五線紙 3 ヨシダジャック 2024年4月18日 15:53 五線紙に撒き散らしたる月の骨ほろろと夏の雪降らしめよ急いで、と彼女は言った。急がされるとセーターから頭がうまく出ない。セーターを被ったまま抜け出せないでいると、再び急いでという声。青かった。セーターの中は青い薄闇だった。青い薄闇のなかで彼女の声を聞きつづけた。 ダウンロード copy この記事が参加している募集 今日の短歌 37,323件 #今日の短歌 #マイクロノベル #セーター 3 この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか? 記事をサポート