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【新譜情報】藤田真央「72Preludes ショパン/スクリャービン/矢代秋雄:24の前奏曲」(2024年9月4日発売)

藤田真央
72Preludes ショパン/スクリャービン/矢代秋雄:24の前奏曲

(ソニー・ミュージックより)

世界の檜舞台を舞台に、世界最高峰のピアノ演奏を続ける若きピアニスト、藤田真央のセカンドアルバムで、国、年代を異にする3人の作曲家、ショパン、スクリャービン、矢代秋雄がそれぞれ作曲した「24の前奏曲」を完全収録した2枚組、合計72トラックの大作「72Preludes ショパン/スクリャービン/矢代秋雄:24の前奏曲」の内容が本日公開された。
 
藤田真央は1998年東京生まれの25歳。東京音楽大学在学中の2017年に、スイスのクララ・ハスキル国際ピアノ・コンクールで優勝、同時に「聴衆賞」「現代曲賞」「青年批評家賞」を受賞して、世界中の音楽関係者から注目を浴びた。また、2019年には、チャイコフスキー国際コンクールで第2位を受賞し、その特別な音楽の才能が審査員から熱狂的に支持され、日本でもテレビの報道番組等で大きな話題となった。
 
その後、クラシックの名門レーベル、ソニークラシカルとの専属ワールドワイド契約を結び、2022年全世界デビューアルバム「モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集」を発表。海外では、ドイツのクラシック音楽界で最も権威のある賞のひとつ、オーパス・クラシック賞2023にてYoung Artist of the Yearに選出され、日本では、クラシックの作品ながらオリコン週間アルバム総合チャートにランクイン、また文化庁芸術祭賞を受賞するなど、輝かしいヒットとなったことは記憶に新しい。その大作に続くレコーディング・プロジェクトとして今回発表されたのが、3人の作曲家、ショパン、スクリャービン、矢代秋雄がそれぞれ作曲した「24の前奏曲」全3作を収録した今作だ。
 
3つの前奏曲集はどれも、ドからシまでの12音に対して長調と短調に1曲ずつ、計24曲となる前奏曲で構成されており、ショパンの24の前奏曲を軸にして、3作の前奏曲集が互いに理想的な対称性を保っている。アルバムはきわめてコンセプチュアルに練られており、3つの作品を一つのアルバムにまとめることで、多様性のある詩性、火山のようなエネルギー、大気の静けさといった、それぞれに異なりながらも一つに結びついた魅力的な音楽世界を作り出している。
 
ショパンの24の前奏曲集Op.28(1839年)は、「前奏曲」という言葉の概念を打ち破り、この形式を、しばしば即興的に作られる小さな導入曲から、それ自体が意味をもつ作品性のある曲の形式へと昇華させた。スクリャービンの24の前奏曲集Op.11(1888-96)は、多くの点でショパンの前奏曲集と呼応しているが、より拡張された、表現主義的な世界観を提示している。そして、3作品目もきわめて興味深い。日本の作曲家、矢代秋雄による「24の前奏曲」(1945年)のメジャーレーベルでの世界初録音である。ショパンの前奏曲のモデルをさらに発展させた矢代秋雄は、わずか15歳の時にこの作品を作曲し、音楽的イディオムに富んだ、独創的な世界を創り上げている。
 
全世界が注目する藤田真央のセカンドアルバム「72Preludes ショパン/スクリャービン/矢代秋雄:24の前奏曲」は、6月より配信限定先行シングルが順次発表となっており、すでにショパン:前奏曲第4番が公開済、また本日、矢代秋雄:前奏曲第8番が公開となっている。公開されるたびに大きな話題を呼んでおり、9月のCD発売に向けてリスナーの期待は高まるばかりだ。

品番:SICC-30894~30895
発売日:2024年9月4日
価格:4,000円(税込)

収録内容:
DISC1
ショパン:24の前奏曲 Op.28
DISC2
スクリャービン:24の前奏曲 Op.11
矢代秋雄:24の前奏曲

演奏:藤田真央(ピアノ) 

録音:2023年12月4日~7日、10日~12日、2024年4月9日~12日 b-sharp music & media solutions(ベルリン) 

購入・詳細:ソニー・ミュージック

【藤田真央 プロフィール】
2017年、弱冠18歳で第27回クララ・ハスキル国際ピアノ・コンクール優勝。併せて「青年批評家賞」「聴衆賞」「現代曲賞」の特別賞を受賞。
2019年チャイコフスキー国際コンクールで第2位を受賞し、審査員や聴衆から熱狂的に支持され世界の注目を集めた。
自然体で奏でられる、繊細かつヴィルトゥオーゾを持ち合わせた唯一無二の美しい音色が高く評価され、次々と世界の舞台に招かれる。ルツェルン音楽祭、ヴェルビエ音楽祭、エディンバラ国際音楽祭、ラ・ロック=ダンテロン国際ピアノ音楽祭、ツィナンダリ音楽祭など主要な音楽祭へ定期的に出演。
2024年8月にはヤクブ・フルシャ指揮チェコ・フィルとの共演でBBCプロムスにデビューする。
2023年1月、カーネギー・ホールにてホール主催のソロ・リサイタルデビューを果たした。なお、2024年11月にはリサイタルで同ホールへの再出演を予定する。
2023年5月、音楽監督リッカルド・シャイー率いるミラノ・スカラ座フィルハーモニー管弦楽団とのヨーロッパツアーを成功させる。同年7月、ウィグモア・ホールにて5日間にわたるモーツァルト:ピアノ・ソナタ全曲ツィクルスを開催。
クリストフ・エッシェンバッハ、リッカルド・シャイー、セミヨン・ビシュコフ、アンドリス・ネルソンス、マレク・ヤノフスキ、ラハフ・シャニ、ヴァシリー・ペトレンコといった指揮者たちからの信頼も厚い。
2021年11月、ソニークラシカル・インターナショナルと専属レコーディングのマルチアルバム契約を締結し、2022年10月には<モーツァルト:ピアノ・ソナタ全集>をリリース。このアルバムは、ドイツのクラシック音楽界で最も権威のある賞のひとつ、オーパス・クラシック賞2023にてYoung Artist of the Yearに選出。
2024年9月に、合計72トラックの大作<72Preludes ショパン/スクリャービン/矢代秋雄:24の前奏曲>をリリース。

【速報】藤田真央 2024年12月ピアノ・リサイタル開催決定!
2024年12月12日(木) サントリーホール
https://www.japanarts.co.jp/news/p8565/


⇒ 藤田真央のアーティストページはこちらから
https://www.japanarts.co.jp/artist/maofujita/

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