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今、カナダに住みたいと思ったら知っておいた方がいいこと

ここ最近、カナダの留学や永住権申請を巡って、かなり大きな変化が起きています。
ワーホリとか短期留学だったらそこまで気にしなくてもいいのかもしれませんが、正規留学とか、永住権申請を考えている場合、さらっとでも知っておいた方がいいのかな、と思う情報を私なりに集めてみました。

(もちろんこれがすべてではないし、私の解釈が間違っていたり、それからかなり偏っている可能性がありますので、資格を持ったプロに相談したり、政府サイトなどの一次情報を確認することをお勧めします)
(そして皆さんご存じの通り、私は去年、やっとこさ永住権が取れたばかりの新参者、ただのド素人です。ところどころ、個人的な意見を書いてはいますが、絶対に!鵜呑みになさらぬようお願いします)

英語の情報ばっかりになりますが、翻訳ツールとか使って頑張って読みましょう!(すみません、私も全部を完全には網羅できておりません)


留学関連

まず、留学関連だと何よりもこれ ↓ ですね。
簡単に言うと、国が認可する学生ビザの数に上限を設けて、更に、それぞれの州に対して、分配する数を決めますよというもの。
それを受けて今度は州が、各カレッジ、大学、そして語学学校やキャリアカレッジなどに、受け入れ可能な留学生の数を振り分けるという政策です。

特にオンタリオ州は、9割以上の学生ビザを公立カレッジと大学に振り分けることを発表したため、留学界隈に激震が走りました。
結果、多くの私立カレッジが経営難に陥るのではないかという噂… (もちろん、ローカル学生は問題なく受け入れ可能なので、もともと留学生に依存していない学校は影響は少ないものと思われます)

CBC でも取り上げられています。

↑この動画でも言及されていますが、留学産業は実はカナダにとって、非常に大きなマーケットで、特にパンデミック後、留学生から得られる莫大な授業料を目当てに、公立私立問わず、あらゆるカレッジ、大学が、ものすごい数の留学生を受け入れてきました。

↓前にも貼ったと思うのですが、何度でも貼る!

悪徳としか言いようのないカレッジが、留学生たちをドンドコ受け入れるだけ受け入れて、ろくな授業を受けさせていない。住むところも、バイトするところもキャパオーバーで足りていないという実態。

こういった背景があるため、国や各州は、劣悪な学校を一掃したいと考えている模様。しかしそれだけではなく、最後にも書きますが、現在のカナダの医療ソースの枯渇や不動産価格の高騰などを払拭するため、一時滞在者(=留学生)を減らすぜという姿勢のようです。

そして永住権申請の王道ともいえるポスグラについても近々、大きな変更が発表されるとのこと。
まだ噂レベルではありますが、プログラムによって、ポスグラの期間を変えるのではないかと言われています。たとえば、ビジネス系プログラムは現行のマックス3年よりも短くなり、人手不足が著しい医療系などは、今よりも期間が延びるのではないかとの予測。問題は、これが現在すでに就学中の留学生にも適用されるのかどうか、という点で、多くの留学生が戦々恐々としている状態です。

永住権関連

前任の移民大臣がアホだった()せいもあり、また、留学生が爆発的に増えたせいもあり、各永住権申請プログラムで大量のバックログ(未処理案件数)が発生中。また、人気の都市部での永住権申請が実質的に難しくなってきたため、今までわりと「申請条件がゆるい」と言われていた地方に移る人たちが増加。
結果、そういった地方でも申請数が増えたりして、PNP の受付を一時停止したり、受け入れを特定の業種にだけ絞ったりと、制限が出てきています。

↓ユーコン州も

https://www.cbc.ca/news/canada/north/yukon-pausing-program-expedites-permanent-residency-process-already-full-1.7208005#:~:text=Facebook-,The%20Yukon%20government%20is%20temporarily%20pausing%20the%20Yukon%20Nominee%20Program,is%20already%20full%20for%202024.

↓マニトバも

ニューブランズウィック州も

https://www.cbc.ca/news/canada/new-brunswick/nb-closes-express-entry-immigration-1.6479264

プリンスエドワード島も ↓

https://www.cbc.ca/news/canada/prince-edward-island/pei-immigration-policy-change-redmond-1.7204380

手前味噌な上、これまた何度貼るねん、という感じですが、そもそも「田舎、地方=永住権取りやすい」とは一概に言えませんよ、という話です。
これは結構前に書いた内容ですが、こういった状況が今は更に厳しくなってきているものと思われます。


カナダは住みにくくなっている?

