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企業理念・クレドが浸透しない原因①

どうしたら企業理念が浸透するのか?

コロナ禍でリモートワークが促進され、オフィスの存在意義が見直されようとする中、物理的な距離の制約でコミュニケーションが取りにくい今こそ 従来とは違う「理念浸透の方策」を私たちリーダーは検討しなければなりません。

まず、当社クライアント企業に昨年行ったアンケート結果をご覧いただきたいのです。(下図)

理念推進の要素(管理職)

これは、「どんな要素が理念浸透には不可欠なのか?」を質問したものです。下位に行くに従って重要度が高いことを表しています。

一番重要だと理念の推進担当者が考えている要素は「管理職(部門のリーダーである部門長クラスの社員)の参画」です。私自身も企業の現場ではこの要素が圧倒的に欠けているように思います。

管理職が旗を振るなり、浸透活動にコミットしなければ、その部下達は動きようがありません。ドライブ(原動力)に成らないまでも、ブレーキになるような真似は避けて欲しいのです。

では、どうやって忙しい管理職を参画させることが出来るのか?     そのためには管理職に対して「制度と心情」の両面をカバーする必要があります。

一番効果的なのは「早めに巻き込む」です。既に理念やクレドが完成している場合は難しですが、理念作成の段階から巻き込まねばなりません。意外とこれが出来ていない企業が多く、経営者とプロジェクトチームが主導して作成プロセスを進める中でスッポリとこの要素が欠落しているのです。

これでは、「心情的」には自分は作成に関わってもいないし、よく分からない…となり旗振り役をお願いするような状況には至りません。

もう理念やクレドは完成して運用しているので今更難しいです。という声もあります。

理念やクレドは毎年改定をします。正確には改訂の有無を全社員に問いかけます。これはジョンソン・エンド・ジョンソンなどクレド企業は必ず年に1度は実施していることですし、当社のクライアント企業にもお願いしています。

そのプロセスに管理職を関わって頂くことでも遅くはありません。

まずはそこからです。ただし、冒頭のコロナ禍での浸透活動や管理職の巻き込みは、新しく方策を検討しなければなりません。それらは次号にて提案してみたいと思います。



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