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全訳ハトホル㊺「The Healing Power of the Human Heart(人の心の癒しの力)」

記事の概要

 トム・ケニオンによる高次存在ハトホルの、45番目の惑星メッセージの翻訳をお届けします。

 ハトホルのメッセージと銘打ってはいますが、ハトホルたちの言語情報のない珍しい形のメッセージです。

 この記事では、

・ハトホルのサウンド・メディテーションは、自分の多次元的な側面へのアクセスを可能にするものである

・人類(humanity)が高次元への移行を生き延びるためには、未解決の心の傷と向き合い、それを変容させなければならない

・何より、個人的にも集団的にも、自分自身の影の側面を変容する必要がある

・ハトホルたちは、人間の心(=ハートチャクラ)には、過去の歴史や心のトラウマがどんなに困難であっても、個人の感情生活を癒し、変化させる能力が生まれつき備わっていると信じている

・私たちが自分達の感情を癒すことは、集合的な心(つまり集合的な感情のトーン)にも微細な、しかし広範囲にわたる影響を与え、それが私たちの集合的な運命に影響を与えることができる

といったことを述べています。


ハトホルの記事の四タイプ

A:「物事の全体的な理解を与える」
B:「意識や視野を拡大する、地球にまだない、あるいは隠された概念の紹介」
C:「地球規模の変容の波にうまく乗る、あるいは影響を軽減するワークの紹介」
D:「ワークショップやイベントの紹介」

 このハトホルの四タイプの内、今回の記事は、A・C・Dの三つを扱っていると思われます。


The Healing Power of the Human Heart(人の心の癒しの力) 2013/04/13

翻訳者:jacob_truth 翻訳完了日:2021/07/27(火)

原文:

瞑想使用音源:”Hathor Heart Chakra Healing Sound Meditation” (14:42)

 このハトホルのメッセージは、純粋な音です。

 つまり、このハトホル惑星メッセージには言葉がありません。それは純粋なハトホルの音なのです。

 ハトホルの主なコミュニケーションと変容情報の伝達方法は、常に触媒的なサウンドワークを通して行われてきました。これらの純粋なサウンドフォームは、私たちの存在の多次元的な現実にアクセスするために使用できる、非日常的な心身の状態を活性化します。

 だからこそ、彼らの音はとても魅力的なのです。

 自分の多次元的な性質を直接体験することで、心(mind and heart)が解放されるだけでなく、新たな洞察力や創造性、そして精神的な勇気を急速に与えてくれます。

 このページの下方に、このサウンド・メディテーションへの直接のリンクがあります。[この翻訳記事では、この記事の下方につけます。なお、この音源は、個人使用に限り、使用できます。詳しくは、トムのウェブサイトの「リスニング」セクションの注意書きをお読み下さい。]

 この「サウンド・メッセージ」は、2013年4月13日にイスタンブールで開催されたハトホルの1日集中講座でのライブ録音です。このサウンド・メディテーションでは、ハートチャクラに焦点を当てていましたが、広大なイスタンブールの地下に張り巡らされた多くの地下通路に音が響き渡るのを感じて驚きました。この音は、イスタンブールという古都の地理的な位置と、ヨーロッパとアジアの架け橋となる独特のエネルギーを持った都市から、世界に向けて発信されているのだとはっきりと感じました。

 サウンド・メディテーション中には、地下道に住む「地球の守護者たち(Earth Protectors)」が出迎えてくれているような、強い靈感を感じました。彼らは皆、例外なく、世界が激変することを教えてくれました。これが何を意味するのかは私には明らかではありませんでしたが、この変化は私たち人間の生活様式に大きな影響を与えます。

 これらの古代の遺物から、私が感じたのは、人類(humanity)が高次元への移行を生き延びるためには、未解決の心の傷と向き合い、それを変容させなければならないということでした。

 従って、この瞑想の目的は、あなたが敬遠したり否認したりした自分自身の側面を統合することです。心理学では、このような感情の転移を「影」と呼びます。自分で所有していない「影」の素材は、私たちの内面だけでなく、外面的な行動も汚染してしまいます。

 ハトホルたちは、私たちが意識を高めていくためには、個人的にも集団的にも、自分自身の影の側面を変容する必要があると断言しています。また、私たちの集団的な影が驚くべき速さで表出しており、人類の生存だけでなく、地球上の他の生命体の生存も脅かしていると、彼らは主張しています。

 人類が現在直面している不安定な状況にもかかわらず、ハトホルたちは、人間の心(=ハートチャクラ)には、過去の歴史や心のトラウマがどんなに困難であっても、個人の感情生活を癒し、変化させる能力が生まれつき備わっていると信じています。それだけでなく、私たちの感情を癒すことは、集合的な心(つまり集合的な感情のトーン)にも微細な、しかし広範囲にわたる影響を与え、それが私たちの集合的な運命に影響を与えることができる、と彼らは考えています。

