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お金でゲームの課題を解決できないか

 今回はnoteで募集していた、「お金について考える」に応募する記事を書きました。毎日、何気なく使っているお金ですが、以前のnoteで一度お金を含めた資本主義をゲームに例えて考えたことがあります。

 今回は、よりお金にフォーカスして、ゲームの課題を解決できないか考えてみました。


私たちは「お金」を使ったゲームをしている

 私たちはお金を使った世界規模のゲームを行っている、と感じています。 
 よくよく考えれば、お金は実体がありません。お札や小銭という物体としての姿はありますが、別の国にいくと使えなくなるところを考えると、不完全な物体の姿だと言えます。不完全ながらも、数字が書いてある紙と交換で食事や車が手に入るのはよくよく考えると不思議な現象です。最近のキャッシュレスで、アプリでやり取りしているとデータで数字のやり取りをしているだけと言えます。しかし、この「お金」で私たちは日々動いています。
 自分の子どもも、葉っぱをお金に見立ててお店屋さんごっこやバスの運転手ごっこをしています。こうした、お金という実体の無いものを使ったごっご遊びを、大げさに真面目にしているのが私たち大人だと思います。言いかえると、私たちは「お金」を使ったゲームをしています。

「今のお金」によるゲームの利点と課題

 「今のお金」によるゲームを通して、私たちの社会は安定しているし課題も生まれています。
 例えば、どんな背景や考え方の人であっても、お金と交換で物やサービスが手に入るゲームルールとなっています。人が直接提供するサービスだと、悲しいことに人種差別による不十分なサービスになることもありますが、基本的には見ず知らずの人同士でも、お互いの間にすぐに一定程度の信頼関係を作り、お金と物やサービスを交換することができます。病気や高齢で、欲しい物やサービスの対価になる労働が出来なくても、お金があれば貯めておいて困ったときに使うことができるゲームルールです。
 一方で、どんな物やサービスでもお金がなければ交換できない、という課題があります。そもそも、物やサービスを創り出すことにもお金が無ければ立ちゆかないゲームルールとなっています。貯めることができる性質をもっていることから、たくさんお金を持っている人とそうでない人で、できることに大きな格差ができる、という課題もあります。
 こうした課題は、「新しいお金」を用意することで課題を解決できないでしょうか。

「新しいお金」でゲームの課題を解決できるかも

 今のお金によるゲームは、私たちの生活をとても便利にしている一方で、「お金が無いととても不便になる」「お金を持っている量で格差ができる」という課題もあります。これに対して、「新しいお金」を用意することでゲームの課題を解決できないでしょうか。
 例えば、食料品や電気などインフラサービス、医療サービスに限定して使えるお金を創り出し、すべての人々が常に一定程度持っているように配布するのはどうでしょうか。今のお金を使ったベーシックインカムの考え方に近いですが、使用用途を限定することで、過って娯楽などに使い切ってしまうのを防ぐことができます。ほかにも、時限付きのお金を創り出し、たくさん貯めることが不可能とするのはどうでしょうか。早く使うほど、お小遣いとしてちょっとお金が戻ったり、みんなのためになることにお金を使っても戻ってくるようにすれば、お金を貯めこんで使わず経済が滞ることを防いだり、公共的なことにもしっかりお金が回るようになります。
 私たちの想像力ならきっと可能です。なぜなら、今私たちがお金でやっていることも想像力を使ったゲームなのですから。

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