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まいるず映画感想文

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#ザック・スナイダー

石丸伸二礼賛映画?批判?【掟】を三幕構成で読み解く

#ネタバレ #映画版掟 結末まで語るので、本編を未見の方にはブラウザバックを推奨します。 まずは、物語を三幕8場構成に分解します。 一幕1)日本のどこかの片田舎にある北東雲市で、国政与党(民自党)の裏金問題への関与が発覚した市長が辞任した。元大手銀行員の高村は帰省してキャリーケースを持った手でそのまま市役所に向かい首尾よく市長選に立候補手続きを済ませる。そして高村は街頭演説を重ね、周囲の予想を覆して当選し、政治腐敗の払拭と財政再建を誓う。高村は就任して最初の定例会議で熱

【REBEL MOON】ディレクターズカットの変更点(箇条書き)

#ネタバレ ▼パート1:・136分から204分に増量(68分) ・多くのシーンで血飛沫を追加 ・多くのシーンで人体破壊を追加 ・多くのシーンが少しずつ長い ・多くのシーンで少しずつセリフが追加 ・冒頭のジミーのモノローグを削除 ・各惑星の地名を示すキャプションを削除 ・冒頭にアイリスの過去エピソードを追加 ・コラとデンが祝祭の夜にセックスする場面を追加(R15) ・コラが裸になることでエグい古傷が見える ・正体不明のセクシーなロボットが新登場 ・アトレイエスの過去エピソード

ザック・スナイダーに影響を与えた20の映画

ザック・スナイダーの #20MovieChallenge をまとめました。 2018年10月から11月にかけてザックがVeroに投稿した写真です。 18を間違えて2回投稿したのがお茶目で可愛いですね。(笑) 作品タイトルは敢えて書きません。でもメジャーな作品が多かったので、意外と分かりやすかったのではないでしょうか。 #20MovieChallenge ルール: ・自分に影響を与えた映画を20日連続で投稿する。 ・画像のみで投稿し、タイトルを明記しない。 (*現時点

ジェームズガンのスーパーマンはどこを目指すのか

2024年6月27日未明(日本時間)に、Twitterに2025年公開の新作映画『スーパーマン』の撮影現場の写真が流出した。 すぐに大炎上が始まった。おそらく暫くは、サフラン&ガンの新ブランドDCUを支持するファン(MCUから流れてきたような雰囲気がある)と、いまだにスナイダーとノーランが創造したDCEUを破壊されたことを許さないファン(ダークナイトから熱心に応援するようになった人が多い雰囲気がある)で、激しい口論と罵り合いが続くだろう。 クラークの写真も流出している。

【レベルムーン PART TWO】深イイ感想

後半、ネタバレありです。 ▼はじめに:いの一番に言っておきたいのは、すごく良かったです! 現時点でのザックスナイダーの集大成と呼ぶのに相応しい映画です。はっきり言いましょう。THE・ザックスナイダー最高傑作です。少なくとも私は一番好きです。 スターウォーズに代わる新たなスペースオペラとして完璧な仕上がりだと思います。後半は1時間近くずっと戦闘が続きますが、シチュエーションが多彩で全く飽きさせません。 期待はしてましたが、まさか私の中でDawn of Justiceを超

【レベルムーン】ここがヘンだよ日本語タイトル【翻訳やっつけ仕事?】

ちょっと日本語タイトルがクソ翻訳だったので。 解説していきます。 ▼パート1:炎の子日本公式は直訳すぎます。 ●脳死プレイの直訳である 脳みそを持っている人が映画を観れば誰でも判りますが、Fireというのは単純な炎ではなくて「戦争の炎」のことです。(=戦火) 日本で「炎の***」と表記すると、どちらかというと努力や情熱といったポジティブなイメージが伴うことが多いですが、本作での炎は戦争によって生まれた破壊や犠牲や被害のことを指すネガティブなワードです。 映画の冒頭

【レベルムーン PART ONE】感想(暫定)

Netflix応募枠でジャパンプレミアに当選しました。アジア最速で映画を観覧できたので感想を書いていきます。 後半はネタバレ有りで語ります。 ▼プレミアの感想:別記事に記載しました。 ▼映画の感想(ネタバレなし):とても良かったです👍 アクションと音楽とVFXは最高だったと思います。 すごく歯痒いのですが、この映画は言語化できない部分が本当に素晴らしいのです。すなわちビジュアルとサウンドと、映画全体から滲み出るザックのセンスとスピリットです。ぜひご自身の目と耳と感性