 このサウンド・メディテーションの録音を何度も聴いていますが、毎回ハートチャクラに癒しの反応があります。ハトホルたちから、一刻も早くウェブサイトに掲載するようにとの要請がありました。これは、彼らが現在の状況を、いかに緊急で切迫したものであると考えているかを示すものだと思います。

聴き方の提案
(1) このサウンド・メディテーションの聴き方の一つは、胸の中央、胸骨の後ろにあるハートチャクラの部分に、意識を向けることです。ただ、このエリアに精神的な注意を保ち、音に耳を傾けます。心がさ迷い出したら、ハートチャクラと音のパターンに、意識を戻して下さい。

(2) このサウンド・メディテーションの別の聴き方は、あなたの小さなバージョンが、ハートチャクラの中にいると想像することです。このような自己認識の変化は、人によってはより強力な効果を生み出すでしょう。あなたが抱えている問題に応じて、ハートチャクラの内側にいる自分のイメージを、立たせたり、座らせたり、横にならせたりして、見て見ましょう。傷つきやすいと感じている時は、ハートチャクラの中で胎児のように丸くなっていることがあるかもしれません。どんな形であれ、ハートチャクラの中にある自分自身の感覚に意識を向けて下さい。心の中の形が、様々な種類の感情的な素材の中で変化しても、驚くことはありません。

(3) 人によっては、音を聴く時にハートチャクラに息を吹き込むと、よりパワフルに感じられるかもしれません。この方法で取り組む場合、吐く息に合わせてため息をつき、そのため息がハートチャクラから出てくるようにします。言い換えれば、息を吐くたびに、その息が聞こえるようなため息をつくのです。

 さらに上級者向けの方法としては、息を吐くたびにハートチャクラから発せられるエネルギーの動きを感じ、ハートチャクラからのエネルギーが全身に循環していく様子を意識して、エネルギーの動きを追いかけていくというものがあります。

 私の個人的な提案としては、3つの方法を全て試してみて、自分に最も適した方法を選ぶことです。また、聴き終わった後に、自分の印象・感情・イメージ・洞察などをノートに書き留めておくのもいいかもしれません。それは、このサウンド・ピースが生み出す意識状態が一種の覚醒夢を生み出して、夢のように重要な洞察を与えることもあるが、夢のようにつかの間のものであり、すぐに忘れてしまうからです。

 このサウンド・メディテーションを、私は、一種の考古学的なツールと考えています。自分の心(heart)に隠された通路を発見したり、見えなくなっていた意識の宝を取り出したりすることができるからです。そして、それと同じくらい重要なこととして、無意識の闇に隠されていた「もの」を、意識の明るみに引き出すこともできるのです。

 このワークは、あなた自身が行うものです。しかし、感情の抑圧や束縛から自分自身を解放することで、自分だけでなく、仲間や全ての生命に利益をもたらすことができますし、今後もそうなるでしょう。

 なお、この音声ファイルは、パソコンのスピーカーシステムでは音が歪んでしまうため、ヘッドフォンやイヤーパッドで聴くのが最適です。


訳者による補足
 トム自身は言及していませんが、自身の「影」に向き合う上で、いくつか参考になる情報を補足しておきます。

 ハトホルたちはこう述べています。

 “私たちの集団的な影が驚くべき速さで表出しており、人類の生存だけでなく、地球上の他の生命体の生存も脅かしていると、彼らは主張しています。”

 これと同種のことを述べているのが、ユングの『現在と未来』平凡社ライブラリー所収の「現代史に寄せて」「影との戦い」「現在と未来」という三つの論文です。

 また、トム自身による以下の記事も参考になると思われます。
When Our Instincts Are Wrong(私たちの本能が間違える時)
Wrestling Crocodiles In the Courtyard of the Sun(太陽の中庭でクロコダイルと格闘する)
On the Nature of Boundaries(境界線の本質について)
Psycho-spiritual Detoxification: Thoughts and Observations (精神と靈の解毒:見解と考察)

※なお、音楽は、運転中や複雑な機械を扱う作業中には聴かないでください。操作を誤る可能性があります。瞑想や静かなワーク、あるいは、リラックスのためにお聞きください。

※瞑想音源は、個人使用に限り、無料で使用できます(トムの公式サイトの「リスニングセクション」注意書きより)。


コメント

 この記事は短いですが、惑星規模の変容に際して、人類自身が、個人的にも集合的にも、心の未解決の側面や影を自身に統合する必要を強調している点で、とても重要な内容です。

 似非スピリチュアルや似非宗教、ニューエイジ的タワゴトでは、「自分が何もしなくても、自分が変わらなくても、特定のアファーメーションを唱えたり、愛と言っていれば、すべてがうまくいく」と主張しますが、そんなことはないと、ハトホルもトムも言います。

 どちらかと言えば、ハトホルやトムの、物事への向き合い方は、シュタイナーやユングに近いように感じます。

 特に、この情報を一刻も早く公開するように迫った、ハトホルの切迫感は、ユングの『現在と未来』から窺えるものと、非常に似ていると感じます。

 こういうところが、ハトホルの記事が、ハード路線だと感じる点です。


以前の翻訳記事はこちらをご覧下さい。


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