「いじめ」解決法に学ぶクレド浸透

いじめの問題は洋の東西を問わず起きている残念な社会課題です。

その解決には当然ながら当事者同士、特にいじめをする人を指導するのが一般的ですが、そればかりが解決手法ではないようです。

一昨年お亡くなりになった一橋大学教授の山岸俊男氏は著書『日本の「安心」はなぜ、消えたのか』の中で、いじめを調査された結果、その対処法の一つとして「傍観者」への教育の重要性を挙げています。

詳細はご著書に譲るとして、簡単に解説すると山岸氏は、大多数の「傍観者」を教育し、見て見ぬふりをさせないこと。そして「正義者」へのサポート側にまわる風土醸成にいじめ問題解決の糸口がある、と結論しています。

実は理念の浸透活動もこれに似ていて、全く後ろ向きな社員たち(一般的には2割程度の人々)をどう指導するのか?と考え悩まず、むしろ6割程度は存在するそれら「傍観者」を、前向きな「リーダー社員」のサポートに付くような指導をした方が全体の雰囲気を前向きにさせることに繋がります。

浸透施策や教育を検討する際の1つのヒントとしてみて下さい。

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