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日中夫婦のおうち中華の定番は?
中国江蘇省出身の妻は日本に来てから11年、和食も大好きで焼き魚や味噌汁も好んで作りますが、何しろ妻のパパはガチ中華の料理人。パパほど手はかけないにしろ家でも頻繁に中華料理を作るし、それを横で見ている私も一般的な家庭料理が徐々に作れるようになって来ました。
ちなみに我が家では仕事から先に帰った方が料理を作り、作った料理にお互い文句を言わないというルールを設けています。
我が家のおうち中華はすべて簡単に作れるので、定番レシピをいくつか紹介します。
中国式豚角煮「红烧肉」
红烧肉は中国の伝統的な家庭料理の一つで、どこのレストランに行ってもあるし、比較的どの地域でも食べられているかと思います。
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私が一番得意な料理でもあるんですが、妻や叔母さんに聞いたコツとしては、色づけに氷砂糖と老抽(醤油を2、3ヶ月おいて沈殿・濾過したもの)を使う事。レシピはこちらです。
<材料>
・豚バラブロック ・五香粉 ・氷砂糖 ・生抽(普通の醤油でも可) ・老抽 ・オイスターソース ・紹興酒(料理酒でも可) ・サラダ油 ・ごま油
<作り方>
1、豚バラを圧力鍋で10分加熱
2、豚バラを取り出して水洗いする
3、サラダ油をフライパンで熱して、氷砂糖10粒ほど入れる
4、氷砂糖が溶けて飴色になったら豚バラ投入。焼き目がつくまで炒める
5、生抽、オイスターソース、料理酒を適量入れて蓋をして5分ほど煮込む
6、老抽、ごま油で色と味を整えて完成
分量は一切計った事がなく、目分量・・ということでお許しください。
ちなみに五香粉(ウーシャンフェン)は普通のスーパーでも手に入る混合スパイスで、これさえ入れとけば八角や花椒などのガチ中華風味を演出できる魔法の粉。一家に一瓶いかがでしょうか。
妻の親族が集まって我が家で食事会した際には、パパに「日本人做红烧肉w(日本人が红烧肉作りよったw)」と驚かれました。味は定期的に食べないと恋しくなる故郷の味(?)。中国人向けのおもてなしにも使えるのでオススメです!
この红烧肉の調理法は糖醋排骨(スペアリブの黒酢炒め)や魯肉飯(台湾式肉のせご飯)など様々な定番料理への応用が可能です。
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ザリガニの麻辣炒め「麻辣小龙虾」
続いては中国で大人気のザリガニ料理。主に味付けは麻辣(痺れて辛い)風味と、ニンニク風味に分かれますが、今回は我が家で特に人気の麻辣風味のレシピを紹介します。
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調理手順のポイントは、火鍋の素を使うことと、缶ビールを用意すること。早速レシピに参りましょう。
<材料>
・ザリガニ(冷凍) ・ニラ ・ニンニク ・火鍋の素(ペースト状)
・唐辛子(辣椒) ・缶ビール半分 ・サラダ油
<作り方>
1、冷凍ザリガニを解凍しておく
2、フライパンでサラダ油を熱してニンニクを黄金色になるまで炒める
3、ザリガニを投入して色が変わるまで炒めてニラも加えてさらに炒める
4、缶ビールを半分投下して水分が程よく飛ぶまで煮込む
5、別のフライパンでペースト状の火鍋の素を加熱してソースを作り、ザリガニと和えたら完成
まず、火鍋の素を使用する理由はこれ一つで麻辣風味がつけられるからです。火鍋にそのまま使えるものなのでちゃんと旨みやコクも詰まっているので麻辣系の味付けをしたい場合には結構便利。我が家ではさらに辛くしたいので追い唐辛子してしまうのですが・・・ちなみにオススメの火鍋の素はこちら。
そしてビールを入れる理由は、これによってザリガニ特有の臭みがとれるからです。
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ザリガニの食べ方としては手づかみが一番!そのままだと汚れちゃうので、ビニール手袋をして食べます。まずは殻を歯で噛みちぎって、中身を食べてから殻をちゅうちゅう吸うのがオススメ。お酒は何でも合いますが、我が家では韓国酒のチャミスルとかをよく合わせています。もちろんビールもめちゃくちゃ合います。
水餃子「水饺」
最後に紹介するのは、中国家庭料理のド定番「水餃子」です。日本で一番ポピュラーな焼き餃子は一応中国でも「锅贴」というメニューで存在しますが、もともとは水餃子を作った余りものを焼いてたべちゃおうくらいの感覚だったようで、食べ方としてはメインではありません。なんと言っても中国で餃子といったら水餃子でしょう。
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中国では年越しの際にみんなで餃子を作ったり、夫婦一緒に作れば愛情深まり、友達同士で作れば有情深まる、そんな絆を繋ぐ不思議な料理でもあります。私たち夫婦もお互い休みの日にはよく餃子を大量生産して冷凍でストックしています。
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色々試行錯誤した結果、我が家の最強水餃子レシピはこうなりました。
<材料>
薄力粉、強力粉、片栗粉、お湯、塩
豚ひき肉、むき海老、ニラ、キャベツ、ニンニク
それぞれみじん切り、醤油、ごま油、黒酢、食べるラー油
<作り方>
1、ボウルで薄力粉と強力粉1:1の割合で混ぜてお湯を入れながらこねる
2、生地にラップをかけて1時間ほど寝かせる
3、テーブルにサランラップをひいてその上に片栗粉をまぶしておく。その上で適量生地をちぎって綿棒で円形に伸ばし、餃子の皮を作る
4、餃子の餡の材料をボウルに入れてひたすらこねる。醤油とごま油も風味漬けに入れて粘りが出てきたら完成
5、餡を皮に包む
6、沸騰したお湯に入れて餃子がプカプカ浮かび上がり、皮にとぅるとぅる感が出てきたら煮汁ごとお椀に盛って完成
餡の具材はもちろんお好みで良いのですが、食感がしっかり出るキャベツとエビを使っています。
また煮汁もそば湯感覚で飲み干します。中国ではただの煮汁も饺子汤(餃子スープ)と呼び、通になるとこの餃子スープが飲みたいがために水餃子を作る人がいるほど。合間に飲むとさっぱりするので是非お試しください。
また、日本式で醤油につけて食べても構いませんが、私たちの食べ方としては鎮江香醋(中国でポピュラーな黒酢)に老干媽という中国で大人気の食べるラー油をトッピングしてタレにしています。
ちなみに餃子は主に中国北方でより人気があり、南方ではワンタンを好む人が多かったりしますが、まあ餃子が嫌いな人はそういないでしょう。
一人暮らしの時はほとんど外食でしたが、やっぱり料理って作る過程も含めて楽しいですよねー
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