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頭痛と認知症と見守り

「○○と○○と○○」という単語の羅列が定型文的に使用されるようになったのは、1989年の映画「セックスと嘘とビデオテープ」からだとばかり思っていたのですが、映画に興味のない方からは1992年に発売されたJ-POP「部屋とYシャツと私」が先発だと思われているようです。このタイトルを入力し、不図気になったので今ググって初めて知りました。

という導入とは全くもって何の関係もない、字面少々物騒というか医学的な話っぽいタイトルですが、別段そんな堅い話でもありません。ここ半月くらいの我が家のお話です。余り景気の良い話でもないのですが、ちょっとシェアしてみたいトピックだったので、やっと数日ぶりに薬が効いているうちにさくさくこれを書き始めてみました。三連コンボのタイトルにしたので、それぞれのトピックに目次つけてみます。


夏の頭痛祭りは年々酷いです

ワタクシ、例年梅雨から夏場にかけてはほぼ屍体です。リビングデッドです。何故なら、もの凄い頭痛持ちなので。他のエントリーでも何度か書いてますが、私の頭痛は複合型です。緊張型頭痛と、片頭痛と、気圧の変化に影響されて出る頭痛とがあります。梅雨時から夏場といえば当然、梅雨前線と台風が暴れ狂う季節ですので、奴等の殺気にやられて私が屍体になるのは日本で暮らす以上必然と言えます。(余談ですが、オーストラリア滞在中は頭痛が起こりにくかったです。イングランド滞在時は日本と変わりませんでした。南半球の地磁気が違うとかそういう影響だったりするんでしょうか。)
緊張型頭痛は肩こりや運動不足などによる血流の悪さ、片頭痛は色々原因が言われていて特定出来ませんが大体脳の血管の膨脹から引き起こされるようです。気圧変化は片頭痛にも緊張型にも影響するようだ、というのが体感です。勿論体感と言っても個人的なお話だけでなく一般的にもそのようです、頭痛外来の医師のお話によれば。
緊張型頭痛は血の巡りを良くする必要があり、逆に片頭痛は血管の縮小を必要とするため、禁忌が真逆で必要な薬も真逆です。ですから、一緒には摂取出来ません。
片頭痛の痛みに効く薬というのは市販されておらず、医師の処方箋があっても劇薬扱いのため、一ヶ月に出せるmg数に制限があります。私にとっては大事に使わなければこの季節を乗り切れない薬のため、うっかり緊張型頭痛と間違えて使って無駄にする訳にはいかないというのが心情ですが、半世紀近く頭痛と付き合ってきていてさえその見極めは非常に難しいもので、未だにしょっちゅう逆の薬を飲んでしまい症状悪化&薬の無駄をやらかして「あ"あ"あ"ぁぁぁ」とのたうちまわる羽目に陥ります。
この、私にとっての地獄の季節はどうも年々酷くなっているようで、それが地球温暖化やらと関係あるのか、それとも年齢による私の劣化なのかよく判りません。ただ、内科の先生にも、心療内科の先生にも、カウンセリングの先生にも、毎年のように「今年はあなた以外の人も酷い」とは言われていますから、年々気候がおかしくなっているのはあるんじゃないかと思います。
声楽の先生の観察によれば、私が体調不良でお休みするのは例年6月が酷いようなのですが、今年は5月から酷い有様で、じゃあ真夏に突入すれば楽になるのかと思っていたら今度はひたすら大型台風のコンボで、8月に入ってからの私の実質稼働時間って一日平均4時間位じゃないのかな。それ以外の時間は死んだ魚の目、さながらインスマウス化しつつあるかのように、ぼえええーと横になっているしかありません。
こういう状態に一度陥ると、片頭痛由来の眠気→寝過ぎる→寝過ぎたことによる片頭痛の悪化という、これまた悪魔のコンボを喰らって更に寝込んだままになり、それにより血流が悪くなり緊張型頭痛の悪化も招くというデススパイラルから中々抜け出せなくなります。こうなると薬も何を飲んで良いのかわからなくなり、どれを飲んでも効かない、ハズレを引く、と、もう日常生活がほぼ立ちゆきません。
そんな有様で30日チャレンジ三週目も7月半ばで途切れましたし、特にこの数日は比喩でなくトイレ以外で起き上がるのが本当に大変でした。ただただベッドで横になりながら、一緒にベッドの上にいるにゃんこの不平不満を宥めつつ、自分と猫のご飯とトイレ、ナメっ子達の本当に最低限のお世話だけ、何とか何とかこなして、友達曰く「活きてはいないけど生きてはいる」というような状態を低空飛行でぎりぎり維持しておりました。


