見出し画像

どうして海の中に塩があるの?海の中の塩はどこからきてるの? 海の中の塩がなくなったらどうなるの? 川の魚は塩のある海でも生きられる?海の魚も塩がなくなっても生きられるの?魚は海の中の塩を食べるの?

微笑音符幼稚園からの質問
(回答者:高知コア研究所 星野)

質問ありがとう。
たしかに、海の水はしょっぱいけど、川の水はしょっぱくないのはふしぎだね。

なんで海の水がしょっぱいかを話すまえに、海の水がどこからきているのかを考えてみよう。

海の水は川からきているよね。川から、どんどん海に水がながれていくと海の水がどんどんふえて、みんながすんでいるところも水びたしになりそうだよね。でも、そうなっていないのは海の水が、じょうはつしているからなんだ。びしょびしょのせんたくものをほしておくと、水がなくなってかわくよね。雨のあとに、どうろにできた水たまりもしばらくするとなくなる。それは水がじょうはつして、くうきになったからなんだ。じょうはつした水は、海のうえで雲になって、その雲が山に雨をふらせる。山にふった水は川になって、海にながれこむ。じつは、そんなふうにして、水は川になったり海になったりしているんだ。

海の水になんで塩が入っているのか?

海のなかの塩は、おおむかしに海の水がまわりの岩をとかして海の水に入ったものなんだ。岩にはほんのすこしだけ塩やほかのものが入ってたりするんだ。こうやって海にとけた塩は、水がじょうはつするときに、じょうはつせずに海にのこっていく。お茶やぎゅうにゅうをのんだコップをそのままにしておくと、こっぷのそこが茶色くなったり白くなったりしているのをみたことがないかな?それは、お茶やぎゅうにゅうの水はじょうはつしたけど、お茶やぎゅうにゅうにとけていたものが、じょうはつせずにのこったものなんだ。おなじことが海でもおこってるんだね。

海のなかの塩がなくなったらどうなるだろう?

海にすんでいる魚と川にすんでいる魚はちがうよね?たとえば、コイやメダカは川にはいるけど海にはすんでいない。イカやヒラメは海にはいるけど川にはいない。そんなふうに、しょっぱい水としょっぱくない水ですみわけているいきものがたくさんいるんだ。川だけにすんでいるいきものは、海の水に入れるとしんでしまうし、海だけでいきているいきものも川に入れるとしんでしまう。だから、塩が海からなくなるとたくさんのいきものがこまってしまうかもしれないね。
海の魚が塩をたべるかどうかなんだけど、みんなは塩をたべるかな?
たべものに塩をかけるとおいしいけど、塩をそのままたべたりしないよね。
じつは、塩はたべすぎるとからだにどくなんだ。海には塩がいっぱいとけているから、海にすんでいるいきものは、ひつようなりょうよりおおい塩を、からだのなかにとりこまないようにしているよ。川の魚には、このようなからだのしくみがないから、海の水に入れるとすぐにしんでしまうんだ。

#川 #海 #海水 #生物 #こどものぎもん #高知コア研究所 #JAMSTEC