が必須です。

1. Policy  目的
2. Mapping  理念体系の整理
3. Wording System 文言体系案
4. Project team  組織
5. Range  活動対象の範囲
6. Reporting   活動報告
7. Effect  活動の効果
8. Review  活動の評価
9. PR  広報

さらに、1.目的との裏腹になるであろう、「課題」の整理も必須です。

私どもが作成コンサルティングに関わらせて頂く際には、この方針書づくりに多くの時間と人を巻き込み、議論するプロセスを重要視します。

まずはA4ペーパー1枚にまとめる程度でも全く構いません。プロジェクトメンバーが社内の誰にでも説明できるような方針書を作成してクレド作成に臨んでください。


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