ついでに言うと、カナダは特にパンデミック後、急速に暮らしにくい国になっています…

↓ これも前書いた&なぜかめっちゃ読まれたブログ

YouTubeでも、これ系の動画はめっちゃ出てきます。

↓ 移民がカナダから出ていってしまうという話

↓ 「カナダ人」も、カナダを去ってゆく…


↓ ここ数ヶ月は多少落ち着いてきた?インフレも、この間までは特にすさまじかった。(今もひどいが)

https://www.cbc.ca/news/business/inflation-february-2024-1.7148177

もともとカナダは輸送のためのインフラの問題があり、ごく少数のチェーンの独占状態にあり、それらが不当に儲けているというレポートも…

↓ 政府の政策や、経済について激おこなカナダ人が増えているという話。
オンタリオ州の今回の留学生についての政策も、こういう背景が影響しているのかも…

要は、物価高騰、不動産価格の高騰、住宅不足、そして医療システムの崩壊が、人々のカナダライフに大きく影を落としているというわけです。

どうしてこうなった/(^o^)\

話をもとに戻して、そもそもなぜ今になって急に、留学生や移民に対する政策が急激に変わりつつあるのか。

一番大きな理由としては、来年の総選挙だろうなあと個人的には考えています。
ついこの間まで、トルドー政権は「カナダは移民をいーっぱい受け入れるぜー!彼らこそが、経済成長のキモだからネ☆」みたいな調子だったんですよ。特にパンデミックで、留学生や一時就労者が減ってしまったので、あわてて国内に留まっている移民を永住者として受け入れたという経緯があります。そして上にも書いた通り、パンデミック後(厳密には、コロナ禍のさなかでも、オンラインクラスがメインだったため、多くのカレッジ、大学が留学生を無尽蔵に受け入れていた)に、留学生の数が爆発的に増えたという背景も。

と同時に、住宅不足や医療ソースの枯渇といった問題が顕在化(もともとなのだが…)、上の動画にもある通り、カナダの現状に激おこなカナダ人が増えてきており、現政権としては、来年の総選挙で勝つためには何か手を打たねばならない!
そこで突然、「留学生や一時就労者が増えすぎたのが悪いんだ!だから彼らの数を減らして、住宅不足や医療システムの問題を解決するヨ!」と手のひら返しをした… と私はチベットスナギツネのような目で見ております。(めっちゃ個人の感想です)

駄菓子菓子

ここまで読むと、なんかもう夢も希望もない国にしか見えないんですが、(まあ実際そう思ってる人も増えている)ちょっと忘れてはいけない重要な点がありまして。

それは、カナダが受け入れる移民(永住権の認可)の数自体は、以前の発表の通り、これからも増えていくということです。これは来年の総選挙でもし政権が他の党になっても、変更はないらしい(と、何かで見た)。

今、結構あちこちで「カナダの永住権が取りにくくなっている」と言われていますが、実際に受け入れる移民の数時代は増やしていくというポリシーに変更はない、という点、これは重要なんじゃないかなと思っています。

ただ、今までのように、たとえばレストランのサーバーとかシェフの仕事とか、比較的誰でもトライしやすかった職種ではなく、実際に人手不足になっている医療系やトレード職(建設関係とか)、それからフランス語話者を優先して受け入れていこう、というポリシー?傾向の変化ととらえるべきかなと。

↓ 早々にその傾向を捉えてフランス語にフォーカスし、永住権を取れた人もいれば、急激な変化に対応できない人たちも多々…

https://www.cbc.ca/news/canada/toronto/foreign-workers-pgwp-pr-crs-1.7205292#:~:text=CBC%20News%20Loaded-,As%20government%20ranking%20scores%20soar%2C%20newcomers%20beef%20up%20credentials%20to,a%20career%20in%20computer%20programming.

てか!
"PNP applications rose from 6,000 in 2004 to 68,000 in 2019, to 88,000 in 2022, per Statistics Canada." って!!!!かなり衝撃… 

ド素人による今後の予測

ペタペタといろんな動画やら記事やらを貼りまくってきました。
うまくリンクが貼れてないものもあり、見づらくて申し訳ない。

ちなみに個人的な考えを無責任に書かせていただくと、今の留学関係や永住権申請を巡る政策は、政府自体も「一時的なもの」と書いている通り、そんなに長くは続かないんじゃないのかなと思っております。
特に、総選挙後、まあどの政党が政権を握るのかはまだわかりませんが、そのあたりでまた何かしらの変更があるんじゃないのかなあ…

というのは、結局カナダという国は、移民を受け入れ続けなければやっていけないという悲しい性質があるのと、上にも貼った通り、カナダ生まれの「カナダ人」や、せっかく永住権や市民権を取った人たちまでもが、常に一定数はカナダから流出してしまうという背景があるので… あんまり強気に出てる場合じゃないだろうと… 個人的には思っております。
でもホント、ド素人の勝手な予測なので鵜呑みにしないでくださいね!

というわけで今日はここまで。
「ここ間違えてるよ!」とか「そうじゃないだろう!」とかあったら教えてください。よろしくお願いします。


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