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あるソシャゲをやめた話

とあるソシャゲをやめてから、たぶん一ヶ月くらい経ったと思う。正確な日付は曖昧だけど、禁煙と一緒でその辺りは気にする方がよろしくないだろう。

始めたきっかけは、原作になったゲームと世界観が好きだったから。
最初はイマイチだったけど途中からストーリーが俄然面白くなって、一番好きなお話が舞台になった時には一人で観に行った。それくらいハマっていた。

同時にガチャにもハマっていた。

イベントやストーリーごとに増える魅力的なキャラクター達。手に入れたいけど、資金的な問題が有るから全員を迎える事はまず難しい。
おまけに「天井」と呼ばれる幾ら金を突っ込んだら貰えるというシステムも無いので、不運な人になると10万円投入しても手に入らないことがある。
流石にそこまでの金額を注げる財力は無いけれど、ある時ふと自分が掛けている金額に気づいて青ざめた。

このままだと私はこのゲームで全てを失ってしまうのでは?

元々私ゲームというものに熱中しやすく、過去には基本無料のMMOなどにやはりのめり込んで散財している。
そのガチャは「ゲーム内で必ず役に立つ物が当たる」「普通に便利アイテムを購入するより安く手に入る」ものだった。要らないものはゲーム内で売り、欲しいものを購入する事が可能なため取引自体を楽しんでいたところがある。

ところが、ソシャゲのアイテムは基本的にトレードができない。
出来ないだけではなく本当に役に立たずのゴミが殆ど。良くてイラストくらいにしか価値が無く、それも大概は役に立つ別のアイテムのレベルアップアイテムにしかならない。
私は決してこの手の運が良い方ではないため、結局欲しいキャラクターが手に入らずがっかりすることが多かった。

ある日、私はとてもイライラしていた。
ゲームとは関係ないことが原因ではあったが、そんな時にガチャを回したのがマズかった。
回しても、回しても、欲しいキャラクターが当たらない。余計にイライラして資金をさらに投入する。
4万ほど投入した時点でふと我に返った。

このお金が有ったらもっと楽しいことに使えたよね?
なんでイライラするために大切なお金を使ってしまったの?
これってただのギャンブル依存症だ。

このゲーム以外にも同時にいくつかのゲームをプレイしていた。惰性で遊んでいるものが殆どだったので、それらをまずスマホから削除した。
少し慣れてきた時に、問題のゲームも削除した。その後一度は入れ直して遊んだけど、周りがガチャで◯◯が当たったとTwitterで報告しているのを見るたびにとある感情が湧いてきた。

「それ、全部育てきれてる?」

再び私はそのゲームを削除した。

今でも遊んでいるゲームはある。
大金を投入したくなる時はあるものの、育てきれていないキャラを増やしても仕方ない。
そのキャラが居なければ攻略するのが難しいということも無いので、「必ずゲットしなきゃ!」という焦りがそもそも沸かない。

と言いつつ、このゲームも近いうちにログイン頻度が減りそうな気がしている。
何せ人生の折り返し地点を過ぎてしまっているので、残りの時間でやりたい事ややらなきゃいけない事が多すぎるのだ。その為にもお金を大切に扱わないといけない。

私はたぶん、この先も同じような間違いを犯す可能性が高い。残念ながらそういう病を抱えている。
それでもそうならないように必死に歯ぎしりしながら、踏み止まるように頑張る所存。

もう、何も失いたくないから。
本当に大切なモノ失ってからでは遅いから。

#ソシャゲ #依存症

何やらサポートをすると私の体重が増える仕組みになっているようです