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【ロジカルシンキング】ドット・ダッシュって何?

会社の上司に以前はなされた手法であり、備忘録がてら書いてみようと思う。よくコンサルでは使われる手法だが、どの業界においても必ずと言っていいほど役立つものだと思うので、ぜひ参考にしていただきたい。

Dot-Dash(ドット・ダッシュ)とは

プレゼンテーション等を作成するときにストーリーボード・ストーリーラインを作成する必要があるが、その骨組みを無駄なく作成する方法である。

以下のようなイメージ(「事例」は無くても良い):

  • メインメッセージ・テーマ

  • 論点①

    • 根拠①

      • 事例①

      • ・・・

    • 根拠②

  • 論点②

    • 根拠①

    • 根拠②

この手法を用いることでいくつかのメリットが見込める:

  • 先に考えをまとめることで書き直し・軌道修正が簡単

  • ストーリーの一貫性わかりやすさが一目でわかる(上司などに確認しやすい)

Dot-Dashを使用した例

仮に課題が「お腹が空いたから、食べに行くべきファーストフードチェーンはどこか?」だとしよう。その課題に対して、以下のようなストーリーを伝えたいとする

私が一番推薦するファーストフードチェーンはマクドナルドだ。マクドナルドは急いでいる時でも通常のレストランよりも早く食べ物を提供してくれる。また、値段も手ごろな価格で世界中からコスパの良さという点では愛されているといっても過言ではない。手ごろな価格な割には量も十分という素晴らしさもある。最後にどんな食べ物でも重要なのはおいしさだ。各種バーガーを筆頭に、マクドナルドが提供している食べ物はどれも安定しておいしいと思う。提供するものはバーガーだけでなく、朝マックなど、様々なメニューを用意している。このような理由から私はマクドナルドが一番のファーストフードチェーンだと思う。

上の例をドットダッシュで表すとすると、以下のような形になる:

  • メインメッセージ:私が一番推薦するファーストフードチェーンはマクドナルドだ

  • 論点①マクドナルド食べ物を提供するのが早いので、急いでいても問題ない

    • 根拠①:注文から受け取りまでの平均時間はX分なのに対し、競合他社はY分

    • 根拠②:マクドナルド独自の手法による調理プロセス

  • 論点②:提供される食べ物は全てコスパが良いから、安く食事を済ませることが可能

    • 根拠①:メニューの平均価格はX円なのに対し、競合他社平均はY円

    • 根拠②:アンケートによる顧客の「コスパ」に対する評価が良い

  • 論点③:提供している食べ物はどれもおいしく、バラエティーが豊富なので、「味」という観点からも満足できる

    • 根拠①:メニュー数はX個に対して、競合他社はY個

    • 根拠②:世界各国の店舗で異なるご当地メニューが存在する

    • 根拠③:顧客アンケートによる「おいしさ」に対する評価が高い

  • 論点④(結論):提供スピード、コスパの良さ、食品のおいしさから、マクドナルドを本日の食事として提案

    • 根拠①:論点①のまとめ

    • 根拠②:論点②のまとめ

    • 根拠③:論点③のまとめ

ここではメインメッセージが今回の「課題」に対する「答え」である。
また、根拠は2~3個でいくつかは筆者の仮説に基づくが、それもドット・ダッシュの利点であり、この時点で流れを同僚や上司と確認したら大きく認識がずれているかすり合わせが行える。また、仮説に基づいたリサーチを行うことで、実際に資料を何時間か作りこむ前に根拠を書き直すことができる。論点や根拠が足りないと感じれば、もう少し考えて追加できる要素を模索することも可能だ。肝心なのは資料を作る前にここでしっかり基盤を整理しておくこと。
最後に話した論点をまとめる結論のページが通常必要だと考えると、これを論点④とし、前述の3つの論点を根拠へ持っていき、まとめることができる。

これが実際の資料であれば、状況にもよるが一時間以内、もしくは10分もしないうちにかなり整理された骨組みが出来上がるのではないかと思う。

ここからは簡単で、「論点」をスライドのキーメッセージに、「根拠」をその下に続くコンテンツの内容にするだけだ。
イメージとして以下のような形になる:

*注:本来であれば、スライドに落とし込む前にストーリーボーディング・ストーリーボードを書き出す必要があるが、今回は主旨とずれるので割愛

まとめ

ドット・ダッシュがどういったもの、またどのようにして活用できるか理解いただけたら幸いだ。これは公私関係無く使える手法で、効率よくストーリーを進めるのには大変使い勝手がいいと思う。
筆者自身も含め、今後スライド資料作成でどんどん活用していきたい。

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