猫の認知症

そんな、魚市場の魚か棺桶の中のゾンビのような飼い主の、温めたら頭痛が悪化する頭にべったりくっついて枕のど真ん中を占拠し、我が家の猫はひたすら鳴いています。今これを入力している後ろのベッドからも、やむことのない猫の鳴き声が聞こえています。
これ、一見奴に背中を向けてPCに向かっている私への文句のように聞こえるのですが、何を訴えているのでもない無駄鳴きです。何故にそれが判るかと言えば、今まで、正確に言えば奴の姉である深海(みうみ)が身罷る前までの鳴き方と全然違うからです。
深海が身罷って多分一、二ヶ月経った位から(私も凹んでいて記憶が曖昧なので時期はちょっと正確さを欠きますが)、この激しい鳴き方が始まりました。最初は、ずっとべったり一緒だった相方がいなくなってしまい、余程に寂しくて私に訴えているのかと思ったのですが、今までの文句の言い方と兎に角激しさが違いましたし、声のトーンも違いました。なんだかドスがきいて低く、それでいて大きな声になってしまい、可愛らしく文句を言うなんて雰囲気じゃ全然ないのです。寝ているときとご飯を食べているとき以外、ほぼ全ての時間を鳴くことに費やしていると言っても過言でないほど、本当に全身全霊でひたすらずっと鳴いています。余りに鳴きすぎて体力なくなっちゃうんじゃないかっていうくらい。
私はテレワークなので、偶に会社の会議があったり、普通に業務の電話がかかってきたりするので、うちの猫のやかましさは会社の人はほぼ全員被害に遭っています。会社の人どころか、取引先の方も電話で知ってますよね、そういえば…。
この無駄鳴きと頃を同じくして、体重も激減しましたし(7キロ近くあったのが3.2キロにまで落ちました。約半分です)、やたら私にべったりくっついて離れなくなり、一緒に寝ているときにはひたすら私の鼻の頭やらほっぺたやらを執拗に舐めるようにもなりました。猫は肉食で、その舌がざりざりなのは骨から肉をこそげ落とす為なのですが、その舌でしつこく同じ所を舐められ続けるわけですから、当然痛いですし、それで皮が剥けたりします。深海逝去前にはなかった行動です。
繰り返しになりますが、深海が身罷った2019年2月以降徐々にこうなっていったので、当初は深海がいなくなったショックや空虚、孤独からくるものか、もしくは実の姉妹が死んだのです、この子も寿命なのかとも考えていました。病気なのであれば何処が悪いのか、どの位悪いのか、丈夫な子で殆ど獣医さんのお世話にはなったことがない為、病院へ連れて行くことが過度のストレスになりますから、それでも連れて行くべきか、年も年だからもう可哀相な思いをさせることなくターミナルケアへ切り替えた方が良いのか、その見極めも必要です。
猫の体調不良の目安はまず食欲、それから動く量、動きのスムーズさ、体温、睡眠時間、排泄物などです。それらを注意深く観察し、今までと違う事がないかどうか、病的な部分がないかどうかを見極めます。体重の激減から病気でないかどうか気が気ではなく、三ヶ月くらいは神経質なほどにそれらを気にしましたが、変化のあったところもあるとはいえどうも余り病的な感じはしませんでした。
私より猫飼い主歴の長い母にも相談し、年齢もあるだろうし、深海のこともあるだろうし、病気で苦しんでいるのでなければ過剰にストレスを与えないよう、私が余り不安がって神経質にならずに見守るのがよかろう、という結論になりました。うっすらとその時に「認知症ではないのか」という認識は母にも私にもあったと思います。
決定的だったのは、やっぱり日々一緒にいて今までとは違う行動をする猫に少なからぬ不安を消せない私が、気になる症状についてググった際、猫の認知症についてまとめた下記の資料にぶち当たったことでした。

