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まいるず映画感想文

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#ザック・スナイダー

【レベルムーン PART TWO】深イイ感想

後半、ネタバレありです。 ▼はじめに:いの一番に言っておきたいのは、すごく良かったです! 現時点でのザックスナイダーの集大成と呼ぶのに相応しい映画です。はっきり言いましょう。THE・ザックスナイダー最高傑作です。少なくとも私は一番好きです。 スターウォーズに代わる新たなスペースオペラとして完璧な仕上がりだと思います。後半は1時間近くずっと戦闘が続きますが、シチュエーションが多彩で全く飽きさせません。 期待はしてましたが、まさか私の中でDawn of Justiceを超

【レベルムーン】ここがヘンだよ日本語タイトル【翻訳やっつけ仕事?】

ちょっと日本語タイトルがクソ翻訳だったので。 解説していきます。 ▼パート1:炎の子日本公式は直訳すぎます。 ●脳死プレイの直訳である 脳みそを持っている人が映画を観れば誰でも判りますが、Fireというのは単純な炎ではなくて「戦争の炎」のことです。(=戦火) 日本で「炎の***」と表記すると、どちらかというと努力や情熱といったポジティブなイメージが伴うことが多いですが、本作での炎は戦争によって生まれた破壊や犠牲や被害のことを指すネガティブなワードです。 映画の冒頭

【レベルムーン PART ONE】感想(暫定)

Netflix応募枠でジャパンプレミアに当選しました。アジア最速で映画を観覧できたので感想を書いていきます。 後半はネタバレ有りで語ります。 ▼プレミアの感想:別記事に記載しました。 ▼映画の感想(ネタバレなし):とても良かったです👍 アクションと音楽とVFXは最高だったと思います。 すごく歯痒いのですが、この映画は言語化できない部分が本当に素晴らしいのです。すなわちビジュアルとサウンドと、映画全体から滲み出るザックのセンスとスピリットです。ぜひご自身の目と耳と感性

マイベストアクション映画TOP10

#マイベストアクション映画TOP10 Twitterで応募期間10月10日(火)迄で実施していたのですが、せっかくなので私自身の思い入れをもう少し語りたくて。 1位:マッドマックス 怒りのデス・ロードこれはアクション映画のランキングを付けるなら首位にせざるを得ないですね。説明不要だと思うので次に行きます。(笑) 2位:エンジェル ウォーズこれは世間に過小評価され過ぎている傑作です。(日本語が変ですね;笑) 『エンジェルウォーズ』はザック・スナイダー監督の映像センスが冴え

自己紹介(私が好きな映画)

Twitterで拾った画像を参考に自己紹介させていただきます。 1)好きな映画のジャンルは特にこだわりはない。 ただ、性能の良いカメラで美しいものを撮った実写映画が好き。 このため予算が潤沢なブロックバスターになりがち。 2)一番好きな映画はそれは… 非常に… 難しい質問だ… 強いて1本だけ選ぶなら『ROMA/ローマ』かな。 3)誰かに一番おすすめしたい映画は相手によって変えるけど… アクションなら『マッドマックス:怒りのデスロード』 ドラマなら『ROMA/ローマ』

DC映画のロッテン・トマトを並べてみた

21世紀に入ってから制作されたDC映画を公開順に並べていきます。 タイトルサムネにした「批評家79%;一般78%」がどの作品か予想しながら読んでいただけると楽しいかと思います。 以上25作品。ピースメイカーとレゴバットマンは参考のために加えました。 タイトルサムネにしたのはBOPでした。意外じゃなかったですか?私がフォローしてるSNSではかなり叩かれていますし、お気に入りで挙げる人も少ない印象なので、その割には驚きの高得点だと思います。特に一般スコアの高さが意外でした。

『シャザム!』に出てくる他のDC映画のキャラはフィクションだと見なせる証拠

私は映画『シャザム!』に出てくる他のDCヒーローは全て「架空の存在」として扱われていると考えています。 状況証拠を確認していきましょう。 ▼デパートにて:まずは映画の中でも目立っていたバットマンの大きな人形です。本作の公開当時に展開されていたDCEUでベン・アフレックが演じていたバットマンとは明らかにデザインが異なります。 しかしよく見ると左上の棚にはアフレックのバットマンと、レイ・フィッシャーのサイボーグの人形もあります。この世界にはバージョン違いの複数のバットマンが

ザックおめでとうオスカー2冠!!(深読み)

