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My Credo (わたしの履歴書)

 今号では著者である、わたくし吉田誠一郎が創設したクレド インスティテュートについて少し触れてみたいと思います。

当社は2004年に創設し、クレドや企業理念を策定する仕事を主業務にしてきました。創設時の会社名は「日本クレド」です。その当時はまだリッツカールトンの「ゴールドスタンダード」つまりクレドも、またジョンソン・エンド・ジョンソンの「OurCredo(我が信条)」も一部の人にしか知れ渡らず、今日のように多くの人が知り、また企業で実際に策定されるような状態ではありませんでした。

そんな中でなぜ私は「クレド」を仕事にしようと考えたのか?

ある中堅小売業のオーナー経営者が私に愚痴をこぼしました。「自分がこの会社で実現したいビジョンや顧客に提供したい価値や想いが、なかなか社員には伝わらない」。この言葉が私に強い課題意識を与えました。

良く尋ねてみると、その経営者だけではなく、大袈裟な言い方をするならば、経営者は誰一人としてそのような想いを持っていない人はいない、ということも分かりました。皆さん課題にしていたのです。

それで、どうしたらその課題が解決できるか?を日々考え、人を訪ね歩き、本を読み、たどり着いたのがリッツカールトン大阪で使われていた「クレド」でした。まだ高野登さんが『真実の瞬間』を世に出す数年前のことです。

リッツの当時宴会部門の担当者だった高橋氏から”まさに雷に遭った”ような衝撃で私がクレドを目撃することになったのです。(つづきます)

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