猫の認知症チェックシート

うちの子をチェックすると以下のようになります。

■7 歳以上
 →2005年生まれですので7歳はとうに越えています。
■夜中にひどく鳴くようになった
 →夜中と言わず起きている間中鳴いています。
■部屋の中を目的なく、歩き回るようになった
 →目的なくかどうかは微妙ですが相当ウロウロはしてます。
▲トイレの場所がわからなくなった
 →トイレは判っていてそこでもしてますがそこ以外にもします。
▲今までしなかった場所で粗相をする
 →今までも何か気に入らないことがあって訴えたいときには私のベッド、布団の上にしていましたが、昨今増えました。
▲日中、寝てばかりいて、夜中に起きている
 →猫ってそんなもんだと思っていたので前からその節はあったように思いますが、昼間の寝ている時間は増えたかもしれません。
■眠りが浅くなり目覚めやすくなった
 →寝ていても、私が同じ部屋を出て行く(トイレに行くとか冷蔵庫にものを取りに行くとか)と途端ににゃーにゃーいうので、熟睡している感じは全然しません。
■今までになくベッタリとくっついてくるようになった
 →以前は一緒に寝ていてもこんなにべったりじゃなかったです。大体深海とくっついてましたし。
□ごはんを食べてもすぐに欲しがる
 →これは時間を決めず、ドライフードをずっと置いておくという我が家のごはんのあげ方からすると判別できないです。
▲体の一部を、繰り返し、しつこく舐めるようになった
 →自分の躰じゃなくて私のことを繰り返ししつこく舐めますねぇ…。

これ、今初めてちゃんと全文真面目に回答しましたが、ほぼすべて当てはまってますよね…。「どう見ても認知症です、本当にありがとうございました」としか言い様がありません。
「今初めて真面目に回答」がどういうことかって、最初にこのページがヒットしたときには、え?あれ??…見なかったことにしようって私はこのページをそっ閉じしたのです。病気なら病院に行けば治る確率が高いです。深海がいなくなったのが辛いなら、それは私も同じですから、二人で喪失を抱えて、新しい暮らしを生きて行こうな、って思えます。でも認知症って、治らないじゃないですか。私はその事実を、深海の死後まもなくに、受け止められなかったのでした。
ただ、流石に一年以上経過し、病気ではないことが確実になり、何度「猫の認知症」でググっても、心当たりの項目が沢山目につく事実は変えられないわけで……最近になってようやっと観念し、はっきり「うちの子は認知症」と言えるようになりました。
この数日は特にゾンビのように横たわりながら、私が寝ていようがいまいがもの凄い勢いで鳴き続けるにゃんこをよしよしと抱っこし、頭に響く鳴き声だなぁ、枕の上でくっつかれると片頭痛酷くなるんだけど、でもほっぺたにふわふわもふもふがあると私も幸せで、ついつい私もすりすりしちゃうんだよなぁ、私もそこそこいい歳になったんだからお前も相当おばあちゃんだよなぁ、認知症にもなるよなぁ、もうそう長いこと一緒にはいてくれないのかも知れないけど、私もそう長生きする方じゃなさそうだし、まぁ一緒にゆっくり生きて行こうなぁ、とぼんやり思っておりました。

