「ありがとう」を科学する?!前編
その「ありがとう」は本当に有益なのか?を問いかけよ。
旧知の東洋大学教授・淺間正通先生が口にする言葉です。どういうことなのでしょうか?
多くの企業では、オンラインでチップを交換しあう「いいね!」の活動や、社員同士を称賛するボイスのやり取りなど、従業員モチベーション向上のための仕組みや制度を最近よく取り入れています。
社内のコミュニケーションや風通しを良くする狙いがあるのでしょう。また企業理念やクレドの文言にも「ありがとう」「感謝」というキーワードは必ずと言っていいほど記載されます。
ただ、淺間氏は「その”ありがとう”や”いいね”が、業務の生産性や効率の向上を阻害していないだろうか?」と考えています。
一例ですが「忙しそうなAさんの仕事をサポートしてあげて”ありがとう”と言われ、ポイントをゲットしました」というケース。社内で促進され、ナレッジ(共有化)されるべきと考えられる活動です。
しかし、良く良く考えると「Aさんの創意工夫を阻害していないだろか?」「恒常的な仕組化ができない活動を広げることは、生産性の向上に寄与しないのではないか?」という疑問も浮かばないでしょうか?
だから、「ありがとうから学び、それを科学しなければ意味がない」のではないか?というのがこの考え方のベースにあります。
では、ありがとうから学ぶ?科学する?とはどういうことなのか?次号で解説しましょう。
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