ラジオ/テレビ
きみがラジオをつけるといつも美しい水が流れる一分間だけ
テレビは、家電工場の製造ラインに組み込まれたテレビが単調な仕事の繰り返しの中で追い込まれていく姿を映す。サイズ、解像度、重量、そして機能、色と、またたくまにバリエーションが広がって行き、工場内はまるでモダンアーティストが描く機械増殖図のようなありさま。そしてテレビが最後に突き当たったのは、工場見学者の群れであった。いや、スタジオ見学者の群れだったか。
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