どうか、愛猫家の皆様、ご自身の家の猫ちゃんに上記チェックシートの項目が当てはまるようになったら、その可能性も鑑みて充分に猫ちゃんを観察して上げて下さい。猫は自分の不調を隠すのがとても上手で、我慢強いです。病気でも認知症でもそうなのですが、しっかり見ること、何よりもこれが一番大事だと思います。目で、耳で、手の感触で、何か異変はないだろうかと気にして上げて下さい。


ターミナルケアに移行した子、残り7人

そんなこんなで、人間と猫がとりあえず「活きてはなくても生きてはいる」を最低限維持するのが精一杯な状態で、ナメっ子達のお世話が相当後回しになってしまっておりました。
前回ナメっ子記事をUPしたのは7/3のことで、まだ第二世代を攫ってきている最中でしたね。その後、第二世代は最大28人まで増えましたが、小さいときにはお部屋掃除の時に小さすぎて気づかずに行方不明になってしまうなどの悲しい事故がどうしても起きてしまい、今現在の第二世代はちびちび部屋が6人、大部屋が19人の計25人です。ちびちび部屋の中に、何を食べさせても大きくならない第一世代ちびみたいな子が一人おりまして、この子は多分ちびと同じように余り大きくならずに儚くなってしまうのかなぁと今から気を揉んでおります。
そして、前回記事時点でちびから3人身罷って18人体制だった第一世代ですが、今日のお掃除点呼の時点で7人にまで縮小されております。5月にちびが身罷ってからちびを入れて11人、暑さの中に身罷りました。このうち、保冷室を導入してから身罷ったのは1人なので、寿命も近づいて弱っているナメっ子達にとって如何に暑さが厳しいものなのかが窺い知れます。
今この瞬間、ナメっ子記事を書くたびにtwitterなどのログを掘るのは手間でしょうがないからナメっ子飼育記録をつけようと心に決めた所ですが、ログによれば第一世代の人数推移は7/14の15人から7/15には13人となっており、7/15の日記的なものに私はぽつりとこんなことを書き散らしていました。

 梅雨空にはぐくみ長き短さも ほとりほとりと死する蛞蝓

「蛞蝓」は夏の季語なので、一応ちゃんと短歌の体はなしてるのか?いや、梅雨と夏はかぶってちゃいかんのじゃないか?俳句・連句・短歌はおかんの守備範囲で私は担当外の為、確とは言えません。ともあれ、命の儚さがしんしんと身に堪えていた模様。(今ググったら短歌には特に季語は入れなくても良いらしいです。それにしても、短歌って入れた瞬間にサジェストで「短歌に季語は必要か」って出て来て、直前に季語でググっていたせいだと判っていても、気持ちの読まれっぷりが便利と言うより寧ろ薄気味悪く感じてしまうのは世代でしょうかねぇ…)

様子がおかしくなった子を別部屋に隔離して経過観察している中で、第一世代が人数的にもターミナルケアのフェイズへ移行していることをひしひしと感じました。やはりケース近くに保冷剤を置いて温度を下げるのでは限界があると思い知り、この夏を出来るだけ過ごしやすくせねばと保冷箱を発注致しました。大部屋にしているプラケースが入って尚かつ余裕がある位の大きさの蓋付き発泡スチロールの箱です。
配送にちょっと時間がかかってしまいましたが、7/28に届き、即座に保冷剤とナメっ子達のお部屋を全部いれて、デジタル温度&湿度計を入れ、一個だけ大きくない空気穴を作り、簡易保冷室として導入しました。保冷剤は当初500mlのペットボトルに塩水を入れた物を凍らせて入れていましたが、あまり温度が長時間安定しなかったので、クーラーバッグに入れるような保冷剤を購入し6~8時間位で入れ替えるようにしてからは、最低気温10度最高気温21度位で今は管理が安定しています。

