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日本人の私が勝手に抱いていた逆ステレオタイプ

ちょっと面白い内容の記事を見つけました。駐日中国大使館が運営している観光情報サイトのようですが・・

「日本人」といえば大男子主义(亭主関白)とか、「全部の部屋が畳」と思っている人はまだ中国には多く、「日本人は絶対こうなんだ」という先入観をもっている人たちがかなりの数存在するのも事実で、日本に旅行で訪れ、そのイメージの違いに驚く人の多いことは、みなさんもニュースなどでご存知のことと思います。

こうした現象は中国人に対しても存在します。よく外国人が抱きがちなのは、「中国人全員がカンフーや卓球がで上手」、「四つ足のあるものはテーブルやいす以外全部食べる」、「中国人はパンダを飼おうと思えば飼える」などなど、30年くらい前の映画で焼き付けられたイメージの歪曲されたものが多いのが特徴です。

こちら、2018年の記事なんですが色々ツッコミどころ満載ですね。まず、ドラマなどで日本人が亭主関白なイメージをもってる中国人は確かに多かったですが、日本の部屋が全部畳だと思ってる中国人・・本当にいますかね?私は会ったことがないです。数十年前だとわからないですが、少なくとも2000年代以降で、日本のことがメディアで報じられたり、アニメ等のエンタメに触れている世代は日本に畳の家しかないと考えてる人はたぶん少ない気がします。

そして、中国人全員がカンフーや卓球が上手なわけないし、「四つ足のあるものはテーブルやいす以外全部食べる」って、これは中国国内で広東人に対してよく使われるブラックジョークで、たぶん中国語を学んだ人や中国に住んだ事ある人じゃないと知らないかと。パンダを飼おうと思えば飼える!?一体どこから生まれた説なのかすらわかりません。カンフーパンダってちゃんと見てないですけどそういう話なんですか?

でも、ちょっと共感できる点もあって、私にも中国人に日本はこう見られてるんじゃないか?という逆ステレオタイプはありました。漫画とアニメ以外推しポイントがない国・・一汁一菜みたいな伝統的な和食にやたらプライドを持ってる・・外国人とのコミュニケーションが苦手・・
ところが、実際中国人と関わって色々聞いてみたら誰もこんな事思ってないんですよね。むしろ私が勝手に抱いていたコンプレックスの裏返しだったのかもしれません。

ちなみに、私が初めて中国に行った2004年は、まだインターネットで何でも中国の情報がとれるという時代ではなかったので、ほとんど三国志やカンフー映画などのポジティブな興味だけで飛び込んだので、中国文化への先入観はあったかもしれませんが、偏見みたいなものはなかった気はします。例えばみんなお茶飲んでる、ごはんの代わりにチャーハン食べてるとかの印象はありました。

SNSで中国の農村部まで可視化された現代ですが、やっぱりステレオタイプや逆ステレオタイプの払拭には、人と人の交流が最強でしょう。なにしろ、いまだに私と中国人の妻の間で、日々お互いに抱いていたステレオタイプが1枚ずつ剥がれていってるのですから。

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