マイベストアクション映画TOP10

#マイベストアクション映画TOP10 Twitterで応募期間10月10日(火)迄で実施していたのですが、せっかくなので私自身の思い入れをもう少し語りたくて。 1位:マッドマックス 怒りのデス・ロードこれはアクション映画のランキングを付けるなら首位にせざるを得ないですね。説明不要だと思うので次に行きます。(笑) 2位:エンジェル ウォーズこれは世間に過小評価され過ぎている傑作です。(日本語が変ですね;笑) 『エンジェルウォーズ』はザック・スナイダー監督の映像センスが冴え

自己紹介(私が好きな映画)

Twitterで拾った画像を参考に自己紹介させていただきます。 1)好きな映画のジャンルは特にこだわりはない。 ただ、性能の良いカメラで美しいものを撮った実写映画が好き。 このため予算が潤沢なブロックバスターになりがち。 2)一番好きな映画はそれは… 非常に… 難しい質問だ… 強いて1本だけ選ぶなら『ROMA/ローマ』かな。 3)誰かに一番おすすめしたい映画は相手によって変えるけど… アクションなら『マッドマックス:怒りのデスロード』 ドラマなら『ROMA/ローマ』

DC映画のロッテン・トマトを並べてみた

21世紀に入ってから制作されたDC映画を公開順に並べていきます。 タイトルサムネにした「批評家79%;一般78%」がどの作品か予想しながら読んでいただけると楽しいかと思います。 以上25作品。ピースメイカーとレゴバットマンは参考のために加えました。 タイトルサムネにしたのはBOPでした。意外じゃなかったですか?私がフォローしてるSNSではかなり叩かれていますし、お気に入りで挙げる人も少ない印象なので、その割には驚きの高得点だと思います。特に一般スコアの高さが意外でした。

『シャザム!』に出てくる他のDC映画のキャラはフィクションだと見なせる証拠

私は映画『シャザム!』に出てくる他のDCヒーローは全て「架空の存在」として扱われていると考えています。 状況証拠を確認していきましょう。 ▼デパートにて:まずは映画の中でも目立っていたバットマンの大きな人形です。本作の公開当時に展開されていたDCEUでベン・アフレックが演じていたバットマンとは明らかにデザインが異なります。 しかしよく見ると左上の棚にはアフレックのバットマンと、レイ・フィッシャーのサイボーグの人形もあります。この世界にはバージョン違いの複数のバットマンが

ザックおめでとうオスカー2冠!!(深読み)

ウィル・スミスのビンタ騒動が話題を掻っ攫っていった印象が強い第94回アカデミー賞ですが、私の中で最大の出来事はザック・スナイダーの2冠達成です。 2021年にスナイダーは2本の映画をリリースしました。ZSJLとAOTDです。圧倒的な完成度で批評家と映画ファンの絶賛を集めたZSJLでしたが、2017年に公開された作品のディレクターズカットの扱いになるためアカデミー賞の選考対象にはなりませんでした。 しかし、そこに光明が生まれました。 ▼Army of the Dead:今

スーパーマンって退屈になりやすいよね(by ジョージ・ミラー)

『マッドマックス』シリーズで知られるジョージ・ミラー監督の言葉が深いです。 スナイダーが監督するようになってから、DCコミックファンやヒーロー映画ファンの間では「スーパーマンらしさ」についてよく議論されるようになりました。この手の議論は大体平行線を辿るのですが、スーパーマンのコミックの出自に着目するか、映画として魅力的な物語を求めるか、のどちらに立つかで意見が割れるといった所でしょう。 ここでミラー監督が言っているのは「スーパーマンはコミックブックのままに作っても芸術また

悲報:『キングスマン』のマシュー・ヴォーン監督がスナイダーファンに喧嘩を売ってしまった模様w

『The King's Man(キングスマン:ファースト・エージェント)』の取材でヴォーン監督がスナイダーファンの多くを敵に回すような発言をしてしまったようです。 ヴォーンは『MoS(マンオブスティール)』の続編が『BvS(バットマンVSスーパーマン:ジャスティスの夜明け)』なのは間違いだったとコメント。そこまではワーナーの決定でありスナイダーの責任ではないので、そこで止めておけばまだ良かったのですが、バットマンとスーパーマンの世界は相容れないとか、スーパーマンの映画はカラ