御霊神社

或る私文浪人のほぼ不合格体験談のような合格体験談 後編(冬休みまで・その2&受験校決定・直前期)

※前回からかなり間が空いてしまいました。

模試について

 前回模試について書き忘れていたのでここで触れておく。浪人期間中、基本的に「模試対策の勉強」はしてこなかった。模試で良い判定を出すことは確かに重要だろう。しかし、模試は決してゴールではないし実際の入試問題とはだいぶ出題形式も異なっていたからだ。あくまでも日ごろの勉強の力試しとして受けていた。模試の前にやった勉強と言えば、日本史の暗記事項の確認くらいであったと思う。
 しかし志望校別オープン模試は少々話が違う。主催がどの予備校であれ、長年のデータ蓄積に基づいて作られた、試験本番にかなり近い問題が出題されるのが志望校別オープン模試である。志望校のレベルに対して自分にどれほどの実力があるのか、河合全統記述模試や駿台全国模試よりも如実に表れてくる。試験本番と同じくらいの対策をして臨むのがよいだろう。私の場合は、各予備校の大学別対策講座の復習や過去問を用いた問題対策を行っていた。また、通常の模試はほとんどやり直しをしなかったが、オープン模試(私の場合は早慶オープン)のやり直しはしっかりと取り組んだ。

過去問演習

 夏休み明け頃から講師の先生方や担当チューターから過去問演習に取り組むように言われる。しかし私は現役時代に過去問を答えを覚えるレベルで解きまくっていたうえ、浪人期間も志望校を変えていなかったので浪人時代は基本的に冬まで過去問を解かなかった。そのため現役時代の経験から書かせていただくと、志望校の試験問題に触れることで秋以降の勉強の方向性を定めることができる。例えば、この学部では英作文が出題されるから英作文の練習を増やそう、会話問題が出題されるので会話表現をしっかり覚えよう、といった具合である。
 浪人時代においては、過去問は11月頃から試験直前まで実力確認及び試験の傾向の最終確認のために活用していた。

受験校決定

 あっという間に冬が近づいてくるわけだが、この時期にはセンター試験の申込と受験校決定が待っている。まずセンター試験受験についてだが、結果から言えば私は現役時同様受けないという決断をした。理由は簡単で、センター型の問題と相性が悪かった(成績はいつも記述模試>マーク模試となるほど)からということと、不得意かつブランクのあるリスニングで高得点は不可能だと判断したからだ。今思えば、センター利用ではMARCHはおろかその下の大学も取れなかっただろう。
 また、センター対策の時間を早慶対策に充てられることは心の余裕にも繋がることは現役時に実感していたため、今年も存分に早慶対策の時間を取ろうと考えたのである。
 そして受験校についてだが、浪人期間を通して極端に成績が落ちることはなかったため、チューターからも大きく変える必要はないと言われていた。そのため現役時から若干変えただけにした。決定した受験校は以下の通り。(順番は志望優先順)
・慶應義塾大学 法学部 政治学科
・早稲田大学 政治経済学部 政治学科
・慶応義塾大学 総合政策学部
・早稲田大学 社会科学部
・早稲田大学 商学部
・明治大学 政治経済学部 政治学科
・中央大学 法学部 政治学科
・明治大学 国際日本学部

直前期の過ごし方

 秋から直前期にかけても、相変わらず塾で夜まで勉強する生活を続けていた。しかし、この時期から頭痛や倦怠感、腹痛で体調が悪い日が増えてきた。おそらく原因は疲労とストレスであった。疲労に関しては春から夏まで(加えて現役生の期間が終わってからも1か月程度しか休みはなく、疲れが抜けきるとは限らない)、あまり休むことなく勉強してきたことによるものであろう。更に夏期講習期間も自習室での勉強をメインにしていたので、酷暑の中で通学していたことによる疲れは特に大きかったかもしれない。
 そこで自分には簡単すぎると感じていた授業を欠席するようにし、休憩時間を増やしていた。体調が特に悪い日は無理に勉強することなく、家に帰ってゆっくりするようにしていた。体調が悪い中で無理に勉強しても効果はあまりないので、こういう時は素直に休んだ方がいいと思う。あくまでも回復を優先させるべきだ。
 
また、センター試験を受ける人は12月頃から、受けない人も1月頃から試験の時間に合わせた生活、すなわち朝型の生活リズムを作ることを勧めたい。普段から朝型の生活をしているならばともかく、夏休み以降生活リズムが夜型になる人が多いように思われる。しかし試験は朝早くから始まるので、朝早い生活に慣れておく必要がある。体調管理の一環として取り組むのがよいだろう。
 直前期の焦りとして、夜遅くまで無理に勉強してしまうこともあるだろう。私も先述の体調不良が長引いたため勉強時間が不足してるように感じ、睡眠時間を削って夜の1時くらいまで勉強することもあった。しかし優先するべきは試験本番の日に万全の体調で試験を受けられることである。年明けから焦ってもあまり本番には影響しないので、自分の体を大事にするべきだろう。そのためには、十分な睡眠と食事が必要不可欠なのである。多少の無理をするのはせいぜいセンター試験前までといったところだろうか。
 1月の下旬にもなって睡眠不足の沼に片足を突っ込んでいた私に、ちゃんと寝た方がいいと指摘してくださった河合塾の某先生には本当に感謝しかない。

前編(浪人するまで)
中編(冬休みまで・その1)
最終編(最終受験結果と総括)

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