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山猫

遠くにいる、遠くを走る、遠くで光る、遠くにいったままの、タマや

物語の舞台は、核戦争後の廃墟からようやく蘇りつつある猫町。パジェロを改造した猫車が行き交い、猫酒が通貨となり、猫車暴走族が跳梁する。暗黒の近未来という、まさに山猫賞の名にふさわしい世界を描く。しかししかし一方で、どこかクールでチェシャ猫のように笑っている作家の姿も目に浮かぶ。そんなものは全てパロディの世界なんだよと言いだしかねないような。

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