失敗しない!「クレドの作り方⑤最終」

「従業員だけに浸透させる」という考えを止める

これまで述べてきたように、クレドを開発する際には気を付けるべきポイントが多数あります。ただ単純にトップマネジメントの想いや価値観を言語化すれば事足りるわけではないことがお分かりになったでしょう。

最後に重要なポイントを記して「失敗しない!クレドの作り方」章を締めくくります。

それは「クレドは従業員だけに浸透させればいいのでしょうか?」という問いかけから始まります。どういうことでしょう?一義的には「クレドは従業員に実践してもらうための価値観」であることに疑いはありません。ただし、私はその考え方では「従業員にすら浸透しない」と考えています。

つまり、私たちを取り巻くステークホルダー(利害関係者)までにも「浸透させる」ことを考えるから従業員にも浸透するのです。

どういうことか?簡単に説明しましょう。

そもそもクレドの定義は「(自社従業員による)ステークホルダーへ価値を提供する行動」です。

それは倫理観ある仕事ぶりを示したり、親身な姿勢による顧客満足の提供であったり、高いコンプライアンスに根差した判断…などとして「顧客」に対する言動に表れます。

また同じような言動は「共に働く仲間」にも表れます。さらには「取引事業者」や「地域社会の人々」にも表れ、もっと言えば将来の「従業員候補や学生」にも表れます。

それらを受けた外部ステークホルダー(共に働く仲間は除外します)は、「なるほど、そのような価値観で仕事をしている会社なのか」ということが解り、皆さんの会社に興味を持ったり、選んだりする基準になります。

ということは、クレドを通してステークホルダーとも相互に関係すべきことがイメージできます。

ステークホルダー図

上図のように私たちの会社を取り巻く大きなステークホルダー体系とクレドを共有化させるから従業員にもクレドが届きやすいと考えるのです。

クレドを作成させる際には、これらのステークホルダーとの関係性を明文化する必要があるのは、上図からも理解できますし、これが「従業員だけを見たクレドを作ってはいけない」最も大きな理由なのです。








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