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まいるず映画感想文

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Netflix 2024

今年、ネットフリックスがプッシュしてる映画のリストです。 NOW STREAMING Bitconned DIRECTOR: Bryan Storkel NOW STREAMING Good Grief CAST: Daniel Levy, Ruth Negga, Himesh Patel, Celia Imrie, David Bradley, Arnaud Valois, and Luke Evans DIRECTOR: Daniel Levy NOW STREAM

3月に観た新作映画

令和6年3月に観た新作映画は 7(+6)本。 フェイバリットTOP3は… 🥇:デッドデッドデーモンズ(略)前章 🥈:デューン砂の惑星パート2 🥉:アメリカン・フィクション 4:ドッグマン 5:ダムゼル運命を拓きし者 6:アイリッシュ・ウィッシュ 7:恐怖の報酬 オッペンハイマーは昨年鑑賞済みだったのでランキングから除外しましたが、含めれば当前1位です。 旧作では『テルマ&ルイーズ』が最高でした。でも次いで『荒野の用心棒』もかなり良かったなあ。 以下、観賞後のツイート

もう観た人のためのオッペンハイマーあらすじ解説【復習用】

#ネタバレ 映画の内容をほぼ書き起こしているので、復習にどうぞ。 ▼はじめに:本作の映画としての特徴として、主人公だけではなくて、その対極となる人物としてストローズの視点も加えていることが挙げられます。 この映画はカラーとモノクロの《二部構成》です。 カラーがオッペンハイマー(演キリアン・マーフィー)の裁判です。 モノクロがストローズ(演ロバート・ダウニー・Jr)の裁判です。 ある些細な行き違いを発端に関係が崩壊する二人の男を、カラーとモノクロを使い分けることで、

【オッペンハイマー】徹底解説:アインシュタインとの会話

#ネタバレ 映画の核心部分ですが、あまり語られてないので、解説してみます。 映画の中でアインシュタインが出てくるシーンは4箇所ありますが、この記事ではあくまで時系列に沿って3つに分けて記載します。 ▼1943年:核の連鎖反応についてニューメキシコ州のロスアラモスのオフィスが準備できるまでカリフォルニア州バークレーのオッペンハイマーの研究室で、マンハッタン計画は進んでいました。そこでテラーが核連鎖反応理論を提唱します。すぐに数学者たちで理論が正しいのか計算に取り組みますが

【落下の解剖学】真犯人は?自殺か、他殺か?

#ネタバレ この映画では【本当は何が起きたのか】は最後まで描かれません。 映画の中の裁判で検察が他殺だと証明できなかっただけで、自殺とも他殺とも、どちらとも受け取れる曖昧さを残して映画は終わります。 つまり、あらすじを最後までネタバレで語ってしまっても夫の死因はミステリーとして残り続けるという実験的で稀有な映画です。 そんな本作の根底を流れる重要なメッセージが、息子ダニエルの保護を担当した法廷職員マージが説いた台詞に込められています。 「人は証拠が足りない時は、自分

【全米視覚効果協会2023】新技術賞まとめ

先日、2023年度の全米視覚効果協会賞をリストにまとめましたが、その中で一際気になる部門がありました。 それが新技術賞(EMERGING TECHNOLOGY AWARD)です。 詳しく読んでいくとかなり面白かったので取り上げてみます。 ▼優勝:ザ・フラッシュ:優勝したのはザ・フラッシュのVolumetric Capture(ボリューメトリック・キャプチャー)でした。こちらは、エズラ・ミラーを2人同時に撮影するシーンで採用された新技術です。 まずセットでは、エズラ・ミ

2月に観た新作映画

令和6年2月に観た新作映画は 6(+5)本。 フェイバリットTOP3は… 🥇:落下の解剖学 🥈:ニモーナ 🥉:ナイアド 4:チキンラン2 5:カラーパープル 6:マダム・ウェブ 哀れなるものたちとボーはおそれているは昨年鑑賞済みだったのでランキングから外しましたが、それでも落下の解剖学が1位ですかね。 旧作扱いになるので矢張りランキングから除外しましたが、一番良かったのはデューンPART1のIMAX再上映でした。こちらは座席にもこだわりグランドシネマサンシャイン池袋の