話は元に戻りますが、リビングデッドと化していたこの数日、ナメっ子達のお世話はその保冷剤の交換しか出来ていませんでした。完全に、保冷室導入=気温が低いためナメっ子達のご飯が腐ったり黴びたりしにくくなったので、そこに甘えた格好です。汚れのお掃除も、湿度管理も、ちゃんとしてあげられてませんでした。弱っている第一世代は勿論のこと、そろそろ安定してきている第二世代だって育ち盛りですから、まだまだちゃんと環境整えなきゃいけない時期なのに、この過酷な仕打ちにも何とか我が家のナメっ子達は耐えてくれました。すまん、本当にすまん、アンドありがとう。
猫と違ってナメっ子達には、具合悪くなったって何してあげることも出来ません。ぽとんと落っこちて死んでいくのを、ただ私は黙って見守ることしか出来ません。辛いことですが、そもそも自然の中で元気にしていたのをかっ攫ってきてうちの子扱いしている訳ですから、その時点で生き死にの辛さは私の自己責任です。ただ、ちゃんと寿命が判っていて飼い始めた訳ではなかったので、そこの覚悟は甘かったなぁと思います。大体目安がつきましたので、第二世代はもっと落ち着いて見守れることでしょう。


まとめ的ななにか

三つのトピックについて長々書き散らしましたが、このごく個人的なお話の何を殊更シェアしたかったかといえば、頭痛の見極め方で功を奏した部分と、猫の認知症に関してです。どっちも自分自身の躰や猫の状態について、本当に常日頃から目を光らせて何がどうなるとこう、とか、普段はこうだからこれは異常かも、とか、あらゆる手段で観察していないとピンと来ないことかも知れないので、参考までに、程度ではありますが。

特にシェアしたかった部分その1、頭痛の見極め。
ここでは一般的なものは除外します。これだけ慣れ親しんでいる私でも、今回「これは初めて判ったぞ」ということがあったので是非それを。
西洋薬は禁忌の違うものを同時摂取できないので、一個ずつ試して外れたら運が悪いって話になっちゃいますが、漢方はその限りではありません。漢方薬にも当然頭痛に関連するものが幾つもありますが、中でもクリティカルに緊張型の血流の悪さに効くのが葛根湯、気圧関係に効果が期待出来るのが五苓散(ごれいさん)、片頭痛に効くのではとされているのが呉茱萸湯(ごしゅゆとう)です。
お医者様には余り推奨されないんでしょうが、最新の頭痛の研究で頭痛外来の先生が提唱されているのが、「呉茱萸湯と五苓散を一辺に飲む」というものです。これは日経メディカルのごく最近の記事で読むことが出来ます。(会員登録が必要な専門サイトですが、自分の症状の研究のために私は会員&メルマガ登録しています。登録無料です。)
8/11に掲載されたこの記事を読んで、試してみたら割と効果があるような気がして、更に「漢方重ねがけが可能なら、ここに葛根湯もぶち込んでよくね?」と我が身で実験した結果、全部の頭痛に即クリティカルヒットしなくても、例えば後頭部の重さが消えて少し楽になったとしたら、緊張型が和らいだ証拠で、だとすると残っているのって片頭痛と気圧の二分一ですから、ゾーミッグ(貴重な片頭痛薬)を使って大丈夫かもしれない、と判断出来るようになりました。
凄く助かった方法だったので、勿論漢方薬の入手にコストはかかりますが(私は内科で呉茱萸湯、心療内科で五苓散を出して貰いましたが、葛根湯含めどれも市販されているものです)、最新の研究記事と一緒に、頭痛でお困りの皆様にシェアしたく思いました。

