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理念・クレドをやってる時間が無い?!

いまクライアント企業の理念推進担当者は大変厳しい状態です。理念を推進しようにも、社内は「コロナ禍でそんなことやっている場合ではない!」という雰囲気だと聞きます。

しかし、実はこれは平時にもよく聞かれる声です。曰く「忙しいんだから理念なんか実践しているヒマはない!」という管理職やリーダーからのプレッシャー。

これは多くの企業や推進担当者が陥ってしまう”負のスパイラル”なのです。

冷静に考えればお分かりの通り、理念やクレドの目的は「それらを活用して会社の目的や方向性を確認し、仕事の品質を高め、付加価値を上げる」ことであるはずなのに、いつの間にか「浸透施策やイベントを実施すること」が理念やクレドの目的になってしまっているのです。

理念は「仕事の付加価値」を上げること

社内で褒め合う運動をしましょう。サンキュウカードを書きましょう。カスタマーボイスを集めましょう。朝礼で唱和をしましょう…など手段として実施するうえでは間違いではありませんが、それらはあくまで浸透をサポートするイベントのはずで、ある一定時期が来れば次のステージに行くために終了してもいいのです。

いまコロナ禍で、多くの仕事が停滞を余儀なくされ、人材採用や教育もストップし、事業の再構築が急がれています。しかしすべては企業理念やクレドから企画・計画され、従業員に新しい方向性を目指すための標(しるべ)になるべきなのです。

理念やクレドの推進担当者は、矢継ぎ早に施策やイベントの新規実施を計画するのではなく、「コロナの時期だからこそ、理念やクレドに立ち返り、皆さんの業務を改めて見直していきましょう」というメッセージをまずは発信し続けることをお願いしたいのです。


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