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コロナ救世主⁉「危機時のトップの言葉」

昨日7/17(金)の日本経済新聞(夕刊)の一面。

ジョンソン・エンド・ジョンソンがコロナワクチンの治験を9月に前倒しする、という発表があった。このニュースは取り立てて新しいものではなく、4月中旬には、この時期を見定めて総力を結集して動いていると、ゴルスキーCEOは発言していた。

いずれにせよ、東京だけでなく、世界的な蔓延が終息の兆しすら見せず、多くの製薬企業がワクチン開発に挑む中で、この朗報は歓迎すべきだ。

ただ本コラムの趣旨に沿う注目すべき発言を、4月の時点でゴルスキーCEOが自社のWEBサイトで発表していることを取り上げたい。曰く、

「ジョンソン・エンド・ジョンソンはこのような厳しい時期と向き合うために存在する。専門知識と資金力を総動員してコロナ対策に取り組む」  (日経訳)

まさに企業の存在意義を端的に表現した一言である。同社の従業員だけでなく、私を含め多くのステークホルダーがこういったリーダーの言葉に”ハッ”とさせられたはずだ。

ジョンソン・エンド・ジョンソンは、最近では美白の表現問題やベビーパウダーの滑石使用問題…など他の企業同様に経営課題も抱えている。それぞれの立場に言い分はあるのだろう。

しかし、それらの事象に怯まず、企業の根幹である 「Our Credo (我が信条)」を実践し、誠実・正義・貢献を謳い、企業トップもそれらに基づき適時、社内外に自社の価値観を発信し続ける姿勢を持つ。

日本企業では阿吽の呼吸や、言わなくても分かりあえる文化があるのは事実だが、危機時は違うはず。

こういう時期にこそ、経営者の発言をお願いする所以なのです。




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