特にシェアしたかった部分その2、猫にも認知症があるのだという事実と、そのチェックシート。チェックシートのリンクは記事内にありますので、是非ご活用下さい。
ただ、一つ強調したいのが、うちの子は認知症という結論に至りましたが、チェックシートの項目に引っかかったとしたら、それは認知症の可能性と同時に病気の可能性も示唆します。病気であれば適切な治療をすれば治るものも当然ありますので、病気か否かは慎重に見極めて下さい。自信が無かったら、そこはもう即専門家=獣医さんに頼るところです。私が自力で時間をかけて見極めたのは、長年猫と暮らした経験値から来る「病的じゃないな」という早々の判断が出来たからというのもあります。
元々私は猫の不調には過剰に大騒ぎをして、大抵母から「騒ぎすぎても猫が不安になるでしょうが。お前んとこの子はそもそも獣医さんにかかることが凄くストレスで可哀相なことなんだから、それと天秤にかけて、それでも傾くかどうか判断しなさい」と軌道修正を喰らいます。その結果今回は、メーターを振り切って獣医さんに駆け込むほどの緊急性はないと判断し、経過観察に落ち着いた次第です。
ちなみに、真空に関してメーターを振り切って獣医さんに駆け込んだ事例は一個だけで、トイレから判別できた血尿でした。これは見つけた次の瞬間獣医さんの予約を取りました。猫は、特に男の子に顕著ですが女の子でも、基本腎臓が弱い生き物です。ですから、膀胱炎やら結石のリスクが凄く高いです。その種の病気と繋がるような症状が出たら、それはもう獣医さん直行です。放っておいて治るものではありませんので。
真空は丈夫な子なので一回で済みましたが、姉妹である深海は本当に躰の弱い子でした。アレルギー体質とでもいうのかな。私では判断しきれないことが沢山あったので、ストレスと判っていても獣医さんに連れて行かなければどうにもならないことは何度もありました。身罷る直前の不調は、「あ、これ、あかんやつや…」というのが素人判断でもわかりましたので、今更死にかけている子を獣医さんに引きずっていったりしたら、寧ろ悪い結果にしかならない、だったら全責任を自分で負う、と決めて自宅療養を選び、半月ほどの介護期間を経て、時間をかけて看取れたので、充分に納得しています。
そんな経験値ないし、不安でしょうがない、という方には本当に速攻で獣医さんに行くことをお勧めします。大事なことなので何度でも言います。
愛猫との死に別れって、もの凄く辛いことですが、納得感があるかないかって凄くその後を生きる人間にとって大事なことなのだと痛感しております。だから、後から「あの時ああすればよかった」を少しでも減らす為(皆無になることはあり得ませんが)、最善だと判断することは全部試して見て欲しいですし、何より専門家の専門知識をアテにして欲しいです。私は猫と一緒に過ごした期間=人生なので、蓄積量があるだけ判断出来ることが多いってだけです。私だって大抵はおろおろして獣医さんに電話します。
医療の発達により完全室内飼いの猫の寿命が著しく延びた為、認知症にまで至る猫が出て来た、というのをどう受け止めて良いかちょっと難しい所ではありますが、体感としてだけ言うのであれば、16年も一緒に生きてきた可愛い家族ですから、どんな状態であれ少しでも長く一緒にいられる方がいい、人間の介護に比べたらこんなの全然なんてことない、と私個人は思っています。お別れの時まで、ゆっくり大事に一緒に生きて行きたいです。

ナメっ子達については…まぁシェアする方も特にいないと思いますので、私の気持ちのお話、ということでさらりと流して下さいませ。一応情報として、「ナメクジは気温が低いのには耐えられても、高いのには耐えられない。室温30度越えたら死ぬし、それに近い温度が維持されると弱る。だから卵を含め常に20度以下で管理するのがいいのではないか」ということだけお伝えしようかな。

そんなこんなで、我が家の夏は大変に景気悪くゾンビの館のような有様なのでした。
実は昨日このエントリーを書いている最中に薬効が切れ、このまとめは翌日=今日に持ち越されました。今日は薬の効きが余り良くないのと、お仕事定休日なので、声楽のレッスンはお休みさせて頂いて、これをUPしたらまたベッドに戻りマグロになります…。

室内の熱中症もありますし、皆様もどうか水分補給にお気をつけて、ご自愛下さいませ。
長々と冗長なエントリーをここまでお読み下さり、ありがとうございました。



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