見出し画像

新入社員の成長を支える仕組み【メンター・サポーター制度】

1日の1/3以上の時間を過ごす場所である職場。それだけの時間を過ごす以上、できるだけ良い環境、良い人間関係の中で働けることが理想だと思います。

マイナビ転職の「新入社員の意識調査(2023年)」によると、新入社員が抱える対人関係の不安や悩みとして「苦手な人がいる」「同年代が少ない」「会話・話が難しい」が上位という結果に。コミュニケーション不足、孤独感をうかがわせる悩みが多いことが窺われます。

また上司や先輩の行動でうれしかったこととしては「話し掛けてくれる(雑談)」がなんと6割以上。昨今では雑談を含めた積極的なコミュニケーションが、新入社員にとって働きやすい職場づくりに欠かせない要素となっているようです。

そこで、日本ベネックスでは新入社員が安心して働ける、いち早く成長できる職場環境を提供するために、2023年よりメンター・サポーター制度を導入しました。

ベネックスのメンター・サポーター制度
新入社員1人につき、2人の先輩社員がそれぞれメンター・サポーターとして伴走。スムーズに仕事・職場に馴染み、自立できるよう支える制度。

メンター:
仕事や日常生活での悩みや不安の相談相手となり精神的なサポートを行う。原則として新入社員とは別の部署の社員が担当する。
サポーター:
仕事を進めるうえで必要な、実務・技術的指導やサポートを行う。同部署の先輩社員が担当する。

メンターとサポーターは、対象となる新入社員(メンティ)の年齢や所属部署、相性を考慮して決定。
メンティは約1年間、メンター・サポーターの支援や、制度を管理する社長室メンバーとの面談を行いながらひとり立ちを目指します。


制度に関わる社員の声

今回、支える側(サポーター)と支えられる側(メンティ)を経験した2人に話をきいてみました。

左:【サポーター】松下さん:環境エネルギー事業部(東京)
右:【メンティ】植常さん:環境エネルギー事業部(東京)入社1年目(24卒)

メンター・サポーター制度のメリット

-:
本制度の存在は入社前からご存じでしたか?

植常:
入社前の面談で採用担当者から「こういう制度がありますよ」とは聞いていました。

詳しいことは入社後に実際に制度を受けてみてから分かったのですが、仕事していくうえですごく安心感がありますね。

-:
安心感ですか!具体的にどのような部分でそう感じたのでしょうか。

植常:
「なにかあれば、とりあえずこの先輩に聞けばOK」と会社からお墨付きを貰えるところです。
「困ったら松下さんに聞く」と明確になっていたので、迷わずに済みました。

松下:
質問の中には僕だけでは答えられない・わからないこともあるので、植常さんから尋ねられたことを僕から他の人に質問したりするんです。

そのうち植常さんも「この件は●●さんに聞いたほうが良いな」っていうのが徐々にわかってくるから、最近は他の人にも質問するようになってきたよね。部署内のコミュニケーション活性化にも役に立っているのかも。

植常:
そうですね。誰に何を聞くといいか、だんだん分かってきました。

東京事業所全体も話をしやすい雰囲気で、快く答えていただけるので助かっています。

-:
コミュニケーションの輪の広がりにも、本制度が役に立っているんですね。ちなみに松下さんがサポーターになったきっかけは?

松下:
小林さん(社長)から急に「植常さんのサポーターやってくれない?」と言われまして(笑)。

僕自身、特定の先輩に面倒を見てもらう機会があまりなかったので、最初はなにをすればいいか全く分かっていませんでした。

ただ、人に仕事を教えたりメンタリングするスキルは自分のためにもなるし、自分の経験を伝える機会にもなると思ったので引き受けました。


個人に合わせたサポートで成長促進

-:
コミュニケーションを取るうえで、意識しているポイントはありますか?