ウィル・スミスのビンタ騒動が話題を掻っ攫っていった印象が強い第94回アカデミー賞ですが、私の中で最大の出来事はザック・スナイダーの2冠達成です。 2021年にスナイダーは2本の映画をリリースしました。ZSJLとAOTDです。圧倒的な完成度で批評家と映画ファンの絶賛を集めたZSJLでしたが、2017年に公開された作品のディレクターズカットの扱いになるためアカデミー賞の選考対象にはなりませんでした。 しかし、そこに光明が生まれました。 ▼Army of the Dead:今

スーパーマンって退屈になりやすいよね(by ジョージ・ミラー)

『マッドマックス』シリーズで知られるジョージ・ミラー監督の言葉が深いです。 スナイダーが監督するようになってから、DCコミックファンやヒーロー映画ファンの間では「スーパーマンらしさ」についてよく議論されるようになりました。この手の議論は大体平行線を辿るのですが、スーパーマンのコミックの出自に着目するか、映画として魅力的な物語を求めるか、のどちらに立つかで意見が割れるといった所でしょう。 ここでミラー監督が言っているのは「スーパーマンはコミックブックのままに作っても芸術また

悲報:『キングスマン』のマシュー・ヴォーン監督がスナイダーファンに喧嘩を売ってしまった模様w

『The King's Man(キングスマン:ファースト・エージェント)』の取材でヴォーン監督がスナイダーファンの多くを敵に回すような発言をしてしまったようです。 ヴォーンは『MoS(マンオブスティール)』の続編が『BvS(バットマンVSスーパーマン:ジャスティスの夜明け)』なのは間違いだったとコメント。そこまではワーナーの決定でありスナイダーの責任ではないので、そこで止めておけばまだ良かったのですが、バットマンとスーパーマンの世界は相容れないとか、スーパーマンの映画はカラ

これまでのDCEU映画を格付けしてみた

これまでに公開されたDCEU映画を 私の基準で採点して、6段階で格付けしました。 兎にも角にも、まずはその結果をお見せしましょう。こちらです。 どどん。 ▼採点基準:私はもともと映画が好きで、ヒーロー映画以外も大作アメリカ映画は結構観ている方で、自分が生まれる前のいわゆる「名作」と語り継がれている作品もそれなりに多く観てきた方だと思っています。そういう多種多様な作品群と同じ基準でA〜Fまでの6段階で絶対評価しています。(相対評価ではありません) 私は「好き」を理由に高

なぜノーランはストリーミングに優しくないのか(ザック・スナイダーとのIMAXの使い方の違い)

クリストファー・ノーラン監督はあんなにIMAX上映にこだわるのに、ブルーレイやデジタル配信では上下が切れても気にしない理由を考察してみます。 本noteは、先日のアメイジングスパイダーマンの記事で画面比率に言及したのですが、そこには書ききれない内容があったのでテーマを絞って追記したエクステンデッドカットです。笑 ▼いま見るとスパイダーマンの画面は狭い:よく指摘されることですが、MCU版のスパイダーマンでスイングシーンが少なめなのに対して、アメイジング版では1&2共にニュー

アーミー・オブ・ザ・デッドで不自然だと感じたポイント(マイナス査定?)(つっこんだら負け?)

昨日も書いたように作品全体としては満足してるのですが、思い返してみると細かな点で不自然に感じたポイントが複数あったので列挙しました。今後理由がわかったらプラスに覆る可能性はあります。 以下はネタバレ注意です。 都合よく物語を展開するための行動が多くね?撮りたい画をつなげるためにあまり合理的ではない行動や台詞をとる場面がいくつかあって、そこは気になってしまった。すごく細かい点ばかりなんだけど。 ・コヨーテを起こす時の下手くそなやり方 ・解錠中のところにスコットが大声で乱入

アーミー・オブ・ザ・デッドの感想(初日)

初日に観たんだ。これを書かずして何を書くのよ? 率直に楽しい映画でした。 鑑賞後の勢いでわーっと書いてるのでネタバレありです。 Netflixで視聴できるので、先に映画を鑑賞されるのが良いと思います。 もう一度書きます。 本稿はネタバレ注意です。 総合的な感想★★★★(星4つ;最大で5) 率直に楽しい映画だった。アクションの見せ方とか残酷な破壊描写とか。ザックは見たいものをしっかり見せてくれた。爆発。薬莢。硝煙。人体破壊。血飛沫。お金。モンスター。陶酔的なスローモ