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今夏見ているテレビドラマ(2022)

BLドラマが次々と放送されているとは言え、配信やDVDを見ない私がテレビ放送で見るドラマは、BLではない作品の方がやはり多い。
これまでに個別に感想を書いた作品以外で、この夏見た、または見ているドラマを書き出しておこうと思う。

『拾われた男』
『初恋の悪魔』
『石子と羽男』
『プリズム』
『テッパチ』
『星新一の不思議な不思議な短編ドラマ』(放送終了)
『空想時代劇小田信夫』(放送終了)
『2gether』(これはタイのドラマ)
『ちむどんどん』
『鎌倉殿の13人』
『アイドル』
改めて書き出して見てびっくり。日本のドラマをこんなにたくさん見るなんて、久しぶりだ。こんなに見てたら録画が溜まるはずだ。簡単な所感も書いておこう。

『拾われた男』

俳優松尾諭さんの自伝をもとにしたドラマ。松尾さんが不思議な縁で俳優になれた話は前にどこかで聞いた事があって、面白そうなので見始めた。これは面白いので終わりまで見たい。子役のふく子ちゃんが可愛い!
このドラマで仲野太賀をもう少し見たくなって、『初恋の悪魔』につながった。

『初恋の悪魔』

仲野太賀はいいけど、彼を取り巻く林遣都、柄本佑、松岡茉優もまたいい。事件自体より、それに向かっていくまでの4人の会話や関係が面白い。まだ嫌にはなっていないので、見続けると思う。

『石子と羽男』

赤楚くんが出るというので見始めたけど、結構ドラマが面白い。中村倫也と有村架純の会話がいい。ドラマ全体のセリフがいい。これは演出のおかげなのか、役者の力量なのか、練り上げられた脚本の賜物なのか。全ての相乗効果ということかしら。
有村架純は、もうず〜っと前に朝ドラでみた素朴な女の子の役の印象のまま、私は他に見た事がなかったので(日本のドラマを長い間見ていなかった)、今回のスマートなパラリーガルの役は(私には)新鮮。大人かわいく素敵だ。
赤楚くんに恋の勝ち目はなさそうだけど、一途で健気でちょっと天然なかわいい年下男ははまり役。それにしてもやはり細いなぁ。肩とか腰とかすごく華奢。

このドラマを見ていると、似ているところはあまりないけどアメリカドラマ『SUITS』を思い出す。有村架純の役を赤楚くんに置き換えたら、結構それはそれで面白い『SUITS』系のブロマンスになったかなぁと勝手に想像。
でも、さだ父さんと羽男と大庭君じゃ華やかさに欠けるか。いやそれもまたよしか。

『プリズム』

主人公皐月(杉咲花)の恋人陸が大学時代に大学講師の男性白石と恋人関係だったという設定だと聞いて、これはブロマンス・B Lファンとしては素通りできなかった。でもいざ見てみると、その設定よりも、この3人ないし2人の会話のセリフや雰囲気が自然な感じでいい。なんでもない普通のお喋りや雰囲気がふんわりとした感じで、聞いていてとても心地いい。陸と白石の関係も抑えめな表現で、二人だけで会話していてもしつこさが無くごく自然な感じだ。ただ、いろいろ複雑さを抱えている人間関係を思うと、かえってこの静かな感じが、ちょっと不気味でもある。

森山未来は、彼がずっと若い頃にドラマで見て、男性と恋をする役をやったら似合うだろうなぁと思った人だった(ブロマンス好きだからといって、どの俳優でもそういう目で見ているわけではない。ただ、そういう役が似合いそうな、なんともいえないよい雰囲気や色気を持った人というのがいる。例えば浅香航大くんもその一人)。あれからもうだいぶ時間が経ってすっかり大人の男になったけど、やはり独特の色気を纏った人だ。
恋人の隠された真実を知っていったら、あのかわいい可憐な杉咲花ちゃんが今後どうなってしまうのか、考えるとちょっと怖い・・・。