松下:
普通に教えるだけだと、たぶん専門用語をそのまま言っても伝わらないだろうなと思っているので、伝え方は意識していますね。図を使ったり、他案件での参考になりそうな資料を使ったりして、説明していました。

あとは細かく説明しても分かった“つもり”で終わっては意味がないので、説明はほどほどに、自分で考えて進めてもらう時間を作るようにしています。

植常:
確かに。説明を聞いただけでは身についた気がしません(笑)。

まずはヒントを貰いながらやってみて、分からなくなったらまたヒントを貰って…ができるのはすごく助かっています。

松下:
最近では何も補足せずに「これやってみて」とお願いすることもあります。植常さん自身のレベルも上がってきているので、期待を込めてお任せしています。どんなものが仕上がるんだろうという興味もあるし。

-:
おお、信頼されていますね。植常さんはそんな時どう思うんですか?

松下:
僕も気になります。見積書作成とか、無茶ぶりかな?と思いながらお願いしたこともあるので…

植常:
うーん…まあ、とりあえずやってみるかとは思いますね。

過去の資料は一通り閲覧できるので、まずは参考にして作ってみて、分からないところは最終的には聞けばいいので。

ただ皆さんもご自身の仕事があるので、余計な時間を取らないよう質問の内容や聞き方は工夫するように気を付けています。

松下:
嫌がられてなくてよかった(笑)。
「しっかり考えたうえで質問してくれているな」と思っていました。僕が思いもしなった質問も飛び出てくるので、とても勉強になっています。

-:
教える側も教えられる側とともに学んでいるんですね。ちなみにどんな仕事を任されるんでしょうか。

植常:
最初の頃は、松下さんが担当するお客様向けの発電所のパネル配置図面作成、工事の進捗状況を報告する週報や見積書の作成をしていました。最近では徐々に案件全体の管理も任せてもらえるようになってきています。


支えるのは「メンター・サポーターのみ」にあらず

-:
東京事業所は単一の部署(環境エネルギー事業部)だけで構成されていますが、他部署の社員が担当するメンター制度はどのような感じで進めているのでしょうか?

植常:
本社の方がメンターを担当してくださっていて、月1でweb面談をしています。業務とはあまり関係がない、上京後のちょっとした悩みなどの他愛のないことを話すことが多いです。

松下:
メンターとは東京‐長崎で物理的な距離があるので、僕や社長をはじめ、事業所のメンバーも気にかけるようにしています。
一応メンターとサポーターで役割は分かれていますが「サポーターの役割はこの範囲だけ」ということはないと思っています。だから意識的に日常の他愛もない会話をしたり、たまに一緒に食事に行ったりと積極的に関りをもつようにしています。

植常:
特に帰りがけはいつも声をかけてもらっていて。内容はまちまちですが、私が仕事の進捗報告をして先に帰る日もあれば、松下さんから「僕もう帰るけど、困っていることはない?」とひと声かけてもらう日もあります。

-:
制度の目的として『育ち・育てる文化』の定着を目指しているので、まさに辿りつきたい形ですね。

植常:
あと、これはかなり特殊なケースだと思うんですけど…入社して3か月たったくらいのときに、松下さんと一緒に鹿児島の施工現場に長期駐在した時期があって。
その際何度か他社の関係者も含めた食事会や飲み会に連れて行ってもらいました。

松下:
スムーズな施工やトラブル回避には、お客様や現場の方との関係づくりが大事だからね。僕としても、いつもよりテンションが高い植常さんという、新たな一面を見ることができた良い機会だったなと思います。

植常:
飲むと楽しくなっちゃって・・・

松下:
かといってずっと先輩と一緒なんて絶対イヤだろうなと思っていたので、基本的には定時後・土日は別行動!ということにしていました。

植常:
ので、休日はひとりのんびり鹿児島県内の名所を巡ったりして、リフレッシュすることができました!


おわりに

上記はひとつの例ですが、良い信頼関係を築き、自立に向かって成長していく様子がうかがえたと思います。

メンター・サポーター制度は、新入社員が自立・成長のサポートを得る、信頼できる先輩・上司を見つけることはもちろん、既存社員の成長や育てる文化の醸成にも一役買っています。
まだまだ走り出したての制度ですが、より良い制度運用ができるよう改善を重ねて『育ち・育てる文化』をより強固なものにしていきたいと思います。


(お読みいただきありがとうございました。)


株式会社日本ベネックスについて
X(旧Twitter):https://twitter.com/JapanBenex
Instagram:https://www.instagram.com/japan_benex/
Facebook:https://www.facebook.com/JapanBenex

ぜひフォローをよろしくお願いします!


この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?