連載⓴イデコに必要な覚悟とは?メリットとデメリットをまとめるよ。
前回のお話の続きね。
iDECOのメリット
メリット❶
合法的に脱税できる。株で儲かっても税金を払わなくていい!!
ちょっと過激な言い方かな?でもそういうことなの。
株で儲かっても、金融所得税(分離課税)20%と復興税0.325%を
払わなくていいんだよ。
たとえばiDECO(イデコ)を「毎月12,000円×30年」続けて、
毎年の平均リターンが5%だった場合、
複利効果もあるからトータルの「利益」が566万7,000円見込まれる。
いま現在の所得税法では税金が20.325%だから115万1,817円引かれるけど、
これがゼロになるの。これは大きなメリット。
メリット❷
所得税と住民税が少し戻ってくる。(年末調整か確定申告)
どのくらいかというと、
iDECO(イデコ)の積立てに使ったお金の20~30%。
正確に言うと、自分の所得税率(若い人は10~20%が多い)と住民税10%の合計だよ。
所得税は累進課税だから、収入の多い・少ないによって税率が変わるのよね。
会社員や公務員がお給料を受け取るときって、所得税と住民税が天引き計算で引かれるんだけど、
DECO(イデコ)でまじめに資産形成するなら、
イデコに使う分のお金には所得税と住民税かけないでおいてあげるね、
天引きしちゃったから年末に返してあげるってことだよ。
そう、税金が戻ってくるわけ。
iDECO(イデコ)に使ったお金が年間14万だとしたら、
お給料でもらったお金のうち14万円分を所得税・住民税の対象から除外してくれるの。
だいたい数万円くらいだけど、お給料が多くて所得税率が高い人は
10万円以上戻ってくることもあるよ。
サラリーマンの所得税率は10%~23%が多くて、住民税は一律10%だから、
iDECO(イデコ)に毎年14万円使う人は14万円の20~33%、つまり3万円弱~5万円弱が
毎年の年末調整で戻ってくるイメージ。
自営業の人は確定申告で取り戻す。
自営業の人は1ヶ月に68,000円まで投資できるし、
高額納税者だったりすると税率も高いから、すごい金額が戻ってくる可能性もあるね。
ただし所得が少なくてもともと税金を払っていない人は、
所得税や住民税が戻るということはないよ。
あと、ここがけっこう見過ごされているんだけど、
高齢になってiDECO(イデコ)を受け取るときは
それまで免除されていた税金をまとめて払う必要があるのよ。
利益にかかる税金だけじゃなく、
自分がイデコの積み立てに使った元本を受け取るにも税金を払わなくちゃいけないの。
これについてはあとでくわしく書くね。
メリット❸
素人でも大きなケガをせずに着実に〈自分年金〉がつくれるよう、株式投資のリスクが極小化されている。
具体的に言うと、ズブの素人が手を出しても安全な金融商品が選ばれている。
国が選択基準を定めているわけじゃなくて、
銀行や証券会社が「3本以上35本以下」の金融商品を
選択して提示するしくみなのね。
じゃ、ボッタクリ商品が混じっているんじゃないの?って心配になるけど、
金融庁が定期的に銀行や証券会社が顧客本位の業務運営をしているかどうか
モニタリング調査して発表しているので、
ヘンな商品が混じらないように国のチェック機能が働いているよ。
具体的には「投資信託等の販売会社による顧客本位の業務運営のモニタリング」という金融庁の調査が毎年入るってことだよ。
最近のレポート:https://www.fsa.go.jp/news/r3/kokyakuhoni/202206/fd_202206.html
もうひとつ。
金融商品の内容だけじゃなく、投資のタイミングでも失敗しないようになっているよ。
長期間に渡って少しずつ株を買うことを強制的に遂行させられるので、
「投資タイミングが悪かったせいで失敗しちゃった」ということがないの。
むずかしい言葉で「時間分散」っていうんだけど、これが自然にできるようになっているのね。
しかし、iDECO(イデコ)には覚悟も必要だよ。
iDECOを始めるのに必要な覚悟。
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