『テッパチ』

町田啓太ファンとして、町田君を見るために見ている。
こう言ってはなんだが、このドラマに何か期待していたものがあったかといえば、正直特になかった。だから、これと言った失望も驚きもない。こう書くとなんだか素っ気ないコメントになってしまうのだけど、まぁ、”自衛隊を舞台にした青春群像劇”という文字そのままな内容ということで、別段意表を突かれるようなこともなく見ている。よくも悪くも想像できる範囲の内容。
「これ、舞台はなぜ自衛隊がよかったの?」と時々疑問に思ったりはする。

ドラマを見ていて「ん?」と引っかかったのは、彼らのシャワーシーン。鍛え上げた肉体を水が滴り落ちるシーンが何度か出てきたと思うのだけど、個人的にはあれは不要。誰から誰への何のアピール?もしかして「彼らの筋肉美をとくとご覧あれ」というご褒美映像?いらないな。あれを見せて、どう反応してほしいのだろう。それとも、私は嫌いだけど世間では一定の需要があるということか?確かにこの数年筋肉は注目の的だけど、これ見よがしに露出されてもなぁ・・・。

町田君はどんな役でもかっこいいけど、私の個人的な好みとしては、外見は悪くないのにちょっと抜けてるというか、ちょっと変なところがある優しくて明るい役の方が好きかな。
でも、いろいろやらないとね、役者だから。

『星新一の不思議な不思議な短編ドラマ』

(放送終了)
偶然見つけて見た。すごく面白かった。静かで、ちょっと不気味で、悲しげな15分の短編のシリーズ。また別の話をみたい。

『空想大河ドラマ小田信夫』 

(放送終了)
上記の星新一の短編ドラマシリーズの後に始まって、勝手に録画されていた1話15分のコメディードラマ、全4回。主演はネプチューン。
織田信長に寄せたネーミングなのは想像つくと思うが、音が似ているだけでもはや「織田」ですらない。ひょいと散歩に行ったら、通りを曲がった角の表札に書いてありそうな名前にしてあるあたり、抜かりがない。
ダメダメ武将の小田信夫と、その家臣の柴田勝夫と明智充のコメディー。面白かった〜。
私、こういうコメディーが大好きなんだなぁと、この下らないドラマを見て実感。くだらなさに一切の妥協がないコメディーって最高!

『2gether』

これは世界的に有名なタイのBLドラマ。以前見たときに挫折して、今回再挑戦中。いずれ別に感想を書くと思う。ちなみに私はグリーンのファンです。

『ちむどんどん』

以前沖縄旅行してから、沖縄の言葉が大好き。
沖縄の言葉で話す女性がたくましくて、愛情深くて、優しくて、しっかり者でとても魅力的。暢子かわいい〜。沖縄行きたい〜。

『鎌倉殿の13人』

三谷幸喜の脚本はきっと面白いのだろうけど、時々挟まれるどうでもいい ”面白そうな会話” が面倒くさい。大河ドラマに挟まれると面倒くさい。45分に何回か聞かされると面倒くさい。もっと普通でいい。大河にクスッとした笑いは求めていないので。
ドロドロした人間模様が息苦しく(これは三谷幸喜のせいではないが)、かつ登場人物全員をだんだん嫌いになっていることもあり、最近遠目にさらっと見ている。

『アイドル』

最後に、先日偶然見た特集ドラマ『アイドル』について。かつて新宿にあった劇場ムーランルージュで活躍した”アイドール”明日待子(あしたまつこ)を主人公にした戦争ドラマだった。主演の古川琴音が独特の存在感と輝きを放っていて、つい引き込まれて見てしまった。岩手弁も可愛く、彼女の歌声も劇中の華やかなショーも素敵だった。
学徒出陣の実際の映像や、戦地に赴かねばならない学生達が押し寄せたムーランルージュの熱気、待子が戦地の慰問に行って歌ったシーンで彼女の伸びやかな優しい歌声に聞き入る兵士達の表情、どれもつらくていつの間にかボロボロと涙がでた。
死ななくてもよかったはずの沢山の人たち。

毎年この時期に放送される戦争のドラマは見るのが辛いが、見てよかった。いいドラマだった。



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