2023年度全米視覚効果協会賞まとめ

ゴジラもノミネートして注目されていた賞です。 米国アカデミー賞ベストVFX賞の前哨戦とも言われます。 現地時間2024年2月21日に発表されました。 日本語情報が全然なかったので纏めました。 ▼実写映画:最優秀VFX実写映画 OUTSTANDING VISUAL EFFECTS IN A PHOTOREAL FEATURE ダンジョンズ&ドラゴンズ ガーディアンズオブギャラクシーVol.3 インディジョーンズ運命のダイアル オッペンハイマー クリエイター創造者👑 最優秀

カラーパープルがリメイクで捨てたもの

85年版が好きな人間としてこれは書いておきたくて。 ▼シリアスさ:1985年版は小説から直接映画化したので、主人公が受ける熾烈な女性差別(と黒人差別)がじっくり描かれます。虐待を受けて育った女性が映画の中盤までうまく笑えないという演出がとても胸に響きます。前半がシリアスだからこそ、後半のカタルシスも強くなります。 一方で2023年版は小説から一度舞台演劇にされて、そこから映画化した物です。つまり小説の映画化ではありません。舞台ミュージカルの映画化なのです。このため、かなり

デューンをIMAXで観るべきなのか?

結論から書きます。 通常版とIMAXで差はあります。 しかしIMAXは《絶対に必要な要素ではない》です。 必要ないとは書きましたが、IMAXじゃないと絶対に味わえないポイントがあるのもまた事実です。ただしそれは意味さえわかってしまえば、映画全体に対しては取るに足らないものだと個人的には思います。この記事後半ではそちらを説明します。 これを読めばIMAXシアターが近隣にない人でも、IMAXで観覧した気分になれるかも?(笑) ▼IMAXと通常版のちがい:デューンは映画館

【感想】第78回毎日映画コンクール受賞結果

真の映画ファンなら日本アカデミー賞よりも『毎日映画コンクール』ですよね。 日アカのように「人気投票」や「マスメディアの力学」で決まっている映画賞と異なり、現場のリアルな声が強く反映されている結果は毎年本当に楽しいです。 ▼結果発表(2024年):日本映画大賞:『せかいのおきく』(阪本順治監督) 日本映画優秀賞:『ほかげ』(塚本晋也監督) 外国映画ベストワン賞:『TAR/ター』(トッド・フィールド監督) 男優主演賞:鈴木亮平『エゴイスト』 女優主演賞:杉咲花『市子』 男優助

1月に観た新作映画

令和6年1月に観た新作映画は7(+3)本。 フェイバリットTOP3は… 🥇:雪山の絆 🥈:僕らの世界が交わるまで 🥉:リフト 4:侵入者たちの晩餐 5:ファースト・カウ 6:ゴジラマイナスワン(モノクロ) 7:ウーマン・キング 連続ドラマを観ていたので映画の本数は減りました。 (Monarch/ブラッシュアップライフ/殺意の道程) A24を3本も観ました。 (First Cow/Talk to Me/When You Finish Saving the World)

2023年映画マイベスト10+

さて今年もやりましょう。 まず2023年に観た新作を6段階評価するとこんな感じです。 評価Fと評価A+は例年1本あるかないかという感じなのですが、2023年は例外的にA+が6本も出る異常事態(うれしい)になりました。 評価Cは「チケット代の元は取れたくらいには面白かった」という感覚です。逆に言うと評価Cダッシュは「観なくて良かったかも」と思えるラインで、評価D以下なら何かしら期待外れだったことになります。まあ私はトレイラーを観てD以下になりそうだと直感したら観に行かない

12月に観た新作映画

令和5年12月に観た新作映画は13(+1)本。 フェイバリットTOP3は… 🥇:マエストロ 🥈:レベル・ムーン 🥉:モナ・リザ・アンド・ブラッドムーン 4:終わらない週末 5:ポッド・ジェネレーション 6:哀れなるものたち 7:トーク・トゥ・ミー 8:ゴジラ-1.0(英語字幕版) 9:ナポレオン 10:バレリーナ 11:ブルービートル 12:バッド・デイ・ドライブ 13:ゲゲゲの謎 なおブルービートルとトーク・トゥ・ミーは米国へのフライト中に視聴しました。 初